知らないうちに100匹以上のアブラコウモリ一家がいつの間にか自分の家の天井裏に住んでいたら、と考えただけでもゾッとしますが、実害もそれなりに多いのでどのような害があるのか見てみましょう。
ダニやノミの繁殖の元になる
アブラコウモリは哺乳類なので犬猫と同じように体毛があり、人の手の入らない天井裏や屋根裏の不衛生な場所に住んでいるので、人の命にも関わる病原体を持つマダニやノミの繁殖の元になります。
悪臭の元になる
アブラコウモリの体臭や糞尿・カビなどの悪臭が身体に付いてしまうので、それが大所帯でコロニーを形成しているわけですから猛烈な悪臭の元になり家の中まで臭くなってしまいます。
家の中に糞が落ちてくる
屋根裏に住んでいるアブラコウモリの糞とは知らず、天井からポロポロ黒い粒が落ちてきたと言う方も少なくはないようで、それが部屋に散らばっていたらと思うと身の毛もよだちますね。
アブラコウモリは病気を持っている
日本にいるアブラコウモリはダニやノミの宿主になっている事が知られていますが、海外ではコウモリが狂犬病のウイルスやさまざまな感染症を引き起こす原因となる病原体を保菌していた事が報告されています。
アブラコウモリが持つ病気の例
日本国内では幸いな事にアブラコウモリが直接な原因となった病気はありませんが、ウイルスでは無くノミやダニなどの寄生虫が媒体となりウイルス性の感染症を引き起こす可能性も十分考えられます。
未知の病気を持っている可能性も?
またアブラコウモリは野生動物なので未知の病気を持つ可能性も大いに考えられます。ダニやノミなどの寄生虫は国内でも確認されており、アブラコウモリに素手で直接触れるのはたとえ死骸であってもやめておきましょう。
アブラコウモリの羽音や物音が響く
鳴き声はほんの小さな声ですが、羽音や移動する時の物音は結構響いて迷惑している方が多いようです。一人前のアブラコウモリ一匹なら外へ飛んで行っている間は静かでしょうが、まだ飛ぶ事ができない仔コウモリ達が1日中天井の裏でゴソゴソ動いていたら気の休まる暇もありませんね。
アブラコウモリは家から出ていくことはない
アブラコウモリは気に入った場所に住み着くため、自分からわざわざ住み慣れた場所を出ていく事はまずありません。駆除するにしても不慣れな方法だと、ダニやノミを撒き散らかす事になったり噛みつかれて病気に感染したり、上手く追い出せても帰巣本能で帰ってきてしまいます。
アブラコウモリを見つけたらどうする?
屋根裏などに住み着いてしまったアブラコウモリの被害にあって、何とかしたいとお考えの方も少なくはないと思いますが注意すべき点があります。実はアブラコウモリを勝手に駆除や飼育・保護をすると法律違反になってしまうのです。
アブラコウモリを捕獲するのは禁じられている
鳥獣保護管理法と言う法律で保護対象に指定されているアブラコウモリは野生鳥獣の一種です。許可なく勝手に駆除や飼育をすると生態系の乱れを引き起こし絶滅させたり、強いては我々の生活にも何かしらの影響を及ぼす可能性があるので法律で守られており、破ると罰金や罰則が科せられます。
アブラコウモリの棲家を見つけたら追い出そう
いくら法律で守られていてもアブラコウモリを駆除出来ないと困ります。そんな時はアブラコウモリに今の住処から出て行ってもらうように仕向けましょう。冬眠中は追い出すのが難しいのでアブラコウモリがおとなしい冬に、効果的な方法や注意点を勉強しておくと良いでしょう。