カペリンって何?シシャモとの違いから料理のレシピまでご紹介します!

私たちの食卓にもよく並ぶシシャモですが、そのシシャモにはカペリンという種類の魚もいます。そこまで広く知られている名前ではありませんので、初耳という方もいるでしょう。ということで今回の記事では、カペリンの生態や生息地、どんな魚なのかということや、料理のレシピなどについてまとめました。

この記事をかいた人

記事をお読みいただきありがとうございます、中村雄二と申します。バイクに乗ることが好きな若者です。ツーリングキャンプ系統の記事を好んで書いたり読んだり…。よろしくお願いします。
Array

カペリンってどんな魚?学名などについて

カペリンはカラフトシシャモの英名のこと

それでは早速、どんな魚なのかということについてご紹介していきましょう。カペリンというのは、日本でいう学名がカラフトシシャモのことを指しており、その英名となっています。そして本来のししゃもは本ししゃもとなっており、この2種類が全く別物というわけではありません。

この2種類とも、生物学的にはどちらも同じキュウリウオ科目というのに所属しています。犬と狼が同じ犬科に所属しているのと同じような理屈でキュウリウオ科目に両方とも収まっており、いわばこの2種類は、人間で例えると完全に血は繋がっていないけれど遠めの親戚にあたるような関係なのです。

カペリンはどんな地域に生息しているのか

海に住んでいる魚である

続いては、どの地域に生息しているのかについてです。まず、カペリンは海に生息している海水魚に属します。本家のししゃもの方は日本でしか獲ることのできない魚で、北海道の太平洋沿岸にのみ生息しています。ししゃもは非常に生息地域が狭いために、カペリンと比較しても獲れる量がとても少なくなっているのです。

オホーツク海・ハドソン湾に生息する

そんな本ししゃもに対して、カラフトシシャモは寒い海に生息しています。具体的な場所としては、日本ではオホーツク海に、もっと広く見てみると大西洋のノルウェー海域やグリーンランドの沿岸、アジアだと韓国周辺にも生息しています。こんな感じで、本家ししゃもよりも広い範囲で生息しているのです。

非常に少ない本ししゃもの漁獲量

前述のとおり、本家ししゃもは獲れる量がとても少なく、売られている割合は9対1と圧倒的に少ないのです。漁獲量自体も制限がされており、カペリンが年で何百万トンと獲れるのに対して1300トン程度しか獲れていません。そのため私たちが食べているもののほとんどがカペリンの方なのです。

カペリンの実物の見た目はどんな感じか?

オスとメスの大きさの違い

カペリンは大きくなると全長が20センチ程度になります。本ししゃもは大きくとも全長は10センチ程度と小さめのサイズですので、大きさからして本家ししゃもと違っていることが分かるでしょう。口や目といった部分的な箇所は本家の方が大きめになっていますが、もう一方は比べてみると小さめになっており、この辺りも違ってきています。

背中やお腹の色について

次にカペリンの色についてですが、全体的な色は銀色が主な色になっているのです。体は割とシュッとしており、オスの方は多少赤色などが背中やお腹周りにかかっていますが、メスの方はほぼ完全に銀色をしています。ちなみに本家ししゃもの方はうっすらと赤みがあって銀色は少なめになっており、形はオスもメスも丸みを帯びたスタイルになっています。

本ししゃもとカペリンの違いについて①

カペリンの名前はししゃもから?

続いては、2種類のたくさんある違いについてご紹介していきましょう。カペリンンの日本での呼び名であるカラフトシシャモは、パッと見の見た目が同じキュウリウオ科目に属している本家ししゃもとよく似ていることからその名前が付けられています。つまりは、由来は本物の方からきているということなのです。

2種の見分け方

本ししゃもとカペリンは、まず見た目が色々と違っています。ご紹介した大きさにもあるように、本ししゃもが10センチほど、カペリンが20センチ近くということで10センチものサイズの差がありますし、目や口は本物の方が小さめとなっています。加えて鱗も本家が粗めでもう一方が細やかという違いもあります。

そして、これもご紹介したように本物の方は獲れる量の少なさから値段が高めになっていて、カラフトシシャモの場合10匹のセットで数百円程度の価格であるのに対し、ししゃもの方は1000円近くになっています。オスかメスかでも値段が違い、メスは高いと4000円近くにまで値段が上がるのです。こうなると簡単には食べられません。

本ししゃもとカペリンの違いについて②

本ししゃもとカペリンの違いは、まだあります。例えば生態系も全然違っており、本ししゃもは卵を産む産卵期になると海から川を上って皮で産卵をします。海から川を上るので有名な鮭や鰻と同じ生態ということであり、そのためにカペリンよりも身が締まっているのです。

これに対してカペリンは海水魚であるために、沿岸の浅めの場所で群れを作って活動しています。産卵する時期になると波打ち際に集まってきて、群れが一斉に卵を産み付けるのです。つまりは本ししゃもとカペリンでは卵を産み付ける場所が全く違っているということなのです。

カペリンを食べるのに旬の時期はいつか

春から夏にかけて産卵する

カペリンの旬の時期は、春から夏にかけてとなっています。この時期になると、ご紹介した通り海から沿岸部までやってきて、産卵を行う産卵期に入るからなのです。旬はその時期ですが、秋や冬であっても旬の時期とそこまで大きく味が変わることはありません。つまりは、1年を通して楽しめる魚ということです。

NEXT 春から夏にかけて産卵する