リジー・ボーデンとは?生い立ちや事件の真相とマザーグースの歌詞も紹介

真相を掴むべく警察は捜査を継続していましたが、真相も明らかにされず真犯人も見つからぬままついに時効を迎え、事件は迷宮入りとなりました。その後リジー・ボーデンは胆嚢除去手術後の経過が思わしくなく肺炎を起こし1927年6月1日に66歳の人生に幕を閉じます。

全米の注目を集めたリジー・ボーデンの歌とは?

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全米を震え上がらせ近隣の住民を恐怖に震え上がらせたこの事件のあらましを歌詩に使用した歌があります。マザーグースの詩のひとつとして子供達に「なわとび歌」として歌わせてリジー・ボーデンの誹謗中傷に一役買わせていました。しかしそのマザーグースにさえ殺人事件とは別の真相がありました。

新聞社がでっちあげたマザーグース

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Lizzie Borden took an axe(リジー・ボーデンは斧を取り)
And gave her mother forty whacks.(母さんを40回打った)
And when she saw what she had done (自分がした結果に気づき)
She gave her father forty-one.(今度は父さんを41回打った)

(引用:Wikipedia)

新聞に掲載されたマザーグースの歌詩は新聞記者が売り上げを伸ばすためにでっちあげたもので、リジー・ボーデン事件を誇張し大袈裟に大衆に伝える目的で書かれたマザーグスの歌詩であり実際に頭部を斧で殴打された数はアビーは18~19回、アンドリューは11回です。でっちあげのマザーグースにしても酷い歌詩です。

のちに「なわとびうた」として収録

リジー・ボーデン事件の「なわとび歌」は民間伝承され、英米を中心とした童謡の総称・マザーグースとして歌われています。恐ろしい内容の歌詩ですが童謡の歌詩には深い意味のある歌詩が多い事も知られています。日本のマザーグース「さっちゃん」の詩もとても恐ろしい真相が隠れています。さっちゃんに興味がある方はどうぞ。

リジー・ボーテン人形も発売されている

リビングデッドドールズ シリーズ2 リジーボーデン

Amazonで見る

全米を加熱させた事件の主役、リジー・ボーデン人形は様々な玩具メーカーから発売されハロウィンの人気商品です。日本で言うところのお岩さんやお菊さんのスタンスです。恐ろしい形相で血みどろの斧を手にしたコワ可愛いリジー・ボーデン人形はリビングデッドドールズシリーズで通販で購入する事ができますよ。

リジー・ボーデンの家は現在も観光地になっている

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104年が経過したリジー・ボーデン事件から奇しくも惨劇のあった日と同日1996年8月4日に、ボーデン家はB&Bとなり一般公開され観光スポットになり、世界中から多くのホラーファンや観光客が集まっています。

リジー・ボーデン・ハウスとして家が有名な観光地になっている

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104年経った現在リジー・ボーデンハウスは個人所有となっており、当時を偲ぶ博物館としての役割ですが、なんと低価格で宿泊も可能だそうで、世界中のホラーファンが”何か”に期待して集まってくるそうです。とは言え日本の都市伝説とはわけが違うガチの虐殺の現場なので宿泊には相当の覚悟がいりますね。

事件当時の現場写真などが飾られている

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アンドリューが頭をかち割られ横たわっていたソファーや、アビーが頭を斧で滅多打ちにされ死んだ現場が当時の状態で可能な限り保存されているリジー・ボーデンハウスの壁には、事件当時警察や新聞社によって撮影された現場写真も展示してあります。

リジー・ボーデン・ハウスは幽霊屋敷としても有名

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一般公開されたリジー・ボーデンハウスは虐殺の現場に幽霊が出ると言った噂が立ち始め、不気味な男性の話し声や心霊写真が撮影されたり数多くの怪現象が起きています。確かに両親はまさかの酷い殺され方をされるとは思ってもみなかったので仕方のない事でしょう。

少し釈然としませんが天寿を全うして死んだリジーが幽霊となってまで恨んでいたのは、両親だったのかそれとも町の人々だったのか、真相は不明ですが成仏できないのは気の毒な話ですね。

リジーの霊が報告されている

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不思議な話ですが加害者の疑いがあったはずのリジーの霊が出たとの話もあります。宿帳を開くとリジー・ボーデンに話しかける内容の書き込みも多く見られ、実際に話しかけられたかのようなものまであります。

猫の霊が報告されている

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猫に関する書き込みも多いのですが、リジー・ボーデンが生前その家でお茶会を催した際に、ゲストにうるさくまとわりついた猫がいて、リジーが怒って猫の首を切り落とした事があったと言う事ですが、これも真相は死人に口無しなので永久に闇の中です。

両親の霊も報告されている

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リジー・ボーデンハウスの管理人であるマイケルは、地下室からのうめき声や猫の声を何度も耳にしており、取材に来た記者も足音や壁に浮き出る苦痛に満ちた女の顔を目撃しており、殺された両親のアンドリューとアビー、それにリジー・ボーデンに殺されたとする猫の霊が屋敷の地下室を中心に出現するそうです。

リジー・ボーデンをモデルにした作品

全米を震撼させたリジー・ボーデン事件を題材に、真相が解明されないまま映画をはじめマンガや音楽・演劇など数々の作品が生み出されました。真犯人が不明の未解決事件や迷宮入りの事件を題材に扱った作品は、真相を自分なりに解釈しながら考察できるのでおすすめです。みなさんがご存知の著名な作家が取り上げた作品が数多くあるのでご紹介します。

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