試合前の予想でも、ヨーキッサダーがK-1ルールの中でどこまで順応し戦えるか、という点が焦点の1つになっていました。そして、ムエタイでは認められている「首相撲」「肘打ち」を禁止されたヨーキッサダーは、K-1においては断然不利との見方が多く聞こえました。
ムエタイとK-1ルールの違い!
K-1においては、パンチやキック、膝蹴りなどの打撃技は認められていますが、逆にヒジ打ち、頭突きなどは反則行為となります。K-1は元来、空手やボクシングを主とした打撃系立ち技格闘技の最強を決める大会であることが根本にあります。
一方で、ムエタイも打撃系立ち技格闘技ではあるものの、K-1の設立時のコンセプトには入っていなかったため、「首相撲」「肘打ち」などのムエタイ特有の技は認めていないという経緯があります。
ヨーキッサダーは得意技を使えなかった
そもそもムエタイ選手は「首相撲」を主軸にしながら、パンチや肘打ち、キックと膝蹴りを繰り出していきます。ヨーキッサダーも当然「首相撲」を得意としており、また「肘打ち」も禁止のルールでは持ち味が半減してしまうのは言うまでもありません。
ムエタイルールなら武尊は負けていた?
ムエタイルールだったならば、どちらが勝っていたでしょうか?それは、再度ムエタイルールで対戦しない限り、もはや誰も知る由もありません。ヨーキッサダーがムエタイルールで戦ったらどのようなファイトスタイルなのか、首相撲や肘打ちはどのような技なのか、次の「ヨーキッサダーの名勝負」でご覧ください。
ヨーキッサダーの名勝負
ヨーキッサダーのムエタイでの戦いはどのようなものなのでしょうか。ここではヨーキッサダーの名勝負と言われる3戦を動画で紹介します。首相撲や肘打ちを交えた戦い方に注目して見てみましょう。
【王座決定戦】ヨーキッサダーvsチャーンキット
2018年11月7日に行われたチャーンキット・オー.ピモンシーとの王座決定戦です。この戦いで勝利したヨーキッサダーがラジャダムナンのフェザー級王者に輝くのでした。尚、相手のチャーンキットは何度も拳を交える対戦相手でした。
ヨーキッサダーvsサクシット
2018年6月4日に行われたサクシット戦です。首相撲からヒザ、離れてミドルを双方打ち合う試合でした。それにしてもお互いに倒れないスタミナと身体はムエタイ選手の強さでしょう。
ヨーキッサダーvsケンクラ
ケンクラ戦です。終盤にケンクラの右目付近から流血する程、とても激しい戦いでした。