ウロコ取りの際、注意しておきたいのがヒレの付け根部分と背ビレです。チダイのウロコは、少しでも残してしまうとせっかくの料理が台無しになります。ヒレの部分は特に見逃しやすいため忘れず丁寧に取り除くように心がけましょう。また、背ビレは、鋭く尖っているので扱う際には怪我に注意してください。
チダイの下処理② 内臓取り
ウロコを取り終えたら、頭をカットします。一気に力を入れるか数回に分けて押していくのがコツです。頭を切り落としたら次は内蔵を取り出します。流水で洗いながら、内臓だけでなく血合いなども綺麗に取り除きましょう。調理の際、臭みも無いおいしい一品に仕上がります。
チダイの下処理③ 3枚おろし
下処理①②を終えたチダイの身の腹側と背ビレ側の端に切り込みを入れます。ヒレぎりぎりまで切れ込みを入れて行きましょう。そして、尾ビレから頭の方に向けて包丁を入れていきます。尾ビレを握り、包丁を尾ビレから頭の方向へと切り込んで身を切り離します。同様に切り離していくと3枚おろしの完成です。
Contents
チダイのおいしい食べ方
やはり旬の時期は刺身で食べるのが一番です。しかし、身が柔らかく水っぽいため昆布締めや酢締めにするとより味わい深くなります。また、マダイよりも小さいので丸ごと使った料理もいいでしょう。姿焼きや姿蒸しなどチダイの見た目を生かした調理法もオススメです。
チダイのおいしい調理法(刺身)
3枚におろしにしたチダイの身に包丁で血合いや骨の部分を取り除き、皮を剥がしていきます。身はお好みで切っていきましょう。チダイの身はみずみずしいのが特徴です。刺身にして、気になる場合は塩をふり20~30分ほど待ってみるのもオススメです。水気が向けるので食べやすくなります。
チダイの美味しい調理法(昆布締め)
3枚におろしたチダイの身に包丁で血合いや骨、皮の部分を取り除き、軽く塩をふります。30分ほどすると水分が抜けるのでキッチンペーパーで拭き取ります。その後、タッパーなどにチダイと昆布を交互に敷き詰めていきます。ラップをし、冷蔵庫で1~2日ほど寝かせると出来上がりです。昆布とチダイの旨味が絶品です。
チダイのおいしい調理法(酢締め)
昆布締め同様、3枚におろしたチダイを準備し、血合いや骨、皮を取り除き、軽く塩をふり30分ほど置いておきます。その間、半身一つに対し酢20cc、水20ccを準備し混ぜておきます。あとは、半身を先ほどの酢に漬け込み様子を見ながら漬け込みましょう。丸一日つけると強めの味になります。水気を切りもりつければ出来上がりです。
チダイのおいしい調理法(姿焼き)
まず、チダイのウロコをとっていきます。その後、エラとワタを取り除き、綺麗に洗っていきます。表面に切れ目を入れ塩をふりかけた後、焦げを防ぐためヒレは厚めに塩をつけます。両面に焼き色がつくまで焼いたら完成です。
チダイのおいしい調理法(姿蒸し)
チダイのウロコ、エラ、ワタを綺麗に取り除き表面に切れ込みを入れ軽く塩を降っておきます。水気が出たら拭き取り、生姜一片を千切りにしてのせ、酒を少々かけます。蒸し器から蒸気が出始めたら10~15分ほど強火で蒸します。
また蒸し器がなくても、耐熱皿にクッキングシートをのせその上からチダイと酒、生姜をかけラップをすると蒸し器と同じような状態になります。だいたい500Wで10分ほど加熱するといいでしょう。
タレは醤油、酢、酒、ごま油を3:2:2:1の割合で作り、お好みでネギやパクチー、生姜などといった薬味などを加えてください。ハムやサヤエンドウ、人参などを入れると色鮮やかな盛り付けになり栄養バランスも良くなります。
チダイのおいしい調理法(鯛めし)
ウロコ、エラ、ワタを綺麗に取り除いたチダイを用意します。米3合に対し、昆布1枚、醤油大さじ2、酒大さじ3塩少々かけ炊飯器の3の目盛りまで水を入れます。あとは炊くだけで出来上がりです。また、チダイを事前に焼いて炊飯器に入れると香ばしい風味が広がりまた別の味を楽しめます。
チダイのおいしい調理法(潮汁)
チダイのあらが余った時は潮汁にするのがオススメです。チダイの旨味をシンプルに味わえます。まず、あらに塩をふり熱湯にくぐらせ霜降りの状態にします。その後、冷水でウロコや血合いを取り除いておきます。次に、鍋に水と昆布を入れ温まったら先ほどのあらを入れます。中弱火にしながらアクを取り除き、醤油と酒で味を整えたら完成です。
チダイをおいしく食べてみよう
チダイは見た目も小ぶりで価格もお手頃であることからマダイより劣っていると思われがちです。しかし、一概には決してそうではありません。調理法によってはマダイよりおいしくいただけるのもたくさんあります。これを機にチダイを食卓に並べて見てはいかがでしょうか?