バッカルコーンとは?クリオネの触手!
バッカルコーンという言葉を聞いて何を思い浮かべますか?あまり聞き覚えのない言葉です。コーンと付いているのでトウモロコシの仲間でしょうか?もしくは何かの際に出る擬音を文字に起こしたものでしょうか。
言葉だけではいまいち何のことか想像出来ません。バッカルコーンが何のことを指すのか。動画も交えて紹介していきます。
バッカルコーンはクリオネの捕食用の触手!
クリオネをご存知ですか?流氷の天使とも呼ばれ愛らしい見た目で一時期ちょっとしたブームにもなりました。食事シーンがショッキングなことでも有名です。
バッカルコーンはクリオネが捕食する時に使用する6本の触手のことです。バッカルコーンを使い触手を獲物に絡みつけて捕食します。
バッカルコーンはしょこたんが喜びを表現する言葉!
バッカルコーンは前述どおりクリオネが捕食するときに使用する触手のことですがそうではない使い方をする人がいます。
しょこたん(中川翔子)がテレビやライブなどで喜びを表現するときに「バッカルコーン」と使用されています。
バッカルコーンを使った捕食の仕方・動画を紹介
クリオネがどのようにバッカルコーンを使い捕食をするのでしょうか?バッカルコーンをどう使って捕食をするのでしょう。動画にて紹介していきます。
バッカルコーンで捕食する姿は悪魔!
動画いかがでしたでしょうか?獲物を触手で絡め捕食する様はまさに悪魔という言葉がふさわしいです。動画で泳いでるクリオネの可愛らしい姿からは想像はできません。
バッカルコーンを見られるのは年に1度あるかないか!
動画を見て分かるように捕食する際に使用する触手のことをバッカルコーンということはわかりましたね。ではクリオネはどれくらいの頻度で触手を使い捕食をするのでしょうか?
クリオネは年に1度しか捕食しないといわれています。クリオネの寿命は1~2ともいわれており個体によっては一生に1度だけという説もあります。まだあまり研究が進んでおらず謎に包まれた生物です。
バッカルコーンは捕食以外でも稀に見れる!
バッカルコーンが見れるのは捕食のときだけではありません。魚津水族館の飼育員が水槽を眺めているとき、捕食しているわけでもないのにバッカルコーンのを目撃したということをブログで報告しています。
魚津水族館公式ブログURL http://uozu-aquarium.jp/hitorigoto/archives/904
捕食以外でもバッカルコーン(触手)を出すことが確認されています。まだまだ分かってないことの多い謎に包まれた生き物です。
バッカルコーンを出すクリオネの生態を紹介!
クリオネの別名や英語名が何なのか?クリオネは何の生き物の仲間なのか?バッカルコーン(触手)の役割など。クリオネの生態について紹介していきます。
クリオネは「流氷の天使」!英語で「sea angel」とよばれる
クリオネが別名でなんと呼ばれているか知っていますか?[流氷の天使]や[氷の妖精]とも呼ばれています。全身が透明で羽をゆっくりと動かし泳ぐ姿が神話に登場する天使に似ているところからきています。
動きの説明にピンと来ない方は上記掲載の動画をご覧ください。触手で獲物を捕らえる様は圧巻です。
英語名では「sea angel」とも呼ばれるため、別名に天使と呼ばれるのでしょう。クリオネはどこに生息しているのでしょう。主に北極側の海や南極側の冷水域に日本の北海道沿岸と広く分布しています。
クリオネは貝の仲間!
クリオネは軟体動物腹足網裸殻翼足類ハダカカメガイ科という巻貝の仲間です。しかし身体を見ても貝殻はありません。皆さんが知っているクリオネは成体の姿です。成長にともない貝殻を完全に失う特徴があります。
参考にと動画を探しましたが見つかりませんでした。興味がある方は調べてみてください。
巻貝の仲間で貝をもたない生物といえばナメクジがいます。カタツムリのような巻貝を持っていましたが退化していきました。クリオネのように貝の仲間で貝殻を失った生物のことを[ナメクジ化]と呼びます。
バッカルコーンは実は足のような存在!
クリオネはバッカルコーンを足のように使い獲物に絡み付けて捕食します。同じように足を使って獲物を捕食する生物がいますね。烏賊や蛸です。クリオネは烏賊や蛸の仲間でもあります。軟体動物ですからね。
実際の頭はお腹に見える部分!
バッカルコーンを足という表記をしました。それは何故か?クリオネは水中を逆さに泳いでいます。お腹にあたる位置に頭がありバッカルコーンは足になります。触手ですので足というのは違和感がありますね。
クリオネは小さいのに肉食!
ハダカカメガイというクリオネの代表種は幼生のときは植物性プランクトンを餌にしているが成長して1~3cmほどになると肉食になり小動物を捕食するようになります。
主に同じ翼足類のミジンウキマイマイをバッカルコーンを使い餌にします。
クリオネブームの発端は主婦のおかげ?
いまや有名なクリオネですがなぜここまで人気になったのでしょうか?その発端となった出来事を紹介していきます。
日本で最初にクリオネを発見したのは主婦?
元々クリオネは深海で生息いているものとおもわれていました。しかし1990年代に北海道網走市内の主婦が昆布に付着していたクリオネを発見し話題になりました。
クリオネの飼育に世界で始めて成功!
1993年に世界で始めてクリオネの飼育にオホーツク水族館が成功しました。そこで展示され一躍ブームになりました。「流氷の天使」もオホーツク水族館が付けたキャッチコピーです。
「バッカルコーン」はしょこたん語?!使い方を紹介!
バッカルコーンという言葉をクリオネの触手以外で使用する人がいます。それはしょこたんです。
しょこたんこと中川翔子さんは自身のブログで人気を博し、2006年に歌手デビューした女性バラエティアイドルです。しょこたんが使うバッカルコーンの意味を紹介します。
「バッカルコーン」はテンションがあがった時に使う!
しょこたんこと中川翔子さんはライブなどでファンと一緒にバッカルコーンを連呼し飛び跳ねるのが恒例になっている。しょこたん自身がクリオネを飼育していたことがあり、滅多に見れない捕食の撮影に成功していた。
しょこたん語の意味としては本来の食べるという意味でバッカルコーンが使われていました。
「バッカルコーン」の使われ方は現在多様化している
最初しょこたんは食べるという意味でバッカルコーンを使用していましたが最近では「未来を掴むバッカルコーン」などの場面に合わせた使い方をしょこたんがするようになっていきました。
バッカルコーンもそうですがしょこたん語はしょこたんとともに日々進化しています。
バッカルコーンを見たい人はここに行こう!
動画を見てバッカルコーンについて気になっている人に水族館に行っていましょう。クリオネを見ることのできる水族館を紹介していきます。
クリオネが見られる水族館を紹介!
クリオネというのは飼育がとても難しく水族館の管理下でも困難のため、クリオネやバッカルコーンが目当てで水族館に行く際には先に展示してあるかどうか問い合わせてからをおすすめします。
クリオネを展示している水族館を紹介します。
北海道蘭越町貝の館(北海道)
北海道蘭越町貝の館は第1貝の館と第2貝の館の二つに分かれています。それぞれの館の特徴を説明します。
第1貝の館の外観は二枚貝をイメージして作られていて、目玉の展示物としては約5億年前に繁栄していたチョッカクガイの実物大の模型(5m)が展示されています。日本で見れるのはここしかありません。
第2貝の館は外装にこそ特徴はありませんが内装の展示が海中をイメージされていて、主にクリオネ・イクオネの生態を動画や画像を交えて展示されています。
所在地: 〒048-1341 北海道磯谷郡 蘭越町港町1401 電話: 0136-56-2102
東京農業大学博物館常設コーナー(東京)
東京農業大学博物館常設展示コーナーではクリオネのほかにも様々な展示を行っています。一階と二階に分かれた展示がされていますのでそちらを紹介していきます。
一階では「クリオネの生体展示」「二母性マウス『かぐや』」「材鑑標本」「農大の歴史」「クラシックトラクター」「世界のリン鉱石」の六つの展示が行われています。
二階では「鶏の剥製」「日本の酒器」「村の古民家」「古農具」の四つの展示が行われています。
所在地: 〒158-0098 東京都世田谷区上用賀2丁目4−28 電話: 03-5477-4033