1937年昭和12年に、祖父が自らの手で国産のダイナミックスピーカーを開発したことが創業のルーツであり、そのスピーカーの名がまさしく「Pioneer」だったのです。
父親はPioneerの会長
松本与の実の父親は、前述したPioneerの会長を務める人物であります。親子2代で幹部以上の重役を担っているわけです。松本与が同企業に携わらなかったのは、デザイナーを志したためでしょうか。
ちなみに同企業が設立されたのは、戦後間もない1947年(昭和22年)のことであり、当初は「福音電機株式会社」という企業名でした。
近年営業状況があまり良くなく再建を図っていましたが、今年の3月に上場を廃止になり、香港の投資ファンドの完全な子会社となってしまいました。
母親は多くの偉人の血を引く家系
松本与は母親の家系もまた大物揃いだったのです。それも私たち日本人であれば誰しも知っている偉人たちが多いのです。
明治維新の十傑の1人として知られる「岩倉具視」薩長同盟の立役者として知られる西郷どんこと「西郷隆盛」
といった偉人たちの名前が、松本与の母方のルーツをたどると次々と出てくるのです。ロスに移住してアクターとして勉強して高校も通い卒業したという「鈴木一真」に関する記事はこちらです。
松本与のブランド「ato(アトウ)」
先ほどは松本与の家族や家系についてクローズアップしていきましたが、ここからは松本与の人生のテーマであり、職業でもあるファッションデザイナーの側面について迫っていきます。
まずは代表ブランドである「ato」を余すことなく解説していきます。
「ato」の由来は松本与の名前から
アルファベット3文字からなる名称の読み方は「あとう」であり、松本与の名前がそのまま由来となっています。
どう読むのか分からなかった方は、このブランド名と共に覚えても良いかもしれません。
「ato」のブランドコンセプトは?
メンズブランドであり、身体を個性の特徴と捉え、パターンにこだわりを持っており、全ての衣類(アイテム)が立体裁断で製造されています。
デザイナーである松本与のデザイン画をもとに、型紙を作り出す担当者、すなわちパタンナーの名前を製品のタグに刻むことも特徴の1つでしょう。