東大阪集団暴行殺人事件とは?大学生の壮絶なリンチによる生き埋め殺人
この東大阪集団暴行殺人事件が起きた発端は被害者の男性と交際中の女性が加害者の1人と連絡を取り合っていてお互いが好意を寄せてしまったことから大きな事件へと発展することになりました。そしてリーダーはこの件には全く無関係の小林竜司という男でした。
友人に彼女を取られた、友人の彼女に好意を寄せてしまったというざらにある揉め事から大きな事件へと発展させたことはあまりにも短絡的であり幼稚であると言われても仕方のないとの意見が大多数です。
そして、暴行の指導者とは別に事を念入りに運ぶ為に計画をした首謀者がいたことが判明し当初は組織的な物かと言われていた等複雑な背景がありました。他身体障害を理由にリンチした事件に関する記事はこちらになります。
この東大阪集団暴行殺人事件には様々な人間が関連しており当初の被害者と加害者が形勢逆転するという稀にみる事件へとなりました。
東大阪集団暴行殺人事件はどちらか一方に問題があったわけではなく、最初に暴力という手段に出たのは殺害された2人でありその報復が悲惨な結果となり、世間の関心も非常に高く当時は常にニュースで報道されていました。
双方が怒りに任せて暴力に暴力を呼ぶ結果となりましたが、それと同時にキレやすい若者が多いという世間の意見を認めるような出来事でもありました。
そもそもこの東大阪集団暴行殺人事件というのは、被害者の彼女が加害者の1人と連絡取り合いお互い異性として惹かれあってしまったという、若者にありがちな怨恨から起きたことでした。
恋人の方もまさか少し連絡を取り合い、少し惹かれてしまった事がこのような事件を巻き起こすとは思いもよらなかったことでしょう。
東大阪集団暴行殺人事件の概要①事件の発端
殺害の方法があまりにも残虐であったことや、加害者の中に未成年がいたこと・主要メンバーがまだ20歳前後だったことから世間に衝撃を与え今もなお人々の記憶に残されているのがこの東大阪集団暴行殺人事件でこれから先も犯罪の歴史に刻まれることになるでしょう。
日本だけでなく世界的に見ても生き埋めというのは稀です。では、事の発端と犯人たちの動機など東大阪集団暴行殺人事件の概要について詳しく見ていきます。
まずは、何故東大阪集団暴行殺人事件は世界的にも稀にみる出来事へと発展したのか原因と彼らの身に起きたこと、犯行の道筋を計画した経緯からです。
東大阪集団暴行殺人事件①友人の恋人を好きになる恋愛トラブル発生
東大阪集団暴行殺人事件の事の発端はよくある恋愛トラブルからでした。男性Aと交際中の女性は加害者のBと連絡を取り合う中で加害者Bはこの女性に好意を寄せてしまったことで被害者と大きく揉めてしまったのが要因です。
女性関係のトラブルが大きくなることは珍しいことではありませんが、殺人まで犯してしまうのは度が行き過ぎているとしか言いようがありません。
東大阪集団暴行殺人事件は思いもよらないことで大事件へと発展した出来事であり、どちらも少し冷静になれば殺害されることも犯罪者となることもなかった為東大阪集団暴行殺人事件は発生しなかったであろうと誰もが考た事件になります。
東大阪集団暴行殺人事件②お互い仲間を引き連れ脅迫
東大阪集団暴行殺人事件は恋愛トラブルから逆恨みした被害者のAは友人のCと共に加害者のBとその友人のDを公園で暴行した上にヤクザの名前をちらつかせお金を奪い取ろうと脅迫をします。
恋人の気持ちを持っていかれ悔しくて怒りが爆発する気持ちは理解できますが、だからと言ってリンチをするのは間違いで、加えてヤクザの名前を借りて金銭を要求するなどは幼稚な行為でありのちに被害者となる側に問題があったとしか言いようがありません。
お金を脅迫されたBとDは、Dと小中同級生で全体の主導と生き埋めの指示を出したリーダー格となるEに相談をしお金の工面を申し出ます。加害者のDは別の人物Fに相談し警察に行くよう進言しています。この時被害届を出したまま警察に委ねていれば後に東大阪集団暴行殺人事件は起きなかったでしょう。
そして、一番のポイントである東大阪集団暴行殺人事件が複雑と言われているのは最初の被害者と加害者が入れ替わった点が不思議な事件でした。
東大阪集団暴行殺人事件③事件の主犯格登場・リンチを計画
警察に通報したことで再び報復の可能性もあると考え、相談を受けた者は友人を守るためには脅迫者を殺すしかないという考えに至り知り合いのヤクザや当事者のB・D含めて合計9人のメンバーを集結させ被害者のA・Cをおびき寄せます。
この時、A・Cの他にもう1人同行者の会社員Xが一緒でしたが加害者達はまずは1人殺害し、同行者の会社員にお金を要求しています。この時の目的はあくまでも金銭を脅迫した2人に対する復讐でした。
人を生きたまま地中に入れるなど普通の神経では考えられない事でしょう。誰か1人でも正常な判断ができる人はいなかったのでしょうか。
考え方によっては、加害者たちは友人思いの若者と考えられなくはないですが、友人のことを想うのであれば暴力で解決させる道を選ぶのではなくお互いが納得できる形をとるのが最善の策だったのではないでしょうか。
東大阪集団暴行殺人事件の概要②集団リンチと生き埋め
続いてはこの東大阪集団暴行殺人事件の状況などについて詳しく説明していきます。恋愛トラブルが壮絶な暴力に発展した後生き埋めにして死亡させるという驚愕の出来事になります。
ここからは、まだ若く将来の夢も希望もある大学生の命が奪われることになった東大阪集団暴行殺人事件を時系列順に見ていきます。
東大阪集団暴行殺人事件①お金を払うと見せかけて罠にはめる
小林らは脅されていたB・Dに、被害者にお金を払うからと岡山で待ち合わせをさせています。当然B・Dはお金を払う気はなかったのですが、お金を受け取れると信じていた被害者は待ち合わせ場所に行き暴力が開始されることになります。
相手とは岡山で待ち合わせだったため、運転手として会社員のXも一緒に現場にいましたが相手は9人であり9対3ではあまりにも分が悪すぎる状態でした。
この東大阪集団暴行殺人事件は暴力は暴力を呼ぶということが証明された黒い歴史になります。暴力では何も解決しません。まして暴力によって残るの身体と心の傷になります。
見張り役などもおり、加害者側の人数は計算されて集結されていることが明白で、人の目があまり向かない場所を加害者たちは知っていたことになり東大阪集団暴行殺人事件は周到な計画性の元実行されたであろうことが伺えます。
東大阪集団暴行殺人事件②藤本はリンチの末生き埋めに
空き地まで誘導したあと被害者A(藤本)らを金づちや鉄パイプなどで何度も殴打し倒れ込むと蹴るなどの暴行を加えますが、通行人に現場を目撃された為藤本達を連れ岡山市の山間部まで連れていきまたも暴行をします。
東大阪集団暴行殺人事件は場所を変えてまでも大人数で暴行をしないといけないほどの動機があったのか、当初被害者たちは余程の恨みを向けられていたのかと言われていました。
被害者はどちらも全身血まみれで立つこともままらない状態だったそうです。脅迫をされていたB・Dは「死んでしまうのでは」と感じたそうですが、自分たちを守ってくれるためにメンバーは行動してくれていると感じていたのでしょうか。
B・Dは危機感を持ちながらも止めることはしませんでした。最初は暴行に加担していなかったB・Dですが途中からは吹っ切ったように暴行に加担をしています。最後に置いてあった重機で仲間の1人に穴を掘るように指示をします。
既に動くことが出来ないほどになっていた被害者の藤本ですが、リンチを主導していた小林は藤本達の仲間の会社員Xに藤本を警棒で殴るように指示しさらに会社員Xに穴の中に入れるよう命令しています。
当然のことながら被害者の藤本は助けてくれと懇願しますし、会社員も無理だと言いますが、自分が穴に入るかと言われて会社員は覚悟を決めてしまいます。
命が欲しかった会社員Xは穴に突き落とします。その後すぐに再び重機で土をかぶせ穴を埋めていきました。会社員はただ藤本達を待ち合わせ場所まで送ったにすぎないのにとんでもない被害を受けることになりました。
いくら友人の為とはいえ人を生き埋めにしたことに関しては残酷で非人道的です。また、被害者の仲間の会社員Xに藤本を突き落とさせたりしたのは共犯者にして警察に通報されることを避けるためでした。
東大阪集団暴行殺人事件③岩上は借金漬けの予定変更で生き埋めに
元々は藤本に復讐をした時点で東大阪集団暴行殺人事件は終了したかに思えましたが、これで終わりではありませんでした。もう1人リンチをうけた被害者Cは車のトランクに詰められ小林のマンションに連れていかれることになります。
闇金融で借金漬けにして金を奪い取る方法を考えていましたが、瀕死の状態であったため役に立たないと考えたのか小林は藤本を生き埋めにした現場に行き再び穴を掘り窒息死させています。
2人の人間を生き埋めにして東大阪集団暴行殺人事件は終了していますが、生きたまま埋められてしまった為、被害者2人は窒息により命を落とし想像できないほどの苦しみから鼻や口の中にまで土が入っていたそうです。
東大阪集団暴行殺人事件④被害者の仲間が出頭し事件発覚
被害者の仲間で運転手の会社員は殺害されずに済みましたが、長時間監禁され「警察に届けたら家族皆殺し」「50万もってこい」と脅迫をされてやっと解放されています。
解放されて3日後、会社員Xが警察に自首し事は発覚することになりました。会社員の男性が自ら警察に赴いた事で壮絶な日本の犯罪史に残る東大阪集団暴行殺人事件の加害者の事はすぐに判明しますが、主犯格は行方を眩ましました。
会社員は自分の身を守るためとはいえ友人を死なせることになったことに自責の念があったのでしょう。この会社員Xの自首により加害者9人は次々と出頭・逮捕となりました。
犠牲になった2人の遺体は供述により無事に発見され遺族のもとに返されることになりましたが、2人の遺体は顔の判別が難しいと言われるほどにはれ上がっていたそうです。
遺族からしてみれば、自分の身内が複数の男に暴行をされそしてまだ息があるにも関わらず埋められ窒息させられたことはやり切れない憤りと悲しみをこれからも胸に抱えていく辛い現実となりました。
東大阪集団暴行殺人事件⑤小林竜司の出頭により逮捕
加害者9人の内3人が警察署に出頭してきました。6月25日の深夜に小林は母親に付き添われ出頭して逮捕されています。会社員Xの出頭により自分の犯行が露呈し逃亡していましたが母親の説得により自首することを決意しています。
東大阪集団暴行殺人事件に関わった者たちは未成年者を含め全員逮捕となり、一応の解決を見せました。しかし、人の命が奪われt犯人逮捕となったから解決ではありません。被害者遺族・加害者・加害者家族それぞれに多くの苦しみが待ち構えています。
出頭前に小林は「お母さんの子で幸せでした」と連絡をしています。また、出頭する際に乗っていた車の中で「死刑にならなかったらまた会える。長生きして」と話しており母親思いの青年であることが伺えます。
小林の出頭から2日後に被害者2人の遺体が発見されることになります。自ら出頭したのは小林を含めて4人でしたが、結局この東大阪集団暴行殺人事件に関わった9人全員が逮捕されることになりました。
東大阪集団暴行殺人事件の登場人物
ここでは、東大阪集団暴行殺人事件に関わった人物について紹介していきます。事件に関わった人たちの年齢や職業や生い立ち被害者と加害者の関係性や東大阪集団暴行殺人事件の際に加害者達が担った役割などについて見ていきます。
東大阪集団暴行殺人事件の主犯格小林被告と首謀者広畑被告
東大阪集団暴行殺人事件の主犯格は当時働きもせずにフラフラしていた小林竜司という男になります。事件当時は無職でありB・Dから相談を受けた時に友人に酷いことをした藤本らが許せずすぐに乗り込もうとするところ周囲に留められるような人物でした。
藤本らへの暴力も率先して行ったり、他のメンバーや被害者の仲間の会社員に犯罪の加担させる他、暴行する加害者メンバーを集めたりするなど東大阪集団暴行殺人事件そのものを主導していた人物です。
また、小林は暴力団関係者ともつながりがあり関係者1人も東大阪集団暴行殺人事件に関係していることが判明しています。自首をした時には、母親の身を案じる言葉を残しており本来は事件など起こすはずのない青年でした。
主な実行役は小林ですが、東大阪集団暴行殺人事件の計画を練ったのは広畑智規という人物でした。広畑は暴力は苦手だからということで暴行には加担していませんが、被害者をおびき寄せる場所・暴行の方法などを決定しています。
広畑は暴力が苦手ということもありましたが、自分の手を汚さずに小林や他のメンバーに残虐な行為をさせるというある意味一番ずる賢く計算高い男だったことが推測できます。
暴力は苦手と発言していても、結果暴力で解決させる計画を立てたことは事実であり例え自分が手を下していなくても、暴力に加担していなくても、暴力をしたことと同様であると考えられます。
東大阪集団暴行殺人事件の加害者
事件は、加害者達全員が被害者を恨んでいるわけではありませんでした。一番の原因人物となったのが徳満優多という人物です。彼は被害者の藤本と友人関係で非常に仲もよかったのですが、藤本の彼女を巡るトラブルで対立することになり犯人の1人となりました。
彼は、東大阪集団暴行殺人事件の一番最初の被害者で恋愛トラブルから藤本に殴られており被害者でしたが主犯格たちに相談したことから加害者へと移ることになったのが大きな特徴の1つです。
もう1人、東大阪集団暴行殺人事件の被害者から暴行を加える側になった佐藤勇樹は徳満から相談を受け2人で藤本のいる場所へ向かいますが待ち構えていた数人にリンチをされお金を脅迫されることになります。
自分たちではどうすることもできないと考えた徳満は同級生に助けを求め、東大阪集団暴行殺人事件で暴行する側になるという加害者へとなってしまうことになりました。
他に、見張り役として来ていた佐山大志と大学生だった白銀資大が犯人の仲間になります。見張りなどを用意していたこともあり、周到性と恨みの大きさが見て取れた東大阪集団暴行殺人事件でした。