知らずにあなたも食べている? 最大4m超えの超巨大魚「おひょう」の生態や味について

おひょうの産卵場所は、水深200~500mの大陸棚縁辺部です。時期は10月下旬から翌年の2月上旬までです。卵の数は雌の大きさによって異なりますが、120センチメートルくらいのメスで1年におよそ50万粒、200センチメートルクラスになるとおよそ200~300万粒の卵を産みます。卵は大きく、2.9~3.8ミリメートルあります。産卵後の卵は水深90~200mを漂います。

おひょうが大きくなるまで

孵化してすぐのおひょうは全長8~15ミリメートルで、水深200m以上のところで浮遊生活をしています。大きくなるにつれて体に変化があらわれてきます。全長が16ミリメートルぐらいの大きさになると左眼が移動を開始します。25ミリメートルほどの大きさになると体の右側に定着します。産卵から6~7カ月経つと35~40ミリメートルほどの大きさになり、このくらいの時期から海底へ進むようになります。そして成長するにつれてもっと深いところで生活するようになります。成長速度は環境要因に左右されるため年々異なりますが1年で9センチメートル、3年で38センチメートル、5年で57センチメートル、10年で91センチメートル、15年で112~125センチメートルぐらいに成長していき、成長したおひょうは産卵のために長距離を回遊します。成熟年齢は雌は12年で雄よりも7~8年遅いのです。

おひょうの生息地域

日本近海では東北地方以北の各地と日本海北部に生息しています。ほかにはオホーツク海、大西洋、北極海、ベーリング海などの冷たい海の水深400mから2000m付近の大陸棚に生息しています。釣り方としては刺し網や底曳き網などがあります。

おひょうの釣り方

刺し網

まずは刺し網についてです。刺し網は狙っている魚をとることができる比較的効率の良い方法と言われています。この使用する網目の大きさは狙っている魚の狙っている魚の頭部が差し込むように作られています。なので、混獲を防止するために網目の大きさや縒り糸の強さ、網の大きさは規定されています。魚の頭部が網目に刺さるとたとえ魚が逃れようとしても背びれや鰓蓋が網に引っかかってしまっていて逃げられなくなるという仕組みになっています。この方法は北アメリカの太平洋岸ではポピュラーな漁法です。ただ刺し網はイルカやウミガラス、ウミガメなどの生き物にとっては大きな脅威となることがあります。

底曳き網

二つ目は底曳き網についてです。この漁法は、船からのばした曳き綱、ワイヤーなどに連結した袋状の漁網を曳航して魚をとる方法です。

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