ミュンヒハウゼン症候群は病気を装う心の病気!原因や治療法は?芸能人にも?

顔や素性が明かされないネット上の方が受け入れてもらえるので、症状が悪化することがあります。難病と闘う健気なネット住民を偽るのです。そこには現代社会が生み出した闇がありました。

ネットでは病気の知識を取得しやすい

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病気の情報を簡単に調べることができるので、専門書がなくてもいいのです。闘病ブログなども参考にすれば、よりリアルな様子を演じることができるでしょう。ミュンヒハウゼン症候群が広がる原因のひとつです。

身体的リスクを負わなくても病気を装える

現実では病院に通ったり不必要な手術を受けたりと手間がかります。しかしネットの世界では顔を合わせることがないので、簡単に病気を演じられます。
ミュンヒハウゼン症候群の患者には、チャットルームで重病人であることを演じ、受け入れてもらおうとする人もいます。さまざまな人格に成りすますことができるのです。

ネット上のコミュニティでは病気が受け入れられやすい

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病気のディスカッショングループなど偽りの患者が潜んでいることもあります。多くを質問されることなく心配してもらえる上に、関心を持ってもらえるからです。
辻褄が合わなくなればすぐに消えることもできる手軽さも、ミュンヒハウゼン症候群が横行する原因になっています。一方で騙された人が集まるサイトも登場していて、ニュースなどでもしばしば取り上げられています。

代理ミュンヒハウゼン症候群も存在する

我が子や近親者を、病気に仕立てる代理ミュンヒハウゼン症候群という事例もあります。自分を頼る弱者を利用して健気な保護者を演じる病です。芸能人かのごとく脚光を浴びたいがあまり、時に悲劇を生んでしまいます。

代理ミュンヒハウゼン症候群は近親者の病気を装う行為

代理ミュンヒハウゼン症候群は、病気になった家族を懸命に育てる姿を見せ、精神的に満足したいという精神疾患です。同情を集めたい心理が働いています。行為は無論虐待で、亡くなる事例もあります。
病院にいると、他の患者さんが医師や看護師からお世話をされている姿を目の当たりにします。そういった姿が羨ましいと感じて、我が子に役目を託し、自分の精神面を満たそうとする事例もあります。

代理ミュンヒハウゼン症候群の事例をご紹介

世界各地で代理ミュンヒハウゼン症候群が原因の事件が発生しています。子どもを犠牲にし、難病の子どもを育てるすばらしい母であると周りに認識させていました。いくつかの事例から悪魔の顔を隠し持った親たちをご紹介します。

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