ラインは、「クレハシーガー」のものがオススメです。タチウオの鋭い歯に備える場合は、プレミアムマックスショックリーダーの5~6号のものであれば問題ないかと思います。
長さとしては最低でも150mあるものを選びましょう。他には、ワインド釣法のアクションをしやすくするために、伸びにくさのあるフロロカーボン製のラインもオススメです。また、切れにくさを気にするのであれば、金属製のものを使用するのも選択肢に入るでしょう。
ワインド釣法が「釣れる」理由
ところで、なぜワインド釣法は「釣れる」と注目されるのでしょうか?その理由を、ここでは「ワインド釣法独特のアクション」「ワインド釣法の特性」「対象魚の修正」の3つに分けて解説します。
ワインド釣法独特のアクション
ワインド釣法のアクションでは、ワームが上下左右に跳ねるようにダートします。そのワームの動きが非常に重要であり、ワインド釣法最大の特徴でありながら、魚にとっては「そそる」ものになっているのです。
ワインド釣法のダートは、魚の獲物が逃げる動きに非常によく似ており、逃げられると食欲を刺激されることから、つい「食べてしまう」のです。魚の本能からすると目が離せないアクションなのですね。
ワインド釣法の特性
ワインド釣法はワームを用いるため、動きとは裏腹に非常に静かな釣法になっています。魚からすると急に獲物が視界に出てくるので、つい追わざるを得ないのです。ダートする分ラインが水面でこすれる音がありますが、ワームが静かな多必要以上に魚を警戒させることもありません。
また、ワインド釣法ではジグヘッドとワームを組み合わせて仕掛けを作っているため、他のルアーにはない適度な波動を引き起こすことができ、その点もターゲットとなる魚を釣りやすくなる要因になっています。
対象魚の特性
ワインド釣法という手法と、対象魚の修正が上手く噛み合っていることが、実はワインド釣法が釣れる一番大きな理由です。対象魚のどれも自分より小さな魚を捕食しており、「反射的に獲物を狙う」習性があるのです。
ワインド釣法はダートにより必死に獲物が逃げているように見せられるため、魚の闘争心を煽り捕食しようという意識を高めることができます。それにより、つい魚は食い付いてしまうということになるのです。
ワインド釣法のコツ
ワインド釣法の基本的な手順
まずは、ラインを張った状態からロッドを斜めに上げた状態にしましょう。ロッドを下ろしたら、最初の斜めに上げた状態になおし、その際にリールを1回転します。(この際、ジグヘッドが前進した分だけラインスラッグを回収します。)この動きを繰り返しつつ、対象魚のヒットを狙います。
ワームをちゃんと付けられているか確認
ワームは、まっすぐにつけるようにしましょう。曲がってしまっていると、ダートのアクションがうまくいかず思うように魚が食い付いてくれません。ちなみに、曲がったワームは熱湯で煮沸して、真っすぐにケースに保管すると元に戻りますよ。
アシストフックを付けよう
せっかく魚が食い付くのに針が外れてしまうという人は、アシストフックを付けましょう。ワインド釣法のターゲットは横からの食い付きが強い魚が多いので、アシストフックを付けることで釣れる確率をアップさせることができます。
ワインド釣法の動かし方
ワインド釣法と聞くと、ついシャクりを跳ね上げるようにアクションすることをイメージする人が多いですが、それはNGです。ロッドを下ろしたときに即座にロッドを元のラインを張った状態に「戻す」ことを心がけましょう。
ロッドが下がった状態をずっとキープしてしまうと、ジグヘッドの重さによってラインが張ってきて、左右のダートがしづらくなってしまいますので、下げたらすぐに戻すという動きを意識してください。
注意(ロッドを壊さないために)
ディップが柔らかいロッドで重いジグヘッドを使い、無理にキャストをすることは避けてください。ロッドの破損につながる要因となってしまいます。キャストする際には、振り子のように大きく振ることを意識することで、ロッドの負担を軽減し飛距離も伸ばすことができます。
ワインド釣法に挑戦してみよう!
いかがでしたでしょうか?ワインド釣法という言葉を聞きなれない方もいたかもしれませんが、適切な釣り具とポイントを押さえれば、初心者の方でも十分に挑戦できる釣法ということがお分かりになったのではないでしょうか?自分のスタイルが身に付いてくると、釣りは途端に楽しくなってきます。
時には決めたターゲットに狙いを定めて気ままに釣るのもいいですし、仲間や家族と釣った魚をその場で食べるのも非日常感を味わえてとても楽しい経験です。これまであまり釣りに挑戦したことが無かった方も、これを機に挑戦してみてはいかがでしょうか。