映画「マンホールの中の人魚」とは?ギニーピッグとの関係やネタバレ紹介

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マンホールの中の人魚のような映画はグロテスクで気持ちが悪いという感想が一般的にはなるのですが、実は国内でもいまだにマニアの中では人気です。

特に国外のマニアの間ではいまだにマンホールの中の人魚も含まれているギニーピッグのDVDボックスが中古で取引されているほど話題になっている作品になります。

『マンホールの中の人魚』の感想①「怖い」「グロイ」

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マンホールの中の人魚を見た人の感想で一番多いのがネガティブな口コミです。登場する人魚の体内から出てくる膿や蟲などがとても気持ち悪く、怖さもあり見た後に寝込んでしまった人や頭痛に悩まされた人もいるようです。

マンホールの中の人魚のような映画がもともと得意な人の中にも、この作品だけはグロテスクすぎて好みではないという人もいるようです。

『マンホールの中の人魚』の感想②「ストーリー性・芸術性が高い」

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少数派ではありますが、ポジティブな口コミとしてはとても芸術的な仕上がりになっていると言われています。マンホールの中の人魚にはストーリーも残虐さの背景にある物悲しさが良いという人もいます。

マンホールの中の人魚の中でグロテスクな表現である体内から出てくる7色の膿を絵具として絵を書き上げていくという発想自体がとても興味深くアーティスティックだとも言われています。

『マンホールの中の人魚』が含まれる「ギニーピッグ」シリーズとは?

マンホールの中の人魚などのホラー映画で名を知られている監督の代表作品集になります。すでに前述しているように、多くのの同じようなグロテスクなものラインナップしているのが同ラインナップとなります。

このシリーズは全体として6作品で展開しており、日本語版と海外発売盤が存在しています。日本で禁止になったけれど、どうしても入手したくて海外版に手を出した人もいたようです。

グロテスクでスプラッター?「ギニーピッグ」シリーズ作品

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これらは共通して残虐な表現がほとんどなのですが、作る上でのテーマは共通して「スタッフフィルム(殺人フィルム)」の再現であったり、見た人に驚きを与えるという点にフォーカスされていたようです。

初期のものほどストーリー性は感じられずただひたすら残酷なシーンが繰り広げられ、見終わった後に「一体何を伝えたかったのか?」と疑問を感じるような作りになっていました。そこが一部のマニアには人気なのです。

珍しくストーリー性があった『マンホールの中の人魚』

その中でも特にストーリー性がしっかりとあり、観客に色々考えさせる仕上がりとなっているのが「マンホールの中の人魚」なのです。悲しみや、恐怖等に加えて芸術性までも感じられたストーリー性に惹きつけられていたのかもしれません。

『マンホールの中の人魚』以外のシリーズ作品もショッキング

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全てがショッキングな内容なのですが、初期のものである「悪魔の実験」などでは暴力的なシーンにも加え寄生虫や臓器などグロテスクな表現が続きます。

深いストーリー性を感じるよりは、ただひたすら残虐なシーンが続く内容は視聴者に驚きを与えました。ただ淡々とスプラッターな映像が続く初期のものと、「マンホールの中の人魚」のように若干のストーリー性を感じる後期のもので少し雰囲気も違います。

「ギニーピッグ」スプラッター映画監督の多くに影響を与えた

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マンホールの中の人魚を含む残虐な作品たちはは現代でも活躍している多くの映画監督に大きな影響を与えていると言われています。ここまで残虐的な映像はありませんが、残虐な行為の中に意味付けをもたせるきっかけになったのかもしれません。

残虐なシーンに隠された独創性などは、現代の映画にも感じることができるのではないでしょうか。この点を意識しながら現在の映画を見てみると、インスピレーションを受けているのかどうか感じ取れるかもしれません。

日野日出志の漫画作品も要チェック

映画監督であると共に漫画家でもあった同監督の、漫画作品も国内外問わず知られています。多くの人が知っているような有名作品から、マイナーな作品までそれぞれ独創的な内容になっています。

実は、漫画家としての存在の方が知名度があるのかもしれません。中には、まさかあのホラー漫画家が映画監督を勤めていたんなんて!?と驚く人も多くいるのが実情です。

映画のネタが隠れている「蔵六の奇病」

蔵六の奇病

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彼の話題作の一つである「蔵六の奇病」は今回紹介した映画と同じような設定になっています。漫画の中でストーリー化された内容や、残虐な表現方法もすでに映像化されている漫画に近いように作られています。

インタビューの中で本人が説明しているのが、映画の中で絵描きが7色の膿を使って絵を描くというシーンは、この漫画の中でも同じような設定で登場します。ある意味この蔵六の奇病の延長線上にあるのが「マンホールの中の人魚」であると語っています。

国内には様々なグロ漫画家がいる

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国内のホラー漫画界でも有名ですが他にもグロテスクな表現を得意とする漫画が存在しています。氏賀y太もそのうちの一人で、マニアの中では人気作を作り続けています。気になる人はこの記事をぜひご覧ください。

日野日出志は絵本作家デビューしている!

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グロテスク表現を得意とする監督ですが、漫画家以外にも絵本作家としてもデビューしています。この監督のが気にはなるけど、自分で見る勇気はない人は絵本からトライして見てもいいかもしれません。

ただし注意して欲しいのは、こういうホラーの話に慣れていないお子様にはトラウマになってしまう可能性もあるので気をつけましょう。

ようかいでるでるばあ!!

ようかい でるでるばあ!!

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子供向けの絵本にはホラー要素が強いものをよく見かけます。現在でも怖い話系の絵本は人気なので意外とあっているのかもしれませんが、少し可愛くなっているとは言えど子供向けとは思えない不気味な絵柄の絵本です。

「ギニーピッグ」シリーズ作品と殺人犯・宮崎勤の関係とは?

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何度か説明していますが、このマンホールの中の人魚は一時期日本国内では発売・レンタルが中止されています。その理由はとある日本国内での殺人犯が所持していたからだと言われています。

すでにシリーズとしては何作品か世に出ていたのにも関わらず、このような悲惨な事件がきっかけで違った意味合いで日本中の注目を浴びてしまったのでした。過剰な報道のせいでそのような結果になったとも言われています。

連続幼女誘拐殺人事件の宮崎勤から押収された「ギニーピッグ」作品

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1988年に起きた幼女を誘拐し虐待を行いそれを撮影したビデオを家族に送りつけるという残虐な事件の犯人の自宅の部屋が公開された際に、漫画やビデオテープなどで溢れる部屋の中にあったのがこのシリーズの映画でした。

その内容は国内では知られていたのにも関わらず「この作品がこのような危険思想を生んでしまったのかもしれない」と噂になりました。この作品がどう影響を与えたかは定かでないですが世間の注目を集めてしまいました。

宮崎勤の所持がきっかけで「ギニーピッグ」シリーズは有害図書指定

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この事件をきっかけに、それまでは普通に入手することができたにも関わらずこの作品の残酷な描写は視聴者に悪影響を及ぼす可能性が否めないという風潮が高まってしまいマンホール「有害図書」として指定されました。

有害図書とは?

有害図書指定とはなんの事を指すのでしょうか?これは、性や暴力に足して露骨で過剰な表現をしていたり、興味を引き立てさせるような作りをしている作品に対して指定されます。

有害図書指定になると18際未満の青少年には販売することができません。青少年に販売はできませんが、成人していれば自由に購入することができます。本屋などに行くと指定のコーナーにて販売されている種類です。

『マンホールの中の人魚』も販売中止されることに

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「マンホールの中の人魚」は実際に押収されたビデオではないのですが、この事件をきっかけに全てのシリーズが販売中止となったため、入手困難になってしまいました。

その後、Amazon海外版や海外市場などでは販売されていましたが日本国内でもプレミア価格では取引されています。日本国内では入手できず、海外経由で手に入れた人もいるようです。

『マンホールの中の人魚』は閲覧注意?恐ろしさと芸術性を持つ作品

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ここまで紹介してきた「マンホールの中の人魚」はスプラッターやグロテスクで有名な映画作品で、視聴者の賛否も別れてしまいますが実は以外に芸術的な内容であるということで知られています。

他とは違う驚きを伝えたいそんな思いから作られたこの作品が世界に与えた影響は少なくはありません。気になった人は、怖い&グロテスクそんな背景に隠された意味合いも気にしながらこの作品を見てみてはいかがでしょうか?

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