しかしながら、私たちが考えるほどに思惑はお見通しであり、そういった存在は私たちよりも邪な感情には敏感なのでしょう。
そのため、お家の中で起こっている邪な感情を発見すると、彼らを見かけなくなってしまうかもしれません。
腐れ縁のことを「キジムナードゥシ」とも
沖縄の座敷童的な存在キジムナーは、気に入った家庭に住み着くとも言われています。そしてそんな家庭の事を、沖縄の方言を踏まえて表現されています。
キジムナードゥシでは家庭に幸運が訪れたり、目撃することもあるかもしれません。
キジムナーも大人になると結婚する!
キジムナー達には雌雄性差があり、彼らも大人になると結婚をするようです。自給自足の生活を送り、結婚までするとなると、とても私たちのライフスタイルと似ている精霊です。
人へ嫁ぐ事も有るとされており、男性の前には女性で、女性の前には男性で現れるとされています。
そして大人になると人の姿で生活をしたり、私たちの前から姿を消してしまうため、子供と遭遇する機会しかないと言われています。
人と似たような存在であるという事を知っていれば、無下に扱う事もないのではないでしょうか。
そういった価値観を持っている人であるからこそ、幸運に見舞われ、人を邪険に扱う人には不幸が訪れてしまうのは当たり前の事でしょう。
キジムナーにまつわる伝承と召喚方法とは?
沖縄に古くから伝わる伝説の中で、どのような方法で呼び出すことができるのでしょうか。
人と近い所に棲み、目撃証言もあるとされているキジムナー。きっと、呼び出せる方法が存在するはずです。
キジムナーはガジュマルの木の精霊
前述させていただいていますが、キジムナーはガジュマルに住むという情報以外にも、沖縄の人々と近しい故に、様々な伝説が存在します。
火の精霊説もある
木の精霊以外にも、もう1種類存在すると言われています。もう1種類は火を発生させる、火のキジムナーです。
キジムナーUMA説もある
日常的に目撃証言のない非現実的な存在故に、UMAという説も存在します。
UMAは日本語で未確認生命物体。非科学的な存在であり、何の文献的証明もされていないため、その通りなのですが、未確認生命物体とは少しニュアンス的に違うという見解が多いかもしれません。
キジムナーは沖縄の河童的存在?
目撃証言が上がっている事から、河童とも間違われます。しかし、似ていると言われる理由は、河童の特徴である、お皿や甲羅は持たない事が、双方の違いなのです。
キジムナーの恨みを買うと仕返しされる!死に至ることも?!
キジムナーは気に入った人間の基に現れます。そのため、よくキジムナーを目撃する方もいらっしゃ。
しかし、彼らに好かれ度々目撃していた男性が、気味が悪くなり、遠ざけたことで3日後に亡くなられたという怖い伝説も存在するのです。
人へ幸運を与えるほどの力を持つ反面、人へ不幸を与える事もできる力を持っているのです。
キジムナーに気に入られると裕福になる
こういった点が沖縄の座敷童と言われている由縁です。
また、漁師が好かれると、その漁船は豊富で大量の獲れ高が期待できるという伝説もあります。
漁師にとっての幸運は、魚運に見舞われ、大漁であるという事であるため、やはり幸運を招いてくれているのです。
夜中に口笛を吹いたり体調が悪いと会える?
では幸運を招いてくれるキジムナーに会うために私たちができる事があるのでしょうか。
夜に口笛を吹いたり、人間の体調が悪いと、近くに現れてくれるという噂があるようです。
キジムナーを召喚する遊びも存在する!
また沖縄の子供達の遊びの中には、召喚遊びも存在します。静かな物陰に円を描き、円の中へ白色の粉をふりかけます。
白い粉であれば、何でも良いようで、家庭であれば小麦粉などでも使用することができます。
そしてその白い粉の中心に御線香を立て、火をつけてから呪文を唱えると、足跡が付くことがあるとされています。
キジムナーと会えるかもしれない場所は?
幸運や不幸を動かせるため、私たち人が安直に呼び出して良い存在ではないのかもしれません。
むしろ、そういった神聖な存在には私たち自身が赴くべきなのです。では、どこへ行けば会える可能性があるのでしょうか。