ドリームキャッチャーとは?子供を悪夢から守るインディアンのお守り!
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ドリームキャッチャーという言葉を聴いたことはあっても、どんな物なのかと聴かれると解らない人も多いかもしれません。形状はリングの中に蜘蛛の巣状の網と、リングに下げた羽が基本形の装飾品です。手作りの物は編み方も一つ一つ異なり、作り方次第で印象が変わるアイテムです。これは、アメリカのインディアンが悪夢から子供を守る為に作られた、スピリチュアルなお守りなのです。勿論、悪夢から守るのは子供だけでは無いので、大人が使用しても効果があるとされています。
ドリームキャッチャーを飾る意味とは?
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日本でもインテリアや装飾品の一つとして扱われるドリームキャッチャー。では、このアイテムの本来の意味とは一体何なのでしょうか?
ドリームキャッチャーは良い夢を引き寄せてくれるお守り!
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ドリームキャッチャーをベッドに掛けて眠ると、眠っている間に忍び寄る悪夢をキャッチして、悪い夢から守ってくれます。しかも、ネットの部分は悪夢だけをキャッチして良い夢だけを篩いにかけてくれるので、良い夢を見ることが出来るのです。
ラコタ族ではちょっと意味が違う
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悪い夢をネットが捕まえてくれる、という考えが一般的ですが、別の解釈も存在します。編み方や作り方は一緒ですが、良い夢だけを捕まえて、悪い夢はネットからすり抜けていくと、ラコタ族は考えています。結果的に悪夢から身を守るという効果は同じですが、部族によって見方が変わっているという不思議な面もあるのです。
他にも、夢占いで良い夢を見ることが出来るようになる方法もあります。夢占いに関する記事も合わせてご覧ください。
ドリームキャッチャーの歴史は?どこが起源なの?
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キャッチャーネットで悪夢を捕まえることが出来るというスピリチュアルな風習が出来上がったのは、一体どんな経緯があったのでしょうか?インディアンの歴史を紐解きつつ、ドリームキャッチャーの歴史を解明していきます。
ドリームキャッチャーの起源はインディアンのオジブワ族
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インディアンの持ち物、という認識が広まるずっと前、オブジワ族という部族が所有していたのが始まりだとされています。1960年~70年代に起こったパン・インディアン運動によって他の部族に広まり、様々な部族を繋ぐ象徴という役目を担っていくことになりました。
ドリームキャッチャーはパン・インディアン運動の際に広まった
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1960年代に始まったパン・インディアン運動は、政府がインディアンに対して保護行政を終わらせて一般市民として同化する政策を打ち出すことになった際に、バラバラだった部族が一つになって立ち向かった事で、民族意識を高める結果になったのです。
その時、オブジワ族の文化であるドリームキャッチャーが、他の部族に広まっていったのです。バラバラだった部族が、作り方を教え合うことで交流も深まり、次第に独自の編み方も形成された為、部族によっても多少の違いがあるようです。
ドリームキャッチャーの売り物を快く思わない原住民も
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部族を繋ぐ象徴としての役割を持っていたドリームキャッチャーですが、最近ではインディアン以外にも広まり、商品として扱われるようになりました。異文化を広く共有することは素晴らしいですが、商品として広められる事を好ましくない文化交流だと考えるネイティブインディアンの存在もあるのです。
スピリチュアルな伝統を大切にしている彼等にとって、ただの装飾品として扱われる事は好ましくないのです。作り方や編み方を真似たとしても、そこに心が通っていないと全く別のアイテムになってしまうと考えられてしまうのかもしれません。