金目鯛について
金目鯛は高級魚
金目鯛は産地や大きさによりますが、1匹の金目鯛900gの大きさでも値段が5000円前後するほどの高級魚です。特に国産の金目鯛は他の魚と比べても値段高い傾向が多いです。理由は割合的に金目鯛を扱う漁師が比較的少なく、漁獲量が安定しないなどが挙げられます。
しかし、現在はノルウェーやニュージーランドなどの外国産の金目鯛が多く出回っていて安く購入することも可能ですが、国産の金目鯛と比べたら味は劣ります。また、国産の金目鯛はなかなかスーパーには出回らないので、国産が欲しい人は市場に出向くことをおすすめします。
金目鯛は真っ赤な魚
金目鯛を店で見ると鮮やかな赤ですが、この金目鯛が赤色なのは死後変色によるものです。実際の生きている金目鯛の色は真鯛と同じ桃色をしています。金目鯛の他の魚と比べて大きて澄んでいるきれいな目は、真っ暗な海底の中でエサを捕らえるために発達しています。
金目鯛は比較的広範囲の暖かい海に生息しており、若魚は岸付近にいますが、成長するにつれて沖の深い場所に移動します。また、寿命は魚にしては長い方であり、14年~20年ほど生きると言われています。
金目鯛は鯛の仲間ではない
金目鯛は世間一般的には鯛と言われていますが、鯛とは全く違う分類の魚になります。キンメダイ目のキンメダイ科に分類されている金目鯛は、鯛とは異なる分類をされる深海魚となっています。昔から真鯛の代わりとして祝いの席に多く用いられることがあり、特に年末年始は需要が多いため値段が高騰する傾向があります。
新鮮な金目鯛の選び方
新鮮な金目鯛の見分け方は目を見て判断するといいでしょう。特に金目鯛の目に透き通るような透明感があり、キラキラと金色に輝くような目をしていたら比較的高い鮮度を保っています。また、鮮度が落ちてくると腹の部分が白っぽくなるので確認しておきましょう。
金目鯛の旬について知ろう
金目鯛の産卵期は夏から秋
金目鯛の産卵期は夏から始まり、海域により少しのズレはありますが6~10月頃にかけてです。特に7~8月にかけてが金目鯛の産卵期のピークになります。
産卵数は30~50万粒ほどであり、その卵は1粒1粒ばらばらになって漂います。そして、水温23度ぐらいになると孵化し、幼魚のうちは比較的浅瀬に生息しますが成長するにつれて深海へと移動します。
金目鯛に脂がのるのは冬
海域によって若干のズレはありますが、6~10月にかけての産卵の時期が終了し、産卵期から体力が回復して太った12月~2月頃の冬が、一番身の中まで脂がのっていて美味しい時期になります。年間を通して金目鯛は様々な地域で収穫可能ですが、この時期に収穫される金目鯛は身がしっかりしており、多くの脂がのっているため非常に美味しいです。