加納真実とは?舞台女優で大道芸人
特徴のある世界観で人気の大道芸人です。舞台や舞台道具などを必要とせず、不特定多数の人の目にしてもらうことのできる路上での演芸、大道芸。舞台女優としてパフォーマーとしての道を歩み始め、大道芸人へと転身した彼女の来歴を見ていきます。
モヤさまの高円寺周辺編の放送で話題になった人物
大道芸人として、その実力と特徴のある世界観が口コミによって人気を博していました。実はモヤさまで取り上げられたことにより、さらに彼女の知名度が上がりました。
モヤさまでは「仮面舞踏会」を披露。デビュー作品です。能面を仮面と称し、最初は一人で踊り徐々に人数が増え、最後には大人数のグループダンスに。周りで見ている人たちを巻き込みながら、本人は最後に観客として見ている、というオチも最高で一躍話題にのぼりました。
加納真実のプロフィール
広島県で生まれました。詳しい情報はそれほど出回っておらず、生年月日や年齢などは非公開です。ただ、1987年に早稲田大学入学に伴い上京、現役で大学進学をしたと仮定すると当時18歳もしくは19歳です。そこから計算すると現在は49歳か50歳と推測できます。
年齢的な問題で結婚の噂もありますが、残念ながらこちらも公式的な情報はありません。
加納真実の独特な世界観にハマる信者続出!
人気の秘密は彼女の作り出すその特徴的な世界観にあります。また魅了されてハマってファンになった人たちを自身で信者と呼びます。そんな世界観と、どんなスタイルで活動しているのか詳しく見ていきましょう。
衣装はいつも真っ青なジャージ姿!
トレードマークは学生が着るデザインの青色のジャージです。日常生活でのワンシーンを表現するパフォーマーでその素朴な服により、彼女独自のスタイルが際立ちます。
海外でも高い評価を受けている
日本でも人気の加納真実。その世界観は海を越え様々な人の心を掴んで離しません。タイのバンコクや、オーストラリアのメルボルンなどでの世界中の大道芸人が集まる場にも呼ばれています。
イベントに加納真実を呼ぶ事が出来る!?
実力も人気も申し分ない人気者ですが、実は催事などに呼ぶ事が出来るのです。催し内容は大道芸のためのイベントだけではなく、会社主催のものや集客のためなど。他にも幼稚園や保育園、学園祭などにも呼ぶ事が可能です。
イベントパートナーというサイトを通して依頼をすれば誰でも、自分の会社の新年会に加納真実を!という夢も難しくありません。
一度ハマったら抜け出せない加納真実の魅力
日常生活の一部をコミカルな演技で切りとり独自の表現で人々を虜にします。その特徴のある世界観は時に観客たちに狂気を感じさせることも。しかし、それが彼女のチャームポイントであり、目が離せなくなる理由です。
加納真実の芸歴は?舞台女優から大道芸人までの道のり
大道芸人の前はステージ女優として実力をつけていました。一体どのような道のりで今の大道芸人である地位を築き上げてきたのでしょうか。ひとつひとつ追っていきましょう。
大学時代にパントマイム・サークル「舞☆夢☆踏」に入部
1987年に広島から東京に上京。早稲田大学に進学します。ここでパントマイムと出会います。「舞☆夢☆踏」は第一線で活躍するたくさんの演者達を排出。現在はサークルという域を飛び越え、パフォーマンス集団として精力的に活動しています。
山本光洋のマイム・ワークショップに参加
ニューヨークでパントマイムを学び、スリムな体を活かしたリズミカルな演技が強みの山本光洋。現在は曲芸師の一線で活躍しながら、ワークショップを積極的に開催中。
加納真実もそんな彼のワークショップに参加しました。
藍義啓のをきっかけに舞台活動を始めた
ヨーロッパ各地で活動したのち、現在は舞台での演芸を中心に、精力的に活動を続けている藍義啓。1944年に彼の舞台に出演したことをきっかけに、ステージでの仕事に興味を持ちます。
マイムユニット「水中三姉妹」を結成
もともとは名前がなかったまま、加納真実はこのユニットによって舞台女優としてのキャリアを正式にスタートさせました。「舞☆夢☆踏」のときに出会った島留美、村田朋末の二人と一緒に始まります。
名前の由来はユニット結成後、初公演のためのリハーサルで水中での動きを練習しているときに、名前がないという話になり、その際に、島が冗談交じりに提案した名前に、ほかの二人も賛同したことにより決定しました。
ピエロの「マミマミ」としてイベント活動
ヘブンアーティスト登録を機に、道端で芸をすることの楽しさを学びます。その影響もあって舞台活動と同時進行で、クラウンの「マミマミ」としても積極的に活動を続けていきました。この頃から、様々な場所での催し物の仕事が増えていきます。
ピエロについてもっと知りたい方はこちら。
ヘブンアーティストに登録後日テレSA賞を受賞し人気大道芸人へ
フランスの制度に倣い、東京都が創設したヘブンアーティスト。ここに登録することができれば、曲芸師としての免許を発行してもらえ、決まった場所での演芸が許可されます。合格率は20%と難関で、「舞☆夢☆踏」のメンバーが多数在籍しており、サークルも同時に有名になりました。
その後、日本テレビが主催する「ART DAIDOGEIグランプリ」でスペシャルアーティスト賞を受賞し、彼女の大道芸の世界が広がってゆきます。
現在も大道芸人フェスティバルを中心に活躍中
当時は、ステージ女優をメインに大道芸人を続ける予定でしたが、ヘブンアーティスト登録と日テレ主催の大会で成績を残したことにより、全国の大道芸の祭典の主催者たちは放ってはおきませでした。
加納真実が大道芸人へ転身したきっかけは?
2000年前半に、名が広がっていく中で、たくさんの催事の出演依頼が殺到。ステージ女優をメインにしていましたが、この時代をきっかけに大道芸人へと転身していきます。
2003年に静岡で大道芸フェスティバルに出演
その年に水中三姉妹としてのステージ活動に幕を閉じました。その後、静岡県で開催された大道芸の祭典に参加します。
当時ヘブンアーティストで用意されていた場所の多くはは集客力に欠けていて、大道芸の活動は滞っていました。しかし、この静岡での祭典をきっかけに、正式に大道芸人としてキャリアをスタートしました。
「舞台に比べて大道芸は気楽にできる」
静岡での祭典の際に、彼女は「責任も失うものも何もないから、ある意味気楽にできるところがありました」とインタービューで答えました。この時がまさに彼女の大道芸人への道へのターニングポイントになったと言えるでしょう。