これはZORN8枚目のアルバム「LOVE」に収録されている曲です。自身の半生を振り返りながら、それでも今も地元が好きでこれからもここでやっていく、という日常を歌っています。
また昔の仲間に「ライブをやるから集まろう、場所は成人式のところ」と語りかけるセンスは秀逸です。
ZORN以外にも、地元愛にあふれたリリックを書くラッパーはいます。レペゼン大阪のSHINGO☆西成の記事はこちらです。
ZORNの音楽が支持される理由とは?
YouTubeでの再生回数が200万回を超えるなど、ラップ好きの人たち以外からも支持されているZORNですが、その理由はどこにあるのでしょう。
ZORNはラッパーの中では異色の存在!
ラップバトルでは相手をディスることも多く、会場は一種触発の状態になることも多いのですが、発表されている音源を聞く限り、現在はそんな雰囲気は感じません。
また、非日常を題材にするラッパーが多い中、ZORNは身近な日常の風景を細やかに描写しています。親近感を抱かせるこのリリックが、ZORNを異色の存在としています。
ZORNはMCバトル「THE罵倒」で3連覇していた!
今でこそ平凡な毎日の幸せを描写することが多いZORNですが、ZONE THE DARKNESSと名乗っていた時には、あちこちのMCバトルにも参戦していました。
当時はラップも尖った内容が多く、バトルでもバチバチにやりあっていました。
「ZONE THE DARKNESS」時代に数々のMCバトルに参戦
「REPRESENT MC BATTLE2007」というフリースタイルバトルでは、当時フリーダンジョンで2代目モンスターと呼ばれていた輪入道と対決しています。
この時は惜しくも準決勝で敗退しましたが、それ以外のバトルでもレペゼン大阪のコペルとも対戦しています。
こうして各地の強豪と対戦することで、スキルを磨いていったのです。
東京の下町エリアで開催される「THE罵倒」でも3連覇!
「THE 罵倒」という東京の下町で開催されるバトルでは、黎明期に3連覇を成し遂げています。先ほど登場した輪入道も、このバトルで度々優勝しています。
輪入道は昨年の「THE 罵倒」にも出場して優勝しています。なかなか若い世代が出てこないのでしょうか。
また「UMB」というバトルで3連覇しているR-指定は、史上最強とも言われたラッパーですが、同年代のZORNの噂を耳にして、一方的にライバル視していました。
ZORN以外に「THE 罵倒」で3連覇したラッパーは?
ZORNが3連覇した頃から30回以上に亘って開催されている「THE 罵倒」ですが、他に連覇したラッパーはいないのでしょうか。
輪入道とSIMON JAPは3度優勝していますが、連覇ではありませんし、掌幻・GOLBYは2度、優勝していますが、こちらも連続ではありません。やはり3連覇は偉業なのですね。
UMBでも3連覇はいないの?
先程、R-指定がUMBで3連覇と書きました。こちらの大会でも3連覇は彼だけですが、その直前に晋平太が2連覇しています。3度連続となると、他の出場者も対策を練ってくるので大変なのでしょう。
「ヤクブーツはやめろ」で有名なS.H.Oの動画にも登場
「ヤクブーツはやめろ」と歌ったことで有名なS.H.Oともバトルしている動画があります。余裕があって韻も踏んでいるZORNに対して、S.H.Oの方はどこかぎこちなく、緊張しているようにも見えます。
年齢はS.H.Oの方が年上ですが、スキルはZORNがはるかに上ですね。
このバトルではお互いにリスペクトしあって和やかに進みましたが、険悪なムードで終わるバトルも多くあります。観客も巻き込まれることもあるとか、気を付けたいですね。
ZORNが父親に!人気ラッパーが家族を支える姿とは?
結婚して家族ができ、名前からDARKNESSをとってから、リリックの内容が徐々に変わってきたZORNですが、家庭ではどんな父親なのでしょうか。
ZORNは2人の子供の父親になった
先ほど紹介した「Letter」の歌詞にもありますが、ZORNは2人の女の子を連れた女性と結婚しました。
歌詞では、初めて会ったときはママの後ろに隠れていた事や、初めてパパと呼んでくれた時のうれしさなどを語っています。
最近では、3人目のお子さんも生まれたようで、ますます家庭が賑やかになりました。
ZORNは普段は塗装工として家族を養う姿も
「WALK THIS WAY」にもあったように、ZORNはラッパーでありながら平日は塗装工、と2足の草鞋を履いています。35年ローンで家を購入し家族で住む、ごく平凡ながら幸せな日々を過ごしています。
この毎日の暮らしから、家族の幸せを噛みしめるようなリリックが生まれているんですね。