ファンネルとは?機動戦士ガンダムシリーズに登場する強力な兵器!
モビルスーツなどに乗っている者で、サイコウエーブなどを扱える者がコントロールでき、かつ移動させることもできる小さい砲台です。
一度にたくさん操ってアタックすることもでき、またこのことを「オールレンジ攻撃」とこの世界では呼ばれております。
ちなみに「サイコウェーブ」とは、ニュータイプと呼ばれる人々などが持つ特別な脳波のことを言います。
ファンネルはどんな武器?登場作品は?
オールレンジでアタックできるので、対峙する相手にとっては非常に脅威になる武器でした。
また、逆にオールレンジがあまり登場しない作品もあるので、理由を交えながら併せて掲載していきます。
ファンネルの概要①初登場は機動戦士Zガンダム
キュベレイは、ファンの間ではファンネルの歴史としては重要な意味を持つ機体です。なぜなら、ゼータの作品で登場したキュベレーが搭載したのが始まりだからです。
オールレンジのビームは、大いに対峙する者たちを苦しめました。
ちなみに操縦者は、アクシズの指導者でもあるハマーン・カーンで、エゥーゴに所属する主人公のカミーユとは基本的に敵対する間柄でした。
基本的に宇宙世紀が舞台の作品に登場する
キュベレイ登場以来、遠隔操作兵器の一般的な名称がファンネルとなり、スペースをステージとしたところで主に使用されていました。
初登場後は、キュベレイMk-Ⅱやクィン・マンサ、そしてゲーマルクが用いていました。
「第二次ネオ・ジオン抗争」に登場するサザビーやヤクト・ドーガには、円筒型のファンネルが搭載されていました。
場合によっては、ビームの代わりにミサイルを載せているファンネルもありました。
また進化に従って、オールレンジなどのオフェンス的な意味でなく、防御的な役割も担うようになっていきました。
ビーム攻戦と言えば、まるでチャクラムのようなビームを発するスサノオという機体をご存知でしょうか。
こちらのチャクラムに関する記事で、スサノオについても触れいますので、ご関心のある方は是非ご覧ください。
ファンネルの概要②機動戦士ガンダムAGEにも登場する
微妙にシステム的な設定が違うシリーズにAGEがあります。主な用い方は、遠隔操作によって対象を切断出来ます。
それだけでなく、バリアになったり、実体化する剣などにになったりもできます。ちなみに、遠隔操作ウェポンに関しては、多種多様なものがたくさん登場する物語となっています。
機動戦士ガンダムSEEDまでオールレンジ攻撃用兵器の登場は少ない
映画の逆襲のシャアを最後に、SEEDまでの間はオールレンジ攻撃のウェポンが出現する頻度はあまりありません。
なぜなら、機体同士の白兵戦の演出をより推していきたかったためとも言われています。そのため、レーダーや通信機器を無力化するミノフスキー粒子というものが設定されました。
作品によっては、頻繁にファンネルが登場してしまうと、コンセプトとずれてしまうため制限されていたとも言われています。
物語として統一感がとれていないと、支離滅裂になって、テーマもなにも意味がなさなくなってしまうため、バランスをとって配慮されていました。
ファンネルの性能とは?
機体や環境の変化、技術の躍進などによってさまざまギアが造られることになりましたが、オールレンジ攻撃という圧倒的な強さを持つファンネルは脅威でした。
それでは、実際にファンネルの性能についてより詳しく見ていきます。具体的には、エネルギーの供給方法や、稼働時間、さらにメリットやデメリットについてご紹介していきます。
ファンネルのエネルギー供給方法・稼働時間
充電式の供給方法が採用されているため、母機となるものなどからエネルギーをもらう必要がありました。
やはり、自身でエネルギーを作ることはできないので、動かせる時間も短く、稼働する時間を考慮してパイロットは行動をしなくてはいけません。
ファンネルの長所とは?
技術の進化と共に、小型化されていきました。なので、一体あたりにかなりの数を同行させることができ、オールレンジアタックの強さも向上しました。
また、稼働時間の短かさといった短所すら、機動性の良さを生かしてうまく運用すれば問題があまりありませんでした。
織田信長の鉄砲の話のように、いくつかのものだけに攻撃をさせて、次に第二陣に攻撃をさせるといったローテーションをすることによって稼働時間の短さの問題を解消できるからです。
ファンネルの短所とは?
一見デメリットすらも意に介さないように見えますが、やはり物事には一長一短というものがつきまといます。
まずは、精神感応派を使った特殊な方法でコントロールするために、ニュータイプなどの特殊な者しか扱えなく、全パイロットが扱えるような汎用性はありません。
確かに、サイコウェーブを使わないやり方もあるのですが、複数の物体を動かしてオールレンジで攻めるには、相当のテクニックが必要なことには変わりありません。
なので、技術の低いものがファンネルを扱っても意味がないので、多くのパイロットがファンネルを自在に扱うことはできないという短所があります。
ファンネルとビットとサイコミュの違いは?
みなさまは、エルメスという存在をご存知でしょうか。最大の特徴は、遠隔操作のできるビットという兵器で、ファンネルの前身となったものを所有していたことです。
もちろん複数はべらせていたので、オールレンジ攻撃も可能で、地球連邦軍を非常に苦しめました。
一見、ファンネルとビットは同じように見えますが、いろいろな面でさまざまな違いがあります。
実際よくビットの違いについての質問がネット上でもあがっているので、ファンの間でたびたび関心の持たれている話題と言えます。
それでは、エネルギーの供給方法、大きさ、稼働時間、攻撃力について双方を比較してみましたので、是非ご覧ください。
ファンネルとの違い①ビットの性能
ファンネルのように、サイコミュが用いられていて、同様に扱える人が限られてしまう大きな要因となっているシステムです。
ビットを有したエルメスの操縦者は、ララァというニュータイプの女性でした。
サイコミュはファンネルやビットを動かすシステムのこと
Psycho Communicator「サイコ・コミュニケーター」のことを省略した言葉で、「精神制御システム一般」のことを指します。
いわゆる、マインドによって機器を操るためのシステムやテクノロジーのことです。
ファンネルとの違い②エネルギー供給・稼働時間・大きさ
ミノフスキー・イヨネスコ型熱反応炉がジェネレーターとして備え付けられていたため、充電などする必要が無く、ビットは自身でエネルギーを生むことができました。
そのためファンネルと比べると長い時間稼働させることができるのですが、やや問題もありました。
サイコミュの装置や前述のジェネレーターのため、ファンネルと違い小型にすることは困難で、運ぶ場合はかなり大きな機体に積載しなければなりません。
モビルアーマーと呼ばれるものぐらいの大きな機体が運搬に必要で、当時の通常のモビルスーツのサイズが15~20メートルぐらいでした。
それに比べ、モビルアーマーはだいたい60メートルから85メートルもあり、破格のサイズを有しています。
ちなみにビットは、8メートル以上とかなり大きいです。
ファンネルとの違い③兵器としての威力
強力なジェネレーターを内蔵しているので、ファンネルより非常に高い出力のビームを出せます。なので、ビットは長い距離に及ぶオールレンジで攻めることが出来ます。
ファンネルの種類①ガンダムに登場するもの
一時期は制限が掛けられていましたが、全体を通して見れば膨大にさまざまなものがシリーズを通して、登場しています。
マザー、フィン、シールド、ファン、フェザー、それにGNビット・GNファングを加えた主要なものについて触れていきます。
マザーファンネル
普通のファンネルよりもなんといっても射程距離が広く、遠距離の攻撃に向いているような特質があります。
また、ジェネレーターを直につないでいるメガキャノンは、とても高い威力を持っています。ただし、デメリットがあります
動きはとても鈍いため、対象者から遠く離れたところに構えて戦闘をしないと意味をなしませんでした。
使用していた機体は、第4世代代の機体を代表する、ゲーマルクです。ちなみに、ファンネルの合計数は30機ほど搭載していました。
フィン・ファンネル
通常より大型に設計することによって、稼働する時間を長くし、ビームなどの攻撃の威力を高めるようにしました。
どちらかというと、先ほど述べたビットに近いですが、それよりは機動性が高い作りになっています。また、攻撃だけでなく、防御壁をつくることもできます。
登場したのは、映画の「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」で、ニューガンダムなどが用いていました。
ニューガンダムと言えば、「ウッソだろお前www」というインターネット世界でのフレーズをご存知でしょうか。興味ある方がおりましたら、是非こちらの記事も合わせてご覧ください。
シールドファンネル
名前の通り防御力の高い武器ですが、もちろん攻撃もできます。使用していた代表的なものには、ユニコーンがあり、3号機と1号機のシールドが有名です。
フェネクス
ユニコーンの3号機にあたるモデルで、「機動戦士ガンダムUC One of Seventy Two」で見ることができます。
Iフィールドによるディフェンス面だけでなく、シールド自体を用いて打撃を与えることもできます。
ユニコーンガンダム
ユニコーンでは、サイコパワーを用いたビームを防ぐこともでき、ガトリングガンにもなりました。
実は、作品中ではシールドファンネルという呼び方はされていなく、ガンプラや本などで語られている名称です。
3号機のようにあらかじめ付属しているものとしての在り方ではなく、もともとは予備のシールド的には意味合いのものでした。
また、最高で三つまで装備することができるので、とても強力なディフェンス能力を機体に付与させることができました。