しかし、大奥に暮らさなくても、そのときだけ呼ばれる女性もいました。本妻の千鶴子さんとの間にもうけた6人以外に生ませた子供も、10人以上いるようです。それら「オウムの子」は食事や教育もまともに与えられなかったのです。
麻原彰晃と「性のイニシエーション」
オウム真理教では、セックスは邪悪なものとされ、男女のセックスはもちろんオナニーも禁止されていました。そして、最終解脱者である麻原彰晃だけがセックスできるものとされていたのです。
しかも麻原と交わることは、いわば神のほどこしを受けるかのように扱われていました。このことが、異常性愛者ともいえる麻原の欲望を実現させることとなったのです。
ロングヘアは愛人の証拠?
麻原はロングヘアが好きだったようです。だから愛人たちは全員ロングヘアにしていました。また、麻原に気に入られようとする女性はロングヘアに、気に入られたくない女性はショートにしていたようです。
また、麻原はロングヘアと同時に25歳以下の処女を特に好んでタギーニーという称号を得ていたいたということです。気に入った女性には特に特徴だった下着(!?) を着けさせたようです。
麻原彰晃の血を飲んでいた?
麻原彰晃の異常性を語るに相応しいできごととして、麻原は自分の血液を混ぜた水を飲ませていたことが、ほぼ明らかになっています。しかも、その水は100万円もしたらしいです。
また、女性1人1人の陰毛を名前を張ったボトルに保管していたという逸話も残っています。
精液や排泄物を食べさせていた?
血液だけでなく、麻原は自分の精液も飲ませていました。また、女性信者に脱糞させて、それを男性信者に食べさせたようです。もっとも、その男性信者はそういうことが好みの人で、喜んで食べてしまったらしいです。
イニシエーションの意味
イニシエーション(initiation)というのは、ある集団で1人前になるために受ける儀式、あるいは通過儀礼を意味します。例えば日本の成人式、また、入学式や入社式などもこれに当たります。
イニシエーションは集団によっていろいろ
例えばバヌアツ共和国のイニシエーションは有名。大人になるためにはツタで結んだだけのバンジージャンプをします。国や文化、歴史の違いでいろいろなイニシエーションがあるのです。
マインドコントロールについて知ろう
木田裕貴子も参加したオウム真理教事件では、高学歴な人や一流会社に勤める人たちが洗脳、そうマインドコントロールされて教団の、それも幹部に向かいいれられていたことが問題視されました。
では、インテリジェンスでも価値観を変えてしまうマインドコントロールとはいいたいどういうことなのでしょうか。
知識がある人ほど常識を覆されると変わる
実は知識のある人ほど、知識に頼っています。同時にその知識に疑いも持っているのです。だから、自分の知らない常識があると、そこに引かれるのです。
あるいは、知識がある人ほど、知識が欠乏することに恐怖心を持っていると言ってよいのかもしれません。
特殊詐欺などでも同じです
例えば歳を取るにしたがって、他人の話を理解するのに精一杯で、話が理解できるとすぐに受けいれてしまう傾向があるようです。また、ここでお話したように、知識力のある人は常識を覆されると弱いことがわかります。
カルト宗教、マッドサイエンス、特殊詐欺、戦争、知らないうちにマインドコントロールされる機会というのは、意外に身の回りにたくさんあります。少しでもマインドコントロールを知ることで、洗脳から身を守りましょう。
麻原彰晃の愛人メンバー・木田由紀子の過去と今
罪を犯し、死刑になった者以外でも、洗脳され麻原の愛人となった木田裕貴子など愛人、及び信者たちは、人生を棒に振りました。少なくとも困ったときに相談できる人が周囲にいることが、何より大切なことだと感じられます。