梶原一騎のDVにより白冰冰・白暁燕とは別居へ
2人が出会ったのは歌唱力と演技力を勉強する為来日していたときに出会い結婚しています。結婚の翌年には梶原一騎の娘として白曉燕が誕生していますが梶原一騎はアルコール依存だったとされおり、その影響でDVが生じていました。
日本には亭主関白や男尊女卑という風習があり、当時はまだ一部の地域や家庭などでは残っていたのでしょう。漫画家として著名となり多くの財を手に入れた彼ですが、その為、横暴癖が出てきたのかもしれません。
様々な要因が重なり、彼女は生まれてくる梶原一騎の娘の身を案じて、別居を決断し台湾に帰国する道を選択します。この台湾への帰国の際に飛行機のチケット代を支援してくた人物がいましたが白冰冰は支援してくれた人が誰かわからず探している旨を発表したところなんとその人物は夫の運転手を務めていた男性でした。
自分が使えている人の妻と子供を逃がすような行為を行うことが自分の立場をいかに悪くするかわかっている上での行動だったことから、それほどまでに彼女と娘の身をこの運転手も案じていたのでしょう。
白暁燕は白冰冰と台湾へ戻り「普通の」台湾人として生活
母親の白冰冰は夫のDVから逃れるため古郷の台湾へ帰国した為、梶原一騎の娘の白曉燕は産まれた時に父親と対面することはなく、その後も母親の祖国の台湾で台湾人として生活することになります。
梶原一騎の娘の白曉燕はハーフでしたが、母親は自分の娘が日系として見られることを避けるために梶原一騎の娘ではなく、台湾人の娘として育てていくことを決意し、学校も普通の学校に通わせSP等も特につけていませんでした。
日本で世間から認知されているのは有名漫画家の娘であるということですが、母親はごく普通の台湾人の女性として育ててきました。しかし、メディアに顔が出るようになってからもSPは付けずに行動していたため、この行動が裏目に出たのではとも言われています。
貧富の差が激しい国などでは自分や家族の生活を守る為に富裕層の子どもを誘拐して身代金を奪ったりするケースは頻繁に発生しています。今回も、母親が有名人であり本人も母親と共にテレビ等に出る機会が増え目をつけられてしまったと推察できます。
白暁燕は白冰冰とテレビ出演することも
日系ではなく台湾の子女として生活をさせたいという母親の思いから、他の女子高生と変わらない時を過ごしていた梶原一騎の娘ですが、母親が芸能活動をしていた為成長するにつれて母親と共にテレビに出演する機会が徐々に増えていく事になります。
このことから梶原一騎の娘の顔は台湾中で知られることになったのでしょう。この頃から多少なりとも周囲を警戒していれば最悪の事態は避けられたのかもしれません。
梶原一騎が亡くなった後に誘拐事件発生!守れぬ父の無念さ
梶原一騎の娘が拉致監禁・殺害されてしまう10年前に父親は年明け早々体調不良により入院し同月21日にそのまま50歳でこの世を去っています。
自分のアルコール中毒や暴力が原因で娘とは離れ離れの生活となり娘が若くして命を奪われた事実を知りません。娘がつらい目に合っているときに自分は既にこの世にはおらず、娘を守ることができなかった父親の無念さはとても大きいものでしょう。
また、彼に近い関係者の人も、「もし梶原が生きておりこのことを知れば、彼は間違いなく犯人へ報復をしていた」と語っています。一緒に住んでいなくとも、違う国に住んでいようとも白曉燕は梶原一騎の娘であることには変わりないため子を想う父親の気持ちは皆同じということでしょう。
梶原一騎の娘・白暁燕誘拐殺害事件の概要
ここからは、梶原一騎の娘の白曉燕が犠牲となってしまった今回の出来事の全貌について見ていきます。まだ若く未来ある少女の命が無残にも奪われてしまったものになり、史上類をみない残虐な誘拐事件とされ今もなお人々の記憶に刻まれている事件となります。
梶原一騎の娘は解放されることなく僅か16歳で生涯を終えることになりました。彼女の遺体を検死した担当者も、こんなにも悲惨な状態は見たことがないと言う程の様相だったそうです。
犯人達の行動や、残虐性被害者に対する仕打ちや被害者の母親に送り付けてきた証拠などを説明していきます。
高校からの帰宅途中で誘拐
陳進興・林春生・高天民主導の元、学校帰りの梶原一騎の娘を待ち伏せし学校帰りの梶原一騎の娘が犯人が潜んでいた車を通過する頃合いを見計らい梶原一騎の娘を拉致して鼻以外の顔をゴムバンドで拘束しています。
学校が終了する時間をわかっていたことや、まだ人通りも幾分ある時間帯であったことからやはり周到に計画をたて一人になる場所や人目につかない場所などを把握していたのではと推測できます。
鼻を塞がなかったのは息ができるようにして、身代金を手に入れるまで窒息死されるのを避けるためです。学校からの帰宅時間を狙っている為まだ人通りもあった中での犯行で計画性が伺えます。
身代金は500万ドル!切断された小指が送られる…
梶原一騎の娘は縛られ拉致監禁され言葉を失うほどの暴虐武人なことをされ、左手の小指を切断しています。証拠として写真と一緒に送り付けて身代金を要求しています。大切な娘の切断された指が送られてきたときの母親の気持ちは絶望へと突き落とされたような感覚だったと推察できます。
証拠とは言え、指を切断されるなど女性しかもまだ高校生の彼女にとっては他人には到底理解的ない苦痛と悲しみ怒りがわきがっていたことでしょう。犯人達がいかに目的のためなら手段を択ばない人物だったのかが想像できます。