空の巣症候群とは?症状やなりやすいタイプ、克服方法をご紹介!

治療の途中で夫婦の心が離れて離婚を考える、ということもあり得ます。しかし精神状態が不安定なときは、離婚のような重大な決定は下さない方が無難です。

孫を可愛がったりペットを飼ってみる

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子供が結婚して家庭を持ったとしたら、次にやって来るのは孫の誕生です。孫は無条件に可愛がることのできる存在で、子供とはまた違った可愛さがあります。

子供夫婦が孫を連れてやって来たら、思いっきり遊んであげるのも、良いことです。孫の面倒を見ることを子供夫婦が頼んだら、積極的に新しい役割を引き受けてみましょう。

ペットを飼うのもおすすめの対策です。自分を必要とする無邪気な生き物が身近に存在するだけで、空の巣症候群は吹っ飛んで、心が和みます。ペットを通じて人間関係の輪も広がります。

ペットロス対策は?

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ペットを亡くして空の巣症候群を起こす人もいます。ペットロスと呼ばれる状態です。ペットロスの対策は、できるだけ早く新しいペットを家に迎え入れることです。

世界一有名な獣医「ヘリオット先生」でおなじみのジェームス・ワイト氏も、ペットロスを防ぐため、ペットを亡くしたら、辛くてもすぐに後釜を飼うように勧めています。

空の巣症候群で起こる不安からやってはいけない事

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空の巣症候群に陥って辛かったら、遠慮せずに回りに助けを求めて下さい。ただし既に独立したあなたの子供だけは別扱いです。

子供は、長い時間をかけて成長し、やっと一人前になったところです。

その子供に色々な方法で干渉し、自分の手元に戻るように仕向けるような行為は、どんなに寂しくても、止めましょう。

いちいち子どもに口出ししない

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子供が独立した後も、親としては気になることが多いし、必要になれば助けたいと思うものです。しかし子供の世界に必要以上に干渉することは慎みましょう。逆効果になることも多いです。

ある親は、離れて暮らしている子供に毎朝モーニングコールをしていたそうです。これこそ子供にとっては「大きなお世話」以外の何物でもありません。

この場合、親がモーニングコールを止めたことで、子供の遅刻は大幅に減少したそうです。親は「心配のあまり」と言いたいでしょうが、実は自分の寂しさから毎日電話していたに過ぎません。

心配かけさせるような事を言わない

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空の巣症候群は辛いです。愚痴をこぼす相手が必要です。だからといって、相手に子供を選んでは絶対に駄目です。

子供に心配をかけるのは、子供を親が間接的な形で支配しているのと同じです。

間接支配が続くと、子供は自立できません。極端な場合、50代になっても80代の親に依存して生活する8050問題の当事者になります。

空の巣症候群はミドルエイジクライシスのひとつ?

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ミドルエイジクライシス(中年の危機)という言葉があります。これは40代から50代前半までの中年期に訪れる、心理的な危機のことです。

ミドルエイジクライシスは、自分はもう若くないことや、自分の人生や将来には限界があることを自覚すること、そして離婚や少しずつ訪れ始める身近な人との死別などの別れの体験に、関係しています。

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