ゲシュタルト崩壊とは?意味や原因、治し方を解説!顔にも起こる?

Array

言葉や声、自分の顔を認識できなくなるゲシュタルト崩壊を体験できると言われていますが、この話自体が都市伝説めいた話であり関連性は薄いと言えるでしょう。言葉の意味が認識できなくなるので「お前は誰だ」と言わせるのは意味が無く、精神の崩壊とゲシュタルト崩壊は使い方と意味が違いますが興味のある方はこちらをどうぞ。

イラスト

イラストレーターさんや絵師さんなどでも良く「顔を描き続けてゲシュタルト崩壊を起こして描けなくなった」と言う話を聞きます。ひとつの絵に集中し注視し続け過ぎた事により、顔などのパーツのみを認識してしまい全体のバランスを崩してしまう現象です。絵の出来栄えにも繋がる事なので一旦絵から離れ目を休め、改めて俯瞰する事が良いようです。

韓国語

韓国語に使われるハングル文字は韓国語に堪能な方ならいざ知らず、その文字の形からゲシュタルト崩壊と似たような空目から起きる現象であるとされています。日本語に慣れ親しんだ我々日本人には韓国語の使い方や意味よりもハングル語の形が崩れるだけになってしまうかも知れませんね。

「志布志市志布志町志布志」という文字

鹿児島県に実在する志布志市の大字の地名です。キャッチフレーズは「”志”あふれるまち志布志市」であり由来は天智天皇に帰するものだそうです。特に志布志市にある志布志市役所志布志支所の住民異動届の記入例が非常にややこしいと噂になっています。荷物や手紙を発送する時や宅配業者や郵便屋さんもご苦労さまです。

ゲシュタルト崩壊してしまった時の治し方

Greyerbaby / Pixabay

全体が把握できなくなり文字や顔が認識できなくなってしまうゲシュタルト崩壊と言う現象ですが、世間では都市伝説よろしく怖いものや恐ろしいものとして面白半分に煽る情報が闊歩していますが、これは病気ではなく精神に異常をきたすものでもありません。それこそ病気ではないので治療法もありませんが防ぐ方法があるのでご紹介します。

違和感を感じたらひとまず休む

5688709 / Pixabay

ゲシュタルト崩壊は文字などを注視する事によって起こる一時的な現象です。違和感を感じたら休憩するなどして目を休めたり他の事をしてみたり、注視する事から離れる事で収まるので安心してください。何度か繰り返してみても中々馴れないのが不思議な現象です。

同じ文字や物をあまり注視しないようにする

Pexels / Pixabay

一点に集中し注視し続ける事によって起こるゲシュタルト崩壊は、時には運転中など危険を孕んだ状態に陥る場合もあります。運転中に直線道路を走行し吸い込まれるような感覚になったり、アクセルとブレーキの使い方が曖昧になって踏み間違いそうになったり、一歩間違うと大事故に発展する恐れがあります。

運転中に少しでも違和感を感じたら周囲の風景に目をやったり、メーター類を見るなり一点のものに集中しないようにしましょう。特に夜間など高速道路でテールランプを注視して距離感が掴めなくなったら早めにS.Aで休憩を取ってください。命あっての物種です。

リラックスして精神を落ち着かせる

ardoramanda / Pixabay

集中すると注視してしまいがちですが、あまりに集中しすぎると脳の処理速度が視覚や知覚の情報についていかず、混乱し誤った判断を下してしまいます。一旦目を休めるだけでも収まるので、リラックスして休憩を適度に取りながら物事を進めましょう。リラックスと言えばちょうど良いチェアがあるのでご紹介しておきましょう。

「ゲシュタルト崩壊」という言葉の使い方と使用例

Myriams-Fotos / Pixabay

ご認識されている場合も多いゲシュタルト崩壊と言う言葉の使い方と使い所の使用例をご紹介します。使い方を誤ってしまうと知ったかぶりになってしまうので、意味を理解して正しい使い方をしてくださいね。

「ゲシュタルト崩壊」の使い方

Free-Photos / Pixabay

基本的な使い方としての意味は、ずっと同じ事をし続けて感覚が掴めなくなり全体が認識できなくなり個々までもが崩壊し始めてきた時などや、メンタルのバランスが崩れて思考のまとまりがつかなくなってきた時などにも使います。

「ゲシュタルト崩壊」の使用例

間違い探しなどで良くあるゲシュタルト崩壊です。間違い探しではわざとゲシュタルト崩壊を起こさせて正解を隠すと言う手法が昔から数多く用いられています。注視し過ぎに気をつけましょう。

マニアでなければ見分けのつかないゲシュタルト崩壊

その作品のファンでなければ絶対に顔の見分けがつかないと思われる画像ですが、マニアでもコレはじっと見ているとゲシュタルト崩壊を起こしかねない画像ですね。

リンパによるゲシュタルト崩壊

医大生の内科のテキストだと思われますが画像をぼんやり見ているだけでも「リンパ」と言う文字だけが浮き上がり目に飛び込んできてしまいます。そしてリンパってこういう字だったけ?とシンプルながらカタカナによるゲシュタルト崩壊です。

中国語を和訳したらゲシュタルト崩壊

「ありがとう」を意味するところの中国語ですが「謝謝」と日本語で書きますが中国語では「谢谢」と書きます。これだけ並んでいたらゲシュタルト崩壊確実ですね。ちなみに余談ですが「シェイシェイ」では中国人や台湾人に笑われます。正しくは「シエシエ」と発音します。

リスによるゲシュタルト崩壊

これは中々壮観なゲシュタルト崩壊。リスってこんな姿だったっけ?と違和感を感じ、頭と身体としっぽがバラバラに認識し始めたら立派なゲシュタルト崩壊です。

ゲシュタルト崩壊 音

ほんの少しでも集中を切らすとリズムがずれてしまうので手中せざるを得ない高速カッティングですが、同じフレーズを繰り返し繰り返し弾き続けているうちに「あれ?このフレーズで良かったっけ?」と一瞬でも気を抜いたらたらゲシュタルト崩壊と言う恐ろしい使い方の例ですね。

ピアノの音によるゲシュタルト崩壊

先程はギターでしたがピアノでも長時間同じフレーズを練習している時に起こりがちなゲシュタルト崩壊の良い例です。決して難しいフレーズではなく単純なメロディを単調に弾き続けていると、ふと自分の奏でているメロディに違和感が起こり気が触れそうになります。

逆に1音も弾かないピアノ曲によるゲシュタルト崩壊

「4分33秒」と呼ばれるこの楽曲、と呼んで良いのか憚られるこの曲は、1952年にジョン・ケージが作曲した曲の通称です。音を鳴らすと言う常識を覆した音楽であり第3楽章まであるにも関わらずその楽譜には「休符」しか書かれておらず、演奏者は一定時間が経過したのちに退場する。音が鳴らないと言う「無音」状態が自我を崩壊しそうです。

脳のメカニズムを錯覚させる視覚のカラクリ

視力回復トレーニングとしても知られるステレオグラムです。動画内でも説明されていますが、左右それぞれの視覚情報を両眼で融合させ再構築すると画像の中に別の形が見えるようになります。全体を把握しつつ一点に集中するのは最初はむずかしいかもですが練習次第でできるようになります。眼精疲労にも推奨されているのでおすすめです。

3D トリックアート

そのイラストを描いている行程から動画になっているのに、完成したイラストはどう見ても立体にしか見えなくなっている、視覚と脳のメカニズムを錯乱させる3Dトリックアートです。二次元であるはずのイラストが三次元に立体的に存在するように錯覚させる手法は、最近では道路標示などにも使用されています。

およそ100秒で視覚が錯乱

画面の瞳の中心に表示される文字を注視して下さい。動画が終わったらゆっくりと画面外に視線を向けると見えるのは、強く自然な幻覚を生み出すように慎重に設計されたモーションアフターエフェクトイリュージョンです。できれば画面の大きなモニターかフルスクリーンで錯覚のゲシュタルト崩壊の世界を楽しんでください。

まだまだ人間は分からない事ばかり

MichaelGaida / Pixabay

病気などでは決して無く健常者も含めゲシュタルト崩壊は誰にでも起こり得る日常的な現象です。その言葉の響きがちょっとかっこ良いがために使い方を誤認している人も少なくはないですが、トリックアートやステレオグラムのように視覚的に錯覚を引き起こし脳内の認知処理速度が知覚に追いつかない現象です。

あまりに頻繁にゲシュタルト崩壊が起きやすい方は、まず一旦その場から離れてリラックスできる場所で落ち着いて休憩すると良いでしょう。まだまだ人間はわからない事ばかりなのが楽しいのかも知れません。そしていつの日か脳に潜んだゲシュタルト崩壊のカラクリが解き明かされる時がくるのでしょうか。

面白半分でやると危険?「お前は誰だ」に関する記事はこちら

リラックスできるチェアに関する記事はこちら