ゲシュタルト崩壊とは?意味や原因、治し方を解説!顔にも起こる?

特に漢字では顕著にその例が現れやすく、我々は全体の形を漠然と認識しつつ漢字を読む事が多いです。偏や部首で漢字を捉えてしまうと全体を認識するための知覚がエラーを起こして簡単な漢字ですらド忘れする事が良くあります。昨今SNSやインターネットで文字入力すると自動変換されるのも原因の一つだと考えられます。

同じ文字を書くと分からなくなる

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書類などで同じ文字を何度も続いて書かなければならない場合に、簡単な文字でもその文字が本当に正しいのか疑問に思ってしまう事があります。これは同じ文字を何度も書き続けたことによって文字の全体像が見失われパーツごとに認識し直してしまったためです。皆さんも経験があるでしょうが漢字の書き取りなどが良い例です。

会話が一部分単語の羅列に感じる

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会話などでも長く話を聞いていると会話に使われている言葉が意味を持たない音の羅列に認識されてしまい、言葉としての意味そのものが消失してしまう事もあり会話の内容が認識できなくなります。焦っている時や怒られている時などに良く起こる現象ですが、わざと意識して聞きたくない時などに便利な使い方だとも言えます。

人の顔にもゲシュタルト崩壊は起こる

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漢字やひらがな、文章だけに起こるとは限りません。知っている人の顔を見てその人の顔に違和感を感じたら顔によるゲシュタルト崩壊が起きています。また、顔を注視する事によって目や鼻、口などに違和感が感じられ顔として認識できなくなる例も挙げられます。

他にも色々なところでゲシュタルト崩壊は起こる

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漢字やひらがな、顔などの視覚的要素の全体像が失われパーツごとに認識する事のみで起こる現象では無い事に前項で触れましたが、その他のゲシュタルト崩壊を紹介します。

鏡に向かって「お前は誰だ」

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第二次大戦中に、人格をコントロールする実験と言う名目でナチスがユダヤ人被験者に一日数回に渡り数ヶ月間行ったとされる、鏡に向かって「お前は誰だ」と話しかけさせ精神状態の変化を記録したと言うもの。被験者は10日目に判断力が鈍り始め自分を認識できないほどに自我が崩壊しついには発狂したとされる2chで有名な怖い話です。

言葉や声、自分の顔を認識できなくなるゲシュタルト崩壊を体験できると言われていますが、この話自体が都市伝説めいた話であり関連性は薄いと言えるでしょう。言葉の意味が認識できなくなるので「お前は誰だ」と言わせるのは意味が無く、精神の崩壊とゲシュタルト崩壊は使い方と意味が違いますが興味のある方はこちらをどうぞ。

イラスト

イラストレーターさんや絵師さんなどでも良く「顔を描き続けてゲシュタルト崩壊を起こして描けなくなった」と言う話を聞きます。ひとつの絵に集中し注視し続け過ぎた事により、顔などのパーツのみを認識してしまい全体のバランスを崩してしまう現象です。絵の出来栄えにも繋がる事なので一旦絵から離れ目を休め、改めて俯瞰する事が良いようです。

韓国語

韓国語に使われるハングル文字は韓国語に堪能な方ならいざ知らず、その文字の形からゲシュタルト崩壊と似たような空目から起きる現象であるとされています。日本語に慣れ親しんだ我々日本人には韓国語の使い方や意味よりもハングル語の形が崩れるだけになってしまうかも知れませんね。

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