テンカラ毛鉤とは?
まず毛鉤って何て読むの?
毛鉤は、けばりと読みます。釣り道具の針の1種類で、針に毛をつけて虫などに見せかけた疑似餌です。名称では、毛針(けはり)や毛鈎(けはり)とも書かれたり、鮎釣りで使用される毛鉤は蚊ばりとも呼ばれることもあります。ちがう書き方をされてわからなくなってしまうかもしれませんが、すべて同じものを表す言葉です。
テンカラとはなに?
テンカラとは、テンカラ釣りを表した言葉です、テンカラ釣りは、毛鉤を使う日本の伝統的な釣り方です。2018年現在では毛鉤を使用した釣り方をテンカラ釣りと言いますが、その前の呼び方では、トバシやタタキとも呼ばれていたこともあったようです。なぜテンカラと呼ばれ始めたのかと思う人もたくさんいると思いますが、テンカラには何説かあり、テンカラは蝶々から名前がついたという1説があります。テンカラは昔の地方の言葉で蝶々を表した言葉で、毛鉤が蝶々に似ていたことから、テンカラ釣りと言われ始めたみたいです。釣り人達の中ではいろいろ議論になっているので、気になる方などはさらに調べてみてください。
テンカラ毛鉤とフライフィッシングの違い
テンカラ毛鉤とフライフィッシングの違いとは?
テンカラ毛鉤とフライフィッシングに使用する毛鉤は少し違います。テンカラ毛鉤は日本伝統の方法で、毛鉤はシンプルなものが多いです。テンカラ毛鉤は日本の漁師の方が、魚を釣る為だけに効率よく考えられたものだったので、シンプルなものが多いと言われています。フライフィッシングは欧米式の毛鉤で、起源はイギリスの紳士のスポーツとして楽しまれていたのが起源と言われています。フライフィッシングはゲームとして行われていたので毛鉤もテンカラ毛鉤より派手で目立つものが多いです。そして一番の違いはテンカラ毛鉤では、リールを使いません。このような様々な違いがありますが、しかし2018年現在では、テンカラ毛鉤もフライフィッシングの様な派手な作りなもの増えてきています。
テンカラ毛鉤の種類
テンカラ毛鉤に付ける毛の向きで名称が変わる
テンカラ毛鉤では、つける毛の向きで名称が変わり、シンプルなものが多いです。名称では、普通毛鉤や順毛鉤、逆さ毛鉤の三種類です。普通毛鉤とは、針の軸から直角に毛を巻き付けて作られた毛鉤のことで一番基本的な形と言われています。順毛鉤とは、針を垂らして下向きに毛を巻き付けて作られた毛鉤のことです。逆毛鉤とは、針を垂らして上向きに毛を巻き付けて作られた毛鉤のことです。このように作る際の毛の向きで名称が変わります。テンカラ釣りをする際は、この中から二つぐらいを使用して釣りを行うことが多いです。釣り人によってはいろいろな種類を作ってたくさん持っていく人もいていろいろな種類を使って試すのも楽しいですね。
フライフィッシングの種類
フライは3種類
フライには、代表的な三種類の釣り方に合った、ドライフライやウェットフライ、ニンフと言われる種類のフライがあります。ドライフライとは、水面に浮かぶように作られており、羽虫やアリ、バッタなどの昆虫をイメージしたフライが多いです。ウェットフライとは、水に沈めて使うフライで、警戒心の強い魚に強く、羽虫や羽虫の幼虫などをイメージしたフライが多いです。ニンフとは、水に沈めて使用するフライで、カゲロウの幼虫や蛹などの昆虫を模したフライで、ウェットフライと同じ分類に入る事もありますが、ニンフィングやルースニングなどと呼ばれる、ニンフを使用したスタイルがありることから分けられています。
テンカラ釣りをやってみよう
テンカラ釣りに必要なもの
テンカラ釣りで必要なものは、竿と毛鉤、ラインの三点です。非常に道具が少ないので渓流釣りをしたい初心者の方には始めやすくおすすめです。他にあったら便利なものとしてランディングネットやウェダーがあると非常に快適に渓流釣りを楽しめます。もちろん釣った魚を持ち帰る場合は、クーラーボックスなどを持ち歩かないと新鮮度がキープできなくなってしまうので持っていきましょう。
テンカラ釣りの竿はどうする?
テンカラ釣りの竿選びでは、テンカラ専用の竿がありますのでそこの中から選びます。テンカラ竿の特徴は軽量で操作性重視のシンプルな形が多いです。竿の長さは場所によって変えると扱いやすく、本流域で長い場所は3.6~4.5mほどのものを使用する。渓流域で短い場所は2.7~3.6mほどのものを使用すると扱いやすいです。種類を何個も買えない方などは、3.6mほどの竿でどちらでも扱いやすい竿を選ぶといいですね。
テンカラの仕掛けはどうする?
まずラインは、フロロカーボンかナイロンの単糸を使わており、細いものより強さがある太いラインを使用する方が釣りやすいとされています。太さは3~5号がおすすめです。ハリスは、釣り方によって少し変える方もおり、毛鉤を沈めて釣る方法の場合は、フロロカーボンを使用し、毛鉤を浮かせて釣る方法の場合は、ナイロンを使用するなど、糸の重さを考えて変えたりもします。ハリスの太さは、1~2号で長さは、1~1.5mほどのものを使用します。
テンカラ釣りで釣れる魚
ヤマメ
ヤマメは、サケ目、サケ科、タイヘッヨウサケ属に属する魚です。サクラマスで降海せずに、河川で過ごしている個体のことを表します。生息地は日本各地の川の水域で生息します。ヤマメは、地方で呼ばれ方が異なり、東北地方だと、ヤマベと呼ばれたり、九州地方だとエノハと呼ばれたりしています。大きさは、一般の大きさだと20cmほどの個体が多いですが、大きいサイズですと40cmほどのサイズも見られることがあります。
イワナ
イワナは、サケ目、カケ科、イワナ属に属する魚です。イワナは、地方で呼ばれ方が異なり、九州地方だと、エノハと呼ばれたり、和歌山県では、キリクチと呼ばれたりしています。他にも、イモナやイモウオ、ゴキ、タンブリなどの名称で呼ばれたりもされています。大きさは、地方や場所で異なり、イワハが2年以上成熟すると33cm以上の大きさのものが多いです。大きい個体になると92cmもの大きなサイズも見られたことがあります。
アマゴ
アマゴは、サケ目、サケ科、タイヘイヨウサケ属に属する魚です。大きさは20~30cmほどの大きさです。生息地は、神奈川県の西部以西本州太平洋岸や、九州の瀬戸内海側河川に一部にしか生息していなかったのです、しかしヤマメと生息地が分かれていた魚でしたが、2018年現在は遊漁目的によって放流されて混在するとことも増えています。本来は、琵琶湖や日本海側には生息してなかったはずが、遊漁目的の放流によって日本海側や琵琶湖でも生息しているのが見られています。