3,親指の中にできたループの中に巻き終わった端の糸を通す。
4,指をループから外し、しっかりと本線を引き結び目を締める。
5,環の根元までしっかりと結びを締めたのち、余分な部分を切断し完成です。
サルカン結びの種類⑦パロマーノット
数あるサルカン結びの中で絶対的な強度と信頼度を持ち、ほとんど100%に近い強度値を持つ結び方で、その上複雑なノットワークを必要とせず、とても重宝する結び方です。
パロマーノットの結び方
1,釣り糸を二つ折りにして、輪の先端を金属環、ルアーのリングに通します。
2,二つ折りにした糸の先端を本線に裏から一回通し、結び目を作る。このときには、結び目は引き締めません。
3,結び目は締めずに残しておき、二つ折りにした糸の先端を開き輪を作り、サルカン、ルアー等を中に通していく。
4,サルカン等を通した後、二つ折りの輪を結びの上まで持ってくる。
5,輪の上端と下端を上部で重ねる。この時下部は本線の下をくぐらせて持ってきて合わせていきます。
6,結び目を金属環、ルアーのリングに近づけながら、少しづつ締めていきます。
7,最後に本線をしっかりと引っ張り、締めこんでいきます。そして余分な部分を切断して完成です。
サルカン結びの種類⑧チチワ結び
八の字結び(エイトノット)などで作った環状の先端の部分を使って、金属環等を非常に簡単に繋げることのできる結び方です。誰もが慣れ親しんだことがある結び方ですが、意外と強度に富んでおります。
チチワ結びの結び方
最初はエイトノットの説明です、最初からループのある場合はリングに輪を通すところからです。
1,釣り糸の上端を10㎝ほど折り、その上2本重ねた状態で小さな輪を作ります。そして、交点がばらけないように、指でしっかりと摘んでおきます。
2,指で上部を持ち輪を1回ねじり、その状態を交点を再度しっかりとつまみ状態を維持します。
3,ひねった輪の中に、先端の二重になった部分を反対側から通していきます。この状態がエイトノットです。この時、輪の長さを適当に調節していきます。
4,同様の方法を使い、輪の先端側に新しくエイトノットで直径1㎝ほどの小さめの輪を作ります。
5,ループ状になった先端部分を金属環、ルアーのリングに通していきます。
6,そして通した輪の大きい方ににサルカン等をくぐらせ、締めこみます。外すときは小さめの方の輪を引っ張ることで外せます。
サルカン結びの種類⑨オフショアノット
オフショアフィッシングにおいてよく使われる、ノッティングのひとつです。これらはダブルラインとスイベル等の結束に使われます。高強度で使いやすく、またもしダブルラインのうちの片方が切れてしまっても結び目が保たれるという非常に有用な結び方です。
オフショアノットの結び方
1,二重に折りたたんだ釣り糸を金属環の中に通していきます。
2,金属環を起点として二重になった先端部分を一度捻ります。
3,金属環を中心として、できたループを反対側に折りたたみます。
4,器具を折り返した輪の中に4〜5回ほどくぐらせて、捻っていきます。
5,本線を引っ張り結び目をしっかりと締めていきます。このとき摩擦熱を防ぐため、ゆっくりと締めていきましょう。
6,形を崩さないよう、指で整えながら、しっかりと引き締め固定し、完成です。
サルカン結びで注意すべきこと
しっかりと結んでも、時々結び目のところでラインが切れてしまうことがあります、これらは結束時の摩擦熱が多くの場合は原因です。なので釣り糸を引き締める際には必ず、唾液や水などで湿らせ、摩擦熱による釣り糸の磨耗を防ぎましょう。また解く際にも同様に水分をつけてからほどきましょう。
釣り糸の材質、または器具によって適当なノットワークが存在するので状況にあったものを選択するようにしましょう。
まとめ
今回ご紹介したサルカン結びは金属環と釣り糸を結ぶノットワークでしたがこの他にも様々な場面で役立つ結び方が無数にあります。ぜひ他の結び方もしっかりと覚え、状況ごとのノットワークの選択、作成をスムーズに行えるようになることで、より釣りを楽しめるようになるでしょう。