マダコとは?
マダコは日本で一番食べられているタコ
マダコの全長は最大で約60cmであり、比較的浅めの海の岩礁や珊瑚礁に生息しています。体中には色素細胞があるので、瞬時に周囲の色に合わせてカモフラージュすることが可能です。警戒心が強いため、敵が現れると黒いスミをはいて相手の目をくらませます。
また、たこ焼きや、刺身などの様々な美味しい料理に使用されており、日本で一番食べられているタコであると言えますし、日本でタコと言えば一般的にマダコを指すことが大半でしょう。
マダコは悪魔の使い?!
マダコは日本では食用とされていますが、ドイツやフランスなどのヨーロッパではマダコを食べる文化などなく、特にイギリスでは「悪魔の魚」と言われ恐れられています。これは旧約聖書の影響もありますし、北欧伝承の怪物である「クラーケン」に似ていることに由来するものです。
マダコの生態
マダコは能登半島より南の日本各地に生息している
マダコは能登半島よりも南に多く生息しており、日本海側には比較的少ない傾向があります。また、日本だけではなくオーストラリアや地中海などの全世界の温帯海域に広く生息しています。
マダコの産卵期は夏
産卵時期は6~9月の夏であり、特に6月と9月が産卵のピークとなります。メスは交尾の後に岩礁などの穴の中に巣を作り、巣の上に卵をぶどう房状みたいに産み付けます。
メスはその卵が孵化するまでの約1ヶ月間ほど卵のケアなどをして守り、卵が孵化すると息絶えてしまいます。
マダコは貝などを食べる
マダコは雑食性なので基本的に何でも食べることが出来ます。しかし、海など自然のマダコは貝や、エビなどの甲殻類を好んで食べる傾向があります。従って、貝殻が大量にある場所にはマダコがいる可能性が高く、見つける上での大きな指針にもなります。
マダコの栄養価について
マダコは非常に栄養価の高い海産物であり、子どもの成長にも良い食べ物です。特にマダコに多く含まれているタウリンは、肝臓の働きを良くしたり動脈硬化などを予防する働きがあります。
また、低脂肪で多くのタンパク質を含んでおり、アミノ酸も豊富に含まれているため子どもにもおすすめです。
マダコと料理
マダコは料理によく使われる
マダコはたこ焼きや刺身、唐揚げなど多くの料理に使用することが出来ます。また、吸盤などには雑菌が比較的多いため入念に洗う必要がありますが、アニサキスなどの寄生虫はマダコには寄生しないため安心して食べることが出来ます。
しかし、皮の部分に寄生虫が付着している可能性も否定できないため、しっかり洗うように心がけましょう。寄生虫は寄生してはいませんが、雑菌や寄生虫の付着には気をつけるようにしましょう。
マダコの旬は地域によって変わる
マダコは年中市場に出回っているため明確な旬はないですが、瀬戸内海や九州付近では6~9月の夏が旬であると言われることが比較的多いです。また、宮城県などの南三陸で獲れる物に関しては冬が旬と言われることが多いです。
マダコ料理のレシピを紹介|マダコのカルパッチョ
マダコのカルパッチョの特徴
マダコのカルパッチョは食感が良く、比較的カロリーが低いためダイエットをしている人にはおすすめの料理となっています。また、味付けに関しては多くのアレンジが可能なので色々と試してみるのもいいでしょう。