マダコは日本の本州中部南側や世界中の温暖な地域に生息しており、生息地域は非常に広いです。旬になるのは春から秋にかけての時期で、食性は肉食性。主食となるのは主に小魚や甲殻類などで、春から夏の初めにかけてが産卵の時期となっています。
沿岸の岩場や砂場などを住みかとしており、特に穴の中に潜んでいることが多いです。日本で食べられているタコのうち、実はマダコがその8割を占めているほどに流通しているとても身近なタコで、調理法は刺身、寿司や煮物といったものに加え、シーフードスパゲティなどの具にもなります。
タコの種類を知ろう:ミズダコについて
世界最大のタコ
続いては、ミズダコというタコについてです。別名シオダコ、オオダコ、ホッカイダコとも呼ばれていて、身が柔らかくて水っぽくなっているためにミズダコという名前が付けられました。マダコ科に属する軟体動物で、腕を伸ばせば約3メートルほどにもなる世界で最も大きいタコとして知られています。
ミズダコの生態や生息地域について
ミズダコは主に本州の北側や北海道、北太平洋辺りの広い地域に生息していて、生息域は水深が100から200メートルの比較的深い場所となっています。夜間に活発に活動する夜行性のタコで、主食として貝類を食べています。性別で生息地域が分かれ、雄は前述の深い場所、雌は浅瀬に生息しています。
秋から冬に交尾を行い、雌は浅瀬に戻って産卵を行うのです。近年ミズダコの漁獲量が段々減少していっており、最近はカナダ、アメリカといった北米からの輸入量が増えてきています。マダコに比べると味が劣りますが、ご紹介しました通りミズダコは身が柔らかいためしゃぶしゃぶなどにして食べられることがあります。
タコの種類を知ろう:イイダコ
刺身や酢の物がおいしいイイダコ
3匹目のタコは、イイダコです。コモチダコやイシダコ、カイダコとも呼ばれるタコで、名前の由来はイイダコを煮ると身の表面に飯粒が詰まっているような見た目になることからとなっています。タコの中では比較的小ぶりなのが特徴で、全長は約30センチ程度のものがほとんどです。