80年代当時はまだ少なかったビジュアル系アーティストです。日本のグラムロックでは本田恭章さんと双璧をなす実力とルックスの持ち主ですが、気さくで腰の低い方で業界でも人気がありました。ラジオでも下ネタ発言で謹慎処分を食らうなど茶目っ気たっぷりで、共演の兵藤ユキさんや北野誠さん・桑田晴子さんとも親交が深い関係でした。
またデビュー当時はムーンライダースがバックを務め全面的にサポート、カルチャークラブ来日公演のオープニングアクトも務め、さらに日本を代表する世界的ギタリストのCharさんとはひょんな事から偶然知り合いその後ユニット「Maji-Magic」を結成。充実した音楽性で11枚のシングルと12枚のアルバム・メモリアルアルバムをリリースしています。
できちゃった婚で中川翔子を授かる
1984年頃中川勝彦さんが交際していた佳子さんの妊娠がわかり結婚、翌1985年しょこたんが誕生しました。しかしビジュアル系アイドル路線で活動しスキャンダルはご法度でもあり信頼できる親しい関係者や友人以外には全て秘密だったため、しょこたんがタレント活動を始め自ら「父は中川勝彦」と明かすまで、業界でも知る人は極々わずかでした。
実はオタクで中川翔子にオタクの英才教育をしていた
今では周知の事実ですが中川勝彦さんは怪獣やマンガオタクで、父の遺伝子がしょこたんに色濃く流れているのもまたみなさんご存知のとおりです。しょこたんが5歳の頃「”楳図かずお”とか”ゲゲゲの鬼太郎”を読まないと立派な大人にはなれないぞ!」と中野ブロードウェイの「まんだらげ」で全巻購入して父娘で読みふけり感想を述べあう仲の良さです。
娘の目から見ても「5歳の女の子にこの手のマンガはいかがなものか」と言うような内容のマンガもあったそうで、オタクの英才教育の賜物が現在のしょこたんを形成していると思うと、中川勝彦さんの功労は感慨深いものがありますね。そんなしょこたんが最近飼育を始めたと言うクリオネとオタクに関する記事はこちらから。
マンガ「ハリウッドゲーム」の中川君とは
マンガ家くらもちふさこ先生の人気コミックに中川勝彦さん本人をモチーフにした中川君と言う名前のミュージシャン志望でメガネのイケメンな男の子がキャスティングされています。ロック好きで有名なくらもち先生は中川勝彦さんはもちろんCharさんとも親交があり、作中にさまざまなミュージシャンが登場する80年代のキラキラした感覚が蘇る作品です。
ACのCMで中川勝彦と中川翔子が共演!
父と同じ年齢(レベル32)になったしょこたんは、ドナー登録呼びかけの2018年のCMで中川勝彦さんと親子共演しています。父を奪った白血病で苦しむ人達を助けるために中川勝彦さんの思いを代弁し、たくさんの健康な方のドナー登録を呼びかけています。
ドナーバンクの詳細や健康だった時や病床の父との思い出を語ったしょこたんのフルインタビューは、ACジャパン骨髄バンクのホームページから閲覧できます。ドナー登録は条件が18歳以上54歳以下、男性が体重45kg以上女性が40kg以上の健康な方です。是非ご協力くださいね。
Charと中川翔子が中川勝彦の曲で共演
1994年リリースのしょこたんのCD+DVD限定アルバム「9lives」に中川勝彦さんの「ラスト・ウィッシュ-同じ色のクリスマス」をカバーする事になり、一緒に作曲したCharさんもギターとコーラスでレコーディングに参加しました。しょこたんの知らなかった父・中川勝彦さんの当時の話しをCharさんに聞き、とても感慨深い気持ちになったそうです。
収録時にレコーディングスタジオで撮影したCharさんとのツーショットで、中川勝彦さんに渡すつもりだった帽子をしょこたんが被っています。父娘二代で共演できCharさんも嬉しそうな表情を浮かべています。ぜひ「Maji-Magic」に収録されているオリジナルとしょこたんバージョンを聴き比べてみて下さいね。
南野陽子が中川勝彦との共演写真を持っていた!
南野陽子さんがしょこたんのラジオ番組「アニソン・アカデミー」に出演した時に、映画「時をかける少女」で中川勝彦さんと共演した時の写真を探して持ってきてくれたことに感動したしょこたんはハイテンション過ぎて何を喋っているのかわからなかったそうです。
中川勝彦✕Char=Maji-Magic
お二人の共演のきっかけは、大阪でのライブでギタリストの是永巧一さんが大雪のため新幹線が止まってしまい開演に間に合わず、偶然大阪に遊びに来ていたCharさんに相談したところ快諾をもらい、1時間遅れの開演でしたが予期せぬCharさんの登場と中川勝彦さんとの初共演でライブは沸きに沸き大成功を収めます。
そして音楽的にも共感した二人は1987年にユニット「Maji-Magic」を結成、楽曲制作も共同で行い参加ミュージシャンも実力者揃いでライブもレコーディングメンバーのままでクオリティ高く数回行っています。妖しくも魅力的な中川勝彦さんのボーカルと、伸びやかに煌めくCharさんのギターが奏でる名曲揃いです。
中川勝彦はとってもイケメンなしょこたんのパパ
ビジュアル系のルックスが災いしてにスキャンダルな噂もあった中川勝彦さんですが、実力派のミュージシャンであり俳優でもあり立派な父親でした。そのオタクや音楽的才能はしょこたんに確実に受け継がれているので安心ですね。かっちゃんは生きていれば今も第一線で活躍していた魅力いっぱいの、いつまでも忘れる事のできないアーティストです。