日照時間が短い北欧にうつ病が多く、日照時間の長いハワイにはうつ病の人が少ないのは、セロトニンが関係していると考えれています。
もし、散歩に出る時間がないのであれば20分程度の日光浴でも良いです。1日に1回は外に出る習慣を身に付けるようにしましょう。
習い事や趣味を見つける
キッチンドランカーの原因に、時間の持て余しがあります。今まで頑張ってきた子育てが一段落したり、仕事の定年を迎えたりすると、急に自分の時間ができ、何をしたら良いかわからず飲酒に走ります。
これを防ぐには習い事や趣味など、自分が楽しめることをお酒以外に見つけることです。習い事や趣味が上達する喜びや、目標までに到達できた時の達成感は、脳の報酬系の刺激となります。
脳の報酬系とは自分にとって、プラスのことが起きたときに活性化し私たちの脳に快感を与える脳内システムのことです。
これをうまく利用し、飲酒以外のことから喜びを感じ、キッチンドランカーを防ぎましょう。
アウトドアでもインドアでも楽しめることを特集した記事をご用意しています。趣味の参考になるのではないでしょうか?
あらかじめ家庭でお酒に関するルールを決めておく
お酒が好きで、キッチンドランカー不安がのある場合は、あらかじめご家族に相談し、お酒の量や飲むタイミングを宣言しておくことも良いでしょう。
家族に、宣言を守れているか、隠れて飲んでいないかを監視する役目を担ってもらうのです。一度キッチンドランカーになってしまうとご家族を巻き込む事態にもなりかねません。
そうなる前に家族全員で対策を講じましょう。
キッチンドランカーと診断された場合の治療法は?
キッチンドランカーとして診断された場合の治療法について簡単にご説明します。
キッチンドランカーの治療はアルコール依存症と同じ
キッチンドランカーは、アルコール依存症の一種なので、治療法も同じです。治療はアルコールの離脱と断酒継続の2本柱となります。
離脱には薬物療法、断酒継続には薬物療法に心理社会的療法が加わります。心理社会的療法とは認知行動療法や、自助グループへの参加がメインとなります。
自助グループは、断酒会やアルコホーリクス・アノニマスが有名です。同じアルコール依存症の人たちが集まり、自分の経験を語ります。
この体験を通しストレスを共有したり、病気の理解を深めたりして回復を目指します。
キッチンドランカー克服には家族の協力が不可欠
飲酒をしている本人にキッチンドランカーの自覚を持たせ、専門家の治療を継続してもらうにはご家族のサポートが大切です。ご家族も大変ですが、必ず一緒に受診をしましょう。
ご家族は治療中多大なストレスのあまり、飲酒者本人を責めたい衝動に駆られるようです。しかしそれは余計に飲酒者にストレスをかけるため、してはならない行為です。
ストレスを緩和し、ご家族の負担を軽減するためにも一緒に専門機関の受診が必要です。
キッチンドランカーはHALTの法則で乗り越える
HALTとは、飲酒をしてしまうタイミングの頭文字です。
Hは「Hungry(空腹である)」、Aは「Angry(怒っている)」Lは「Lonely (寂しい)」、Tは「Tired (疲れている)」を表しています。
このような状態の時に、思わず飲酒を繰り返してしまいます。
ただし冷静になってみると、空腹は食事、怒りや寂しさは気分転換、疲れは休息が必要と言うことがわかり、飲酒をしなくても大丈夫だと分かります。
これを覚えておくだけで、飲酒への衝動が緩和するでしょう。