花形敬とは?「伝説の喧嘩師」と呼ばれた素手喧嘩(ステゴロ)最強の男!

己の拳、素手のみスタンスを貫いたとされる花形敬が、組長からは何故か「人斬り」と称されて、タイトルにもなっているのが大変気になるところですが、視聴すればその理由も明らかとなる事でしょう。

株式会社東工業、安藤組にスポットが当てられていて、安藤氏本人が組長役として主演を務めていますが、作中のメインは昭和の名俳優「菅原文太」が演じる花形敬の生きざまを描いたアクション作品となっています。

映画のモデル②疵

 

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2019年(令和元年)現在から約30年前の昭和63年に公開されました。今年で60歳を迎える「陣内孝則」が演じる花形敬の、その太く短い人生を1本の人情味溢れる映画にした作品です。実名がそのまま作中で使われたこの作品が初めてでした。

企画したのは、株式会社東工業、安藤組のトップである安藤氏本人です。

映画のモデル③修羅場の人間学

修羅場の人間学―安藤組・別働隊長のケンカ人生 (NON・BOOK愛蔵版)

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著者は、実際に株式会社東工業、安藤組の組員として奮闘した人物であり、花形敬のその凄みとケンカを渋谷で目の当たりにしていて、その様子や記録を鮮烈にまとられている一冊です。関係者たちから「実録」と絶賛されています。

映画のモデル④実録・安藤組外伝 餓狼の掟

修羅場の人間学―実録 安藤組外伝 (徳間文庫)

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先ほどご紹介した花形敬の実録と称される本と同じ著者であり、こちらは著者自身の修羅場の様な数々のエピソードが詳細に語られている一冊です。現代のビジネスマンも学ぶべき喧嘩の仕方が記されています。

映画のモデル⑤渋谷物語

 

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先ほどピックアップした「疵」という映画と同じ監督がメガホンを握っています。こちらは株式会社東工業、安藤組を立ち上げて創業した、トップの安藤昇の自伝が映像化されている映画です。

安藤昇が題材となっているので、花形敬が主人公ではありません。花形敬を演じたのは元プロ野球選手で阪神タイガースに在籍していた「嶋尾康史」です。

花形敬は人気漫画のモデルにも

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花形敬という1人のアウトローが作品のテーマ・題材となったのは映画や小説の実録シリーズだけではなく、有名な人気漫画に登場するキャラクターのモデルにもなっています。こちらではその漫画について簡単にご紹介します。

漫画のモデル①グラップラー刃牙シリーズ

グラップラー刃牙 1 (少年チャンピオン・コミックス)

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週刊「少年チャンピオン」で連載された人気バトルもの漫画であり、作者曰く、地上最強がテーマとなっている作品です。作中に登場する主要人物の1人、名前も似た「花山薫」がまんま花形敬をモチーフとしています。

名前だけではなく、喧嘩師という肩書、トレードマークとなる外見などがほぼ一致しており、花山薫、バキシリーズを通して花形敬を知る人も少なくないです。

漫画のモデル②軍鶏

極厚版『軍鶏』 巻之壱 (1~3巻相当) (イブニングコミックス)

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普通の格闘漫画ではなく、人間の心や社会の闇を描いた一風変わったテーマの作品で、作中に登場する「早乙女薫」が花形敬をモチーフにしています。

素手のみの格闘スタイル、大男、ケンカ最強といった特徴がそのままキャラクターにも取り入れています。

花形敬の墓はどこに?

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今回の記事でクローズアップしている花形敬が眠る、墓は日本のどこにあるのでしょうか?こちらでその墓について概要を解説していきます。一度足を運んで、節度やマナーを守りお墓参りしてもよいかもしれません。

世田谷区の常徳院に墓はある

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その当時、花形敬の実家があった東京都、世田谷に花形敬が眠る墓があります。墓があるのは、小田急小田原線「経堂駅」から歩いて5分ほどの寺院「常徳院」の中です。

墓石の表面には、施主として、生前、交流が深かった「安藤昇」「小池光男」「友人一同」の名が確かに刻まれており、彼がいかに慕われていたかが伺え、極道、任侠の世界で共に修羅場をくぐり激動した仲間の名を知ることができます。

花形敬とケンカして競り合った著名人

巷でステゴロ最強、ケンカ最強と囁かれている花形敬と同じように拳のみで格闘して、競り合った、つまり引き分けになったと自称する著名人がいます。自称しているので本当かどうかは分かりません。

その著名人もまた世間からケンカが強いと知られている人物なのですが、その人物とはいったい誰なのでしょうか?

真樹日佐夫

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昭和15年生まれで、平成24年に亡くなっています。空手家であり、数々の漫画の原作を手掛けていたり、小説も多く執筆して、映画もプロデュースする多彩な著名人です。

自伝本も多く発売していて、その中でも度々自身のケンカの強さを題材にしています。空手は師範代クラスの実力者なので、花形敬と一戦交えて引き分けとなった噂ではなく、実話だという可能性も十分に考えられるのではないでしょうか。

クロのサングラスがトレードマークで、ミネラルウォーターを愛飲しています。

花形敬の様に名を馳せた他のヤクザ

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今回の記事で取り上げている花形敬は、アングラ界に精通していない方、その道に興味のない一般人でも、認知されているヤクザですが、同じように伝説や逸話が生まれるほど、裏社会で暗躍して、名を馳せたヤクザは他にも存在していました。

こちらではそんなやばいヤクザたちを数名ご紹介していきます。

菅谷政雄

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大正3年生まれで、昭和56年に亡くなっています。菅谷組の組長や、山口組の組長補佐を務めるなど、大きな勢力を持った人物です。

彼のトレードマークは、ジャケットにネクタイ姿にジーンズで、高級な外車を乗り回すといったハイカラなヤクザとして知られています。

加納貢

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花形敬が渋谷なのに対して、加納貢は新宿を活動の拠点にしたヤクザです。「帝王」の名を欲しいがままにして、弱い立場の人間は手を下さず、やりたいことし放題のゴロツキには容赦なく殴るアウトローです。

巷では実は加納貢がケンカ最強、ステゴロ最強と囁かれており、重量あるパンチは「像」のものだと称されるほどです。

花形敬は今でも語り継がれる伝説の男

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今回の記事では「花形敬」という伝説のアウトロー、伝説のステゴロ師を徹底的にクローズアップしていきました。彼は物心がついた少年時代に既に、人よりも身体と野心が大きく、ケンカに明け暮れていつの間にか「怪物」の異名がついていました。

ワルと喧嘩っ早い性分は変わらず大人になると、安藤昇に舎弟として可愛がられ安藤組の幹部として、アングラの世界で活動していました。何度も法に触れて逮捕されて多くの前科がついていますが、それも1つの伝説となっています。

どんな状況でも素手のみで格闘したり、拳銃を前にしても弾丸が肉体を貫いてもへっちゃらだったり、信じらない様な逸話が数多く存在して、今なお、花形敬という1人の漢自身や、その色濃い生涯が語り継がれています。

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