ハゼ釣りの仕掛けの種類&それぞれの釣り方を解説!

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冬になると大半が産卵を終えて死んでしまいますが、一部は越冬します。寒さから逃れるために生息地は海の深場。越冬するために身に脂肪をつけ体長も20cmほどまで成長するので脂が乗っており大変美味です。

ハゼ釣りの仕掛けの種類

都市部にも生息するとあって誰でも釣りを楽しめるハゼ。ハゼの釣りの仕掛けにはさまざまな種類があり、これらを理解することでさらにハゼ釣りを楽しむことができます。はたしてその種類とはどのようなものなのでしょうか?

ハゼ釣り仕掛けの種類①ウキ釣り

竿は渓流で用いられるノベ竿を用います。ノベ竿はリールを使わないので初心者にもおすすめの釣竿です。
長さは1.8m〜4.5m。ミチイトはナイロン0.8号〜1.5号がよいでしょう。ハリスは0.4号〜0.8号で10cm〜20cm、釣り針は袖4号〜7号がおすすめです。オモリはガン玉、板オモリで接続具はサルカン、ハリス止。餌はイソメが適しています。汽水域に狙いをつけて釣り糸を垂らし、ハゼが食いつくとウキが沈み、アタリがすぐにわかるので視覚的に楽しむことができることからも初心者向けの釣り方と言えます。

ウキ釣りの流れ

ウキ釣りをする場合、まずオモリが水底にしっかりとついたことを確認しましょう。確認方法としてはウキがしっかりと海面に立った状態で浮いているかどうか、ということが挙げられます。もしウキが横を向いていたり海面下に沈んでしまっている場合は水底にオモリがついていない、あるいはつきすぎている状態ですので一度引き上げ、場所を調整して再度釣り竿を投げるようにしましょう。そして10秒ほど待ち、アタリがなければ場所を変えて投げ入れるという動作を繰り返します。アタリ始めはウキが上下にピコピコと動きますが、このタイミングではまだしっかりとハゼが食いついていません。ウキがしっかりと沈み込んだのを見て引き上げるようにするとより確実に釣り上げることができます。

ハゼ釣り仕掛けの種類②ミャク釣り

ノベ竿を使用します。リールのない、ウキ釣りと同様に初心者にオススメです。しかし、ミャク釣りはウキの代わりにミチイトに簡単な目印をつけるというよりシンプルな釣り方です。ノベ竿の長さとミチイト、おすすめはウキ釣りと同様にそれぞれ1.8m〜4.5mとナイロン0.8号〜1.5号。またハリスと釣り針も同様にそれぞれ0.4号〜0.8号で10cm〜20cm、袖4号〜7号です。オモリはナス型1号〜2号、接続具はスナップサルカンで餌はイソメがおすすめです。目印は海面から1mほど上に出るように設置すれば視覚的にアタリが分かりやすくなります。

ミャク釣りの流れ

まずウキ釣りと同様にオモリが水底にしっかりとついているか確認します。確認後はオモリで底をトントンと小突くようにしてエサに動きを与え、ハゼが食いつくようにします。食いつきが悪い場合、場所を変えて再度挑戦しましょう。

ハゼ釣り仕掛けの種類③ちょい投げ釣り

ちょい投げ釣りは小型のリール竿を用いる釣り方です。おすすめの長さは1.5m〜2.5m。ミチイトはナイロン1号〜2号、ハリスは1号前後で長さが40cm〜50cmのものがおすすめで、釣り針はハゼ用の6号〜8号が適しています。オモリはナス型3号〜5号、小型テンビン5〜10cm、接続具はスナップサルカンがよく、餌はイソメです。この名前の由来は読んで字のごとく「ちょっと投げて釣る」ため。

ウキ釣り、ミャク釣りとの違い

これまで紹介したウキ釣り、ミャク釣りはその場に釣り糸を垂らしてハゼを釣る方法でした。しかし、この釣り方で釣れるのは浅瀬に生息するハゼのみで、場合によってはハゼが人間の気配を察知してあまり釣れない場合があります。対してちょい投げ釣りは投げ釣りであるため浅瀬よりも遠くにいるハゼが釣ることができるのでアタリやすくなる可能性があります。ハゼが深場に移動する秋や初冬におすすめの釣り方です。

ちょい投げ釣りの流れ

ちょい投げ釣りの流れも同様でまずオモリが水底についているかどうかを確認します。そしてアタリがない場合ですが、もし根掛かりの心配がない場合はすぐに釣り糸を引き上げずにズルズルと底を引きずりエサに動きを与えます。これは浅瀬釣りが主流のウキ釣りやミャク釣りではできない誘い方です。引きずった後は少し動きを止め、ハゼに食いつくタイミングを与えてやればより釣り上げやすくなります。

ハゼ釣り仕掛けの種類④ルアー釣り

ハゼ釣りは一般的に生き餌を用いる釣り方が主流なのですが、ルアーを用いても釣り上げることができます。
近年ハゼ用のルアーである「ハゼクランク」が登場しており、専用の釣竿まで発売されているほど人気です。釣竿の全長は1.5m~2.5mがおすす目でハゼクランクはダイワ製のものが主流のようです。

ルアー釣りの流れ

ルアー釣りの流れは非常にシンプルです。まずルアーを海底まで落とします。そしてその後はルアーをゆっくりと巻き上げるのみ。食欲旺盛なハゼはこれでも十分に食いついます。もし食いつきが悪いのであれば時々巻き上げるのを止める「ストップ&ゴー」を用いてみましょう。またウキ釣りなどの生き餌を用いる釣り方とは違い、ルアー釣りの場合はルアーにハゼが食いつくとすぐにそれを吐き出します。よってアタリを感じたらすぐに引き上げるようにしましょう。

ハゼ釣り仕掛けの種類⑤ボート釣り

1.5m〜2.5mほどのノベ竿を用いてボートでハゼを釣ることもできます。仕掛けはミャク釣りやウキ釣りと同様です。ボートに乗って浅瀬から深場まで移動できるので、アタリが少ない場合はすぐにポイントを移動できるのが魅力。ちなみハゼのボート釣りといえば千葉県にある江戸川放水路がその聖地として有名です。

ハゼ釣りの注意点

根掛かりに注意!

ハゼはその吸盤で水底に張り付いて生息するので、釣り糸を水底まで垂らす必要があります。そこで発生する可能性があるのが釣り針が水底に引っかかってしまう根掛かりと呼ばれる現象。これは気をつけても発生してしまう現象ですので釣り針は予備のものを必ず準備するようにしましょう。

まとめ

初心者でも簡単なハゼ釣りを楽しもう!

いかがでしたでしょうか。今回は広い生息地やその味から人々に親しまれるハゼの釣り方を特集しました。
釣りやすいだけでなく、さまざまな釣り方を楽しめることができるハゼ。釣り初心者でも楽しめるだけでなく経験者も仕掛けの工夫によって楽しめる魚です。活動時期が5月〜11月とゴールデンウィーク、夏休み、シルバーウィークなどの行楽シーズンにまたがっているので家族で釣りをする際にもおすすめのハゼ釣り。さまざまな場所、時期で釣ることができるので、釣りを初めてする方にとって一番最初に釣り上げた思い出の魚になるかもしれませんね。