たとえ知っている人でも、時と場合を選べなければ使用している人が品位のない人だと思われるケースも少なくありません。面白おかしく名言を使用するのは、TPOをわきまえて今汚い言葉を発しても問題ないかを十分考慮の末に口を開くことお勧めします。
「お前のことが好きだったんだよ」はなぜ過去形なのか?
愛の告白で非常に眩しい言葉の様に響く「お前のことが好きだったんだよ」ですが、そんな言葉にある物議が醸されています。それが、この言葉が意味するのは今は遠野を愛していないという事実。
つまり、この文体は過去の心情を表しており今は好きではないことを意味しているといった主張と、現在も愛しているうえでのセリフだと主張する現在完了形型意見に真っ二つに分かれたのです。
そもそも「お前のことが好きだったんだよ」は過去形?
なぜこんな物議が生まれたのか、それはこのセリフが過去形ではないかという疑問から生まれました。「お前のことが好きだったんだよ」台詞に出現する過去形の言い回しは、もちろん今よりも以前の出来事を言い表しています。
つまり作中で連れ込んだ年下男子に「お前のことが好きだったんだよ」と放っている言葉の裏には過去に愛していたが今はその気持ちはなく、襲ってやるというように取ることができるわけです。
野獣先輩の行動を考えると現在完了形に!
過去形だと言い張る意見に対して、もちろん「お前のことが好きだったんだよ」は現在ももちろん情愛を露呈させる完了形派閥だと言い張る人も居ます。そして、結果的には作中の彼の言動を考えると現在完了形が正しいといわれています。
彼はずっと遠野のことが好きでした。それはレイプするシーンでも変わらず、むしろその気持ちがあったからこそ襲いたいと思ったのでしょう。確かに行動は褒められたものではないかもしれません。
先輩という立場を利用して油断させ、あまつさえ睡眠薬を飲ませて地下室で襲うという緻密な計画は、けっして純愛とは真逆の立ち位置ではありますが、むしろ公表しにくい禁断の情事だから「お前のことが好きだったんだよ」一文がとっさに放たれたのです。
英語で表記すると違う意味に変化する
過去形と現在完了形の壮絶な論争が繰り広げられる中、この分を英語で表記すると違う意味に変化し明らかになることもあります。「お前のことが好きだったんだよ」と英語直訳で過去形翻訳を試みると「I loved you」となります。
しかし、現在完了形に直すと「I have loved you」となり意味が全く異なるのです。過去形の場合、あなたを愛していたが今は愛していないというニュアンスを込めての役になります。
対して現在完了形では、あなたを昔から変わらず今なお愛しているという役になるのです。「お前のことが好きだったんだよ」一文は純粋なセリフでしたが、英語で考えてみるとこうも深い言葉になるのです。
後輩への想いを今なお抱え続ける彼の純粋な愛については、言うまでもなく清らかなものがあります。作品は汚いなどといわれることが多いですが、「お前のことが好きだったんだよ」に念じられた想念は壮大な量の愛と無垢な想いでした。
「お前のことが好きだったんだよ」以外の淫夢語録
日常での乱用は危険視されるものの、それでもついつい好奇心が出てしまい目引いて止ない名文句は数多にあります。「お前のことが好きだったんだよ」以外にも用法容量を守るべき物や汎用性に富んだ面白い名言が多数ありますので、紹介していきましょう。