ダッチオーブンでパン作り!事前準備&レシピを紹介!キャンプ料理のグレードアップ!

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シーズニング不要で、洗剤を使って洗えるステンレス製のダッチオーブンです。鉄製と比べて衝撃やさびに強く、IHにも対応しているのでアウトドアだけではなく家でも気軽に使うことができます。

snow peak(スノーピーク) ダッチオーブン

出典:Amazon

燕三条の職人の手による高品質なダッチオーブンです。本体は、ポット・リッド・スキレットの3パーツから構成されていて、それぞれを組み替えることで、容量や天井と食材の距離を変えることができます。耐熱シリコン塗装が施された本体は、熱や衝撃に強いのも特徴です。

ダッチオーブンでパン作り~役立つレシピ集~

パンを焼くときのレシピは様々ありますが、基本的な作り方は上記の通り一緒です。また、ダッチオーブンを使ってキャンプサイトでパンを焼けるようになったら、家ではもっと手軽に焼くことができますよね。今回は家庭でも役立つ3つのレシピをご紹介します。

ベーシックなカンパーニュ

【材料】

  1. 強力粉     250g
  2. 全粒粉     50g
  3. 塩       6g
  4. ドライイースト 4g
  5. 砂糖      13g
  6. ぬるま湯    190ml

【手順】

  1. 材料をすべてボウルに入れて混ぜます。
  2. 生地をまとめてラップをして、一次発酵させます。
  3. 生地を分割して冷凍します。
    ここまで前日の作業
  4. 生地を解凍&二次発酵させます。
  5. ダッチオーブンに網とオーブペーパー、生地の順に置きます。焼く直前に包丁で表面に十字の切れ目を入れます。
  6. 蓋をして焼き上げます。

みんな大好きもっちりパン

【材料】

  1. 強力粉     280g
  2. バター     40g
  3. はちみつ    10g
  4. 豆乳      50ml
  5. 砂糖      25g
  6. 塩       5g
  7. ドライイースト 4g

【手順】

  1. バターは予め常温で柔らかくします。
  2. ボウルに1とそのほかの材料を入れて混ぜます。
  3. 生地をまとめてラップをして、一次発酵させます。
  4. 生地を分割して冷凍します。
    ここまで前日の作業
  5. 生地を解凍&二次発酵させます。
  6. ダッチオーブンに網とオーブペーパー、生地の順に置きます。
  7. 焼き上げます。

定番のバターロール

【材料】

  1. 強力粉     280g
  2. バター     50g
  3. 牛乳      150ml
  4. 卵       25g
  5. 砂糖      25g
  6. 塩       5g
  7. ドライイースト 3g

【手順】

  1. バターは予め常温で柔らかくし、卵は割りほぐしておきます。
  2. ボウルに1とそのほかの材料を入れて混ぜます。
  3. 生地をまとめてラップをして、一次発酵させます。
  4. 生地を分割して冷凍します。
    ここまで前日の作業
  5. 生地を解凍&二次発酵させます。
  6. ダッチオーブンに網とオーブペーパー、生地の順に置きます。
  7. 焼き上げます。

ダッチオーブンでパン作り~成功の秘訣~

キャンプ場などのアウトドア場面でダッチオーブンを使ってパンを作るのは、やっぱりハードルが高いような気がしますよね。けれど、以下のいくつかの点に注意しておくことで、いつもの料理シーンと違う環境においても失敗せずにおいしいパンを焼くことが出来るようになります。

ダッチオーブンでパン作り成功の秘訣① 事前準備はしっかりと

キャンプやアウトドアなどでダッチオーブンを使ってパンを焼こうとする場合、基本的に現地で行う作業量は少なくするのが鉄則です。というのも、パン生地はこねてから発酵させる時間があるので、十分にパン生地が成長するのに時間がかかってしまうため。テントを張ったり、アクティビティを楽しんだり、他のお料理をしたりと忙しい中で、パン生地を作るのに時間がかかって最終的に焼かずに持ち帰ってしまった・・・というのは悲しいですよね。

また、天候などによって気温が変化しやすいアウトドアでは、現地についてからパン生地の温度管理をするのは難しく、基本的に生地を発酵させるための環境としては向いていないといえます。そして、現地での準備を少なくすることにより、ボウルやデジタルスケールなどのかさばる荷物を少なくすることができます。

これらの理由から、キャンプでパンを焼く際に失敗しないためのコツその1は”家でできる事前準備をしっかりと行ってからキャンプ場へ向かう”ということ。出来立てのパンをストレスなく安定して美味しくつくるために必須のポイントです。

ダッチオーブンでパン作り成功の秘訣② 温度管理は大切に

1、パン作りの適温

パン作りをする際に重要なことの一つが”温度管理”です。パン生地の発酵を促すイースト菌の活動が活性化するのは27℃~30℃の間。温度が5度以下になると活動を停止します。この気温とイースト菌の活動温度帯の関係性を知っておくことで、天候によって温度変化が生じやすいアウトドアでも発酵の状態をコントロールしやすくなります。

キャンプ場で冷凍したパン生地を解凍する場合には、夏キャンプのように夜中でも25℃以上はあるような時期なら陽が沈む17時頃にクーラーボックスから取り出します。秋キャンプの場合は深夜の温度帯では十分な発酵は期待できないので、日中の12時頃に取り出しておきます。温度管理が難しい時期ですので、様子を見ながら、たき火の近くに置いたり、毛布にくるむなどして発酵を進めるようにしましょう。

2、パンを焦がさないために

ダッチオーブンでパンを焼くときに、どのくらいの火加減で焼けばいいのか悩みますよね。オーブンの下と上どちらにも炭を置いているので火加減の調整が難しく、「勘に頼って火加減を調製してふたを開けてみたらパンが真っ黒焦げになっていた・・・」なんていうことも。

このような失敗をなくすためには、火力についての明確な基準を設けることが大事です。基本的に、熱源はオーブンに対して均等に配置するのが望ましいといえます。熱源の炭の大きさにばらつきがあったりすると、炭からオーブンまでの距離に違いが生じるために、温度が低いところと高いところが生まれ、火の通りに偏りが生まれてしまいます。熱する面積に対する熱源の配置をイメージしながら火力を調製することで、失敗が少なくなります。

3、パン作りの火力

ダッチオーブンはパンを鍋肌で直に焼くのではなく、空気による”熱伝導”で焼く仕組みになっています。なので、ダッチオーブンの蓋や底、側面にパン生地が直接触れてはいけません。過度に表面が乾燥したり、焦げ付きの原因になります。なので、底網は”絶対に”使用するようにしましょう。

また、強火は一切使用しません。下は炭を2本置いて弱火に、上は炭を3,4本置いて中火に・・・というように高温での過熱を避け、じっくりとパン生地の中まで熱が伝わるように焼くことが大切です。

4、季節要因

どのような温度環境においても均一の品質でパンを焼くというのはプロでも難しい至難の業です。パン屋さんでパンを発酵する時は醗酵室という、しっかりと温度が調整された条件下で発酵させるため、安定した品質の生地が作れます。

パン生地作りを経験されたことがある方なら分かるかと思いますが、パン生地はほんの少し温度が違うだけで膨らみ方に違いが生まれてしまいます。そのため、季節による温度変化も見逃せない失敗要因です。前述のように、パンを発酵させるイースト菌には活発に活動できる温度帯が存在するので、それをしっかりと頭に入れたうえで、パン生地の状態を的確に分析し温度調節をするようにしてあげましょう。

より手軽にパンを焼く方法① シングルバーナー

シングルバーナーを使う

ダッチオーブンを使うとなると、やっぱり炭を付けたり後片付けをするのが面倒に思えちゃいますよね。けれども、炭を使う代わりにガスタイプの”シングルバーナー”を使えばより手軽にダッチオーブンが使えます。ガスバーナーにもいろいろなものがありますが、特におすすめするのは”分離型のシングルバーナー”です。

おすすめのシングルバーナー

分離型のバーナーは本体とガス缶が離れており、着火スイッチが手元にあり、ガス管と発熱部分が離れているので安心です。また、低重心で安定感があるので、重量のあるダッチオーブンを使用することも可能です。以下におすすめのシングルバーナーをご紹介します。

ユニフレーム テーブルトップバーナーUS-D

出典:Amazon

強靭なゴトクで、抜群の安定性を実現しています。ダッチオーブンや大鍋の使用にも十分に耐える強度があるので大人数での使用にもお勧めです!

EPIgas APSA-Ⅲストーブ

出典:Amazon

点火装置と火力調製用のつまみが手元にあるので安心です。火力調製のしやすさに定評があり、強火からごく弱火まで幅広く調整でき、料理のしやすさも抜群です!

より手軽にパンを焼く方法② ホームベーカリーを使う

「パン生地はこねるのに力が必要だし、時間もかかりそう・・・」という声も聞こえてきそうな気がします。そんな方にはホームベーカリーを使ったパン作りがおすすめです。ホームベーカリーなら生地に必要な材料を計量して、ホームベーカリーに入れてスイッチを押すだけで生地を適度にこねてくれます。ホームベーカリーを使うことによって生地の質が安定し、周囲が汚れることも無いので片付けも非常に楽です。最近では、1万円以内でお買い求めいただける製品も増えているので、今後もパン作りをしたいという方はぜひこの機会に飼ってみてはいかがでしょうか。

より手軽にパンを焼く方法③ ダッチベイビーを作る

発酵不要のパン作り

「ダッチベイビー」というパンをご存知でしょうか。ダッチベイビーはアメリカの老舗パンケーキ店「オリジナルパンケーキハウス」で名物となったサクふわ食感のパンケーキです。材料は薄力粉、卵、牛乳、バター、お好みでレモンなどいたってシンプルです。何よりも、時間がかかる”発酵”の手順がないことがアウトドアにおいては一番の魅力でしょうか。「ダッチベイビー」の作り方を知っておけば、キャンプでパンを焼くのがもっと手軽になります。

ダッチベイビーの材料と作り方

【材料】

  1. 卵          25g
  2. ホットケーキミックス 45g
  3. 牛乳         60g
  4. 砂糖         3g
  5. 塩          少々
  6. お好みのトッピング  適量

【作り方】

  1. ホットケーキミックスと砂糖、塩をボウルで混ぜる。
  2. 別のボウルで牛乳と卵を時混ぜて置き、1と混ぜる。
  3. 2を220℃に熱したダッチオーブンに流しいれて20分ほど焼き上げる。
  4. お好みのトッピングを乗せて完成。

キャンプ場でパン作りを楽しもう!

いかがでしたか?キャンプ場でパンを焼くなんて、ピザ釜を借りたりしないとできないのではないかと思われるかもしれませんが、今では、小さなダッチオーブン一つで本格的な自家製パンを手軽に作ることが出来るんです。ダッチオーブンをまだ購入していない方も、ぜひこの機会に1つお手元に置いてみてはいかがでしょうか?