ダッチオーブンはパンを鍋肌で直に焼くのではなく、空気による”熱伝導”で焼く仕組みになっています。なので、ダッチオーブンの蓋や底、側面にパン生地が直接触れてはいけません。過度に表面が乾燥したり、焦げ付きの原因になります。なので、底網は”絶対に”使用するようにしましょう。
また、強火は一切使用しません。下は炭を2本置いて弱火に、上は炭を3,4本置いて中火に・・・というように高温での過熱を避け、じっくりとパン生地の中まで熱が伝わるように焼くことが大切です。
4、季節要因
どのような温度環境においても均一の品質でパンを焼くというのはプロでも難しい至難の業です。パン屋さんでパンを発酵する時は醗酵室という、しっかりと温度が調整された条件下で発酵させるため、安定した品質の生地が作れます。
パン生地作りを経験されたことがある方なら分かるかと思いますが、パン生地はほんの少し温度が違うだけで膨らみ方に違いが生まれてしまいます。そのため、季節による温度変化も見逃せない失敗要因です。前述のように、パンを発酵させるイースト菌には活発に活動できる温度帯が存在するので、それをしっかりと頭に入れたうえで、パン生地の状態を的確に分析し温度調節をするようにしてあげましょう。
Contents
より手軽にパンを焼く方法① シングルバーナー
シングルバーナーを使う
ダッチオーブンを使うとなると、やっぱり炭を付けたり後片付けをするのが面倒に思えちゃいますよね。けれども、炭を使う代わりにガスタイプの”シングルバーナー”を使えばより手軽にダッチオーブンが使えます。ガスバーナーにもいろいろなものがありますが、特におすすめするのは”分離型のシングルバーナー”です。
おすすめのシングルバーナー
分離型のバーナーは本体とガス缶が離れており、着火スイッチが手元にあり、ガス管と発熱部分が離れているので安心です。また、低重心で安定感があるので、重量のあるダッチオーブンを使用することも可能です。以下におすすめのシングルバーナーをご紹介します。
ユニフレーム テーブルトップバーナーUS-D
強靭なゴトクで、抜群の安定性を実現しています。ダッチオーブンや大鍋の使用にも十分に耐える強度があるので大人数での使用にもお勧めです!
EPIgas APSA-Ⅲストーブ
点火装置と火力調製用のつまみが手元にあるので安心です。火力調製のしやすさに定評があり、強火からごく弱火まで幅広く調整でき、料理のしやすさも抜群です!
より手軽にパンを焼く方法② ホームベーカリーを使う
「パン生地はこねるのに力が必要だし、時間もかかりそう・・・」という声も聞こえてきそうな気がします。そんな方にはホームベーカリーを使ったパン作りがおすすめです。ホームベーカリーなら生地に必要な材料を計量して、ホームベーカリーに入れてスイッチを押すだけで生地を適度にこねてくれます。ホームベーカリーを使うことによって生地の質が安定し、周囲が汚れることも無いので片付けも非常に楽です。最近では、1万円以内でお買い求めいただける製品も増えているので、今後もパン作りをしたいという方はぜひこの機会に飼ってみてはいかがでしょうか。
より手軽にパンを焼く方法③ ダッチベイビーを作る
発酵不要のパン作り
「ダッチベイビー」というパンをご存知でしょうか。ダッチベイビーはアメリカの老舗パンケーキ店「オリジナルパンケーキハウス」で名物となったサクふわ食感のパンケーキです。材料は薄力粉、卵、牛乳、バター、お好みでレモンなどいたってシンプルです。何よりも、時間がかかる”発酵”の手順がないことがアウトドアにおいては一番の魅力でしょうか。「ダッチベイビー」の作り方を知っておけば、キャンプでパンを焼くのがもっと手軽になります。
ダッチベイビーの材料と作り方
【材料】
- 卵 25g
- ホットケーキミックス 45g
- 牛乳 60g
- 砂糖 3g
- 塩 少々
- お好みのトッピング 適量
【作り方】
- ホットケーキミックスと砂糖、塩をボウルで混ぜる。
- 別のボウルで牛乳と卵を時混ぜて置き、1と混ぜる。
- 2を220℃に熱したダッチオーブンに流しいれて20分ほど焼き上げる。
- お好みのトッピングを乗せて完成。