amazarashiは、フォークロックバンドです。メンバーはボーカル・作詞の秋山すすむさんと、キーボードの女性、豊川真奈美さんです。
ほかにもメンバーはいるようですが、その詳細や顔はすべて伏せられています。そのほうが、作品の魅力をダイレクトに伝えられるといった考えもあるようです。
秋山さんの書く詩と、ジブリやエヴァンゲリオンなどのアニメからインスパイアされたPVは独自の世界を築いています。
ポエトリーリーディングのエッセンスを取り込んでいる
amazarashiは、フォークロックですので基本的にはロック音楽です。ボーカルの秋山さんの低音の声と、ギターやドラムが奏でる音楽が迫力です。
しかし通常のフォークロックとは違い、開始部分や、途中に詩の朗読を挟むなどポエトリーリーディングを取り入れています。
さらに、作品には歌詞カードだけではなく、詩集も付属します。このようなこだわり、曲の構成から詩や言葉を重視していることがよくわかります。
amazarashiおすすめの曲
amazarashiがポエトリーリーディングのエッセンスを詰め込んだおすすめの曲を3曲ご紹介します。
amazarashi/空に歌えば
野太いソウルフルな秋山さんのボーカルと「足掻け」と繰り返される歌詞が特徴的です。
中盤にポエトリーリーディングの部分があり、「掴んだものはすぐにすり抜けた」や「それでもそれらが残していった温かみだけでこの人生は生きるに値する」といった詩が展開されます。
amazarashi/風邪
ポエトリーリーディングが大部分を占める曲です。淡々した曲と秋山さんの朗読が繰り広げられます。注目すべき点はポエトリーリーディングの表現力です。抑揚がないながらもブレスや発声、声の強弱で焦燥感や後悔を見事に表現しています。
amazarashi/つじつま合わせに生まれた僕ら
全体を通して奏でられるピアノと静けさが印象的な曲です。ポエトリーリーディングがされた後に曲が始まります。曲の部分の歌詞もどことなく物語のような表現が織り混ぜられ、非常に美しい曲です。
ポエトリーリーディングを競うポエトリースラムも
ポエトリーリーディングの技術を競い合うポエトリースラムも開催されています。その概要をチェックしましょう。
ポエトリースラムとは
アーティストが観客の前で朗読を披露し、観客が点数をつけてトップを選ぶ方式の大会です。
1988年初のポエトリースラム大会開催
始まりは1988年です。この年に初めてニューヨークでポエトリースラムが開催され、その動きは現在世界まで広がっています。
ポエトリースラムW杯
ポエトリースラムは世界大会が開催されており、全世界からアーティストやパフォーマーが集結します。
それぞれの演者は自分の国の言葉でパフォーマンスすると定められています。
言葉は伝わらなくても、表現力で人々を魅了し、伝えたい世界観を演者と聴衆が共有できるといったスタイルです。