ヤリタナゴとはどんな魚?
釣りや鑑賞で人気のヤリタナゴ。このヤリタナゴはどんな魚なのでしょうか。ここでは、なんの魚の仲間か、どんな色の魚か、なぜこの名前が付けられたのかを紹介していきます。詳細を見ていきましょう。
ヤリタナゴは鯉の仲間
ヤリタナゴは条鰭綱コイ目コイ科アブラボテ属に分類される淡水魚です。成魚でも10~13センチくらいにしか成長しませんが鯉の仲間です。タナゴの中ではヒゲが一番長いので見た目で鯉の仲間だと分かります。
ヤリタゴは銀色の魚
ヤリタナゴの体の色は銀色をしています。体の側面には緑色の斑紋もありますが細かいため不鮮明です。アブラボテ属の特徴である紡錘型の暗色班が背びれの条間膜に入っています。また、タナゴ類に見られる方の暗い斑点はありません。
ヤリタナゴは槍のように細かいことから名前がつけられた
ヤリタナゴはアブラボテに比べると全体的に細い体をしてます。タナゴ類としては体の高さが低いです。この細い体つきが槍の穂先に似ているためヤリタナゴ(槍鱮)と言われるようになったと言われています。
ヤリタナゴの生態
ヤリタナゴがどんな魚なのか分ったと思います。ここではヤリタナゴの詳しい生態について紹介していきます。ヤリタナゴはどんな所に棲んでいて、どんな風に成長し、繁殖はどうやってしているのでしょうか。
ヤリタナゴは水草の多い川に生息している
ヤリタナゴは流れが穏やかな河川や湖や沼地などに棲んでいます。また、水草の多い所にも棲んでいます。ヤリタナゴはン流れのない所ではあまり見ない事から水の流れがない所は好まないのでしょう。
ヤリタナゴは雑食
ヤリタナゴが多く見る事のできる水草の周りに付着した藻類や小さい水生昆虫、甲殻類などをエサとして食べています。この事からヤリタナゴは雑食の魚だという事が分かりますね。飼育する時の餌には困る事がなさそうです。
ヤリタナゴは貝の中で成長する
ヤリタナゴのオスは貝の周りを縄張りにします。その縄張りにメスを誘って産卵し貝の中に数十個の卵を産みます。孵化した稚魚は貝の中でが成長しある程度の期間を貝の中ですごした後、貝の外に出ます。
ヤリタナゴの生息
ここまで紹介してきた事でヤリタナゴの生態まで分かったと思います。ここでは、ヤリタナゴがどの地域に生息しているか、地域によって形態に差があるのかを紹介していきます。さっそく詳細を見ていきましょう。
ヤリタナゴは日本各地に生息している
ヤリタナゴの生息地は上は青森から下は九州と全国各地に生息しています。全国に生息しているヤリタナゴですが北海道と九州の一部(南側)には生息はしていません。広範囲に生息しているヤリタナゴですが、いない地域もあるんですね。
ヤリタナゴは地域によって形態に差がある
ヤリタナゴは広域に生息しているため、地域によって形態に差があります。特に本州のヤリタナゴと九州のヤリタナゴを比べると九州のヤリタナゴの方が体の高さが低く、口ひげの長さが長いのが特徴です。
ヤリタナゴは日本の中でも最も色んな所に生息する魚
ヤリタナゴは国内はもちろん国外にも生息しています。国外では朝鮮半島の西岸にも生息している事が分かっています。ヤリタナゴはタナゴの仲間の中では最もいろいろな所、広い地域で見る事ができる淡水魚です。
ヤリタナゴは婚姻色が有名
ここではヤリタナゴの婚姻色について紹介します。ヤリタナゴの婚姻色はキレイなことで知られています。銀色の体がいつ綺麗な色になるのか、地域によって形態と同じで婚姻色も変わるのかを見ていきましょう。
ヤリタナゴのオスはつがいになると色が変わる
ヤリタナゴのオスは繁殖期に入ると婚姻色がでてきます。体の側面が淡い緑色になり背の方は暗色に腹の方はオレンジや朱色に変化します。これはオスの特徴です。メスに婚姻色は出ませんが産卵管が伸びてきます。産卵管はオレンジ色をしています。
ヤリタナゴは婚姻色は地域によってさまざま
ヤリタナゴの生息している地域で婚姻色はによっても変わってきます。近畿地方に生息するヤリタナゴの婚姻色はあまり派手な色には変化をしません。九州地方のヤリタナゴは背びれや尾びれなど赤色が綺麗にでるといった変化が見る事ができます。このように生息地によって婚姻色の出かたが変わります。
ヤリタナゴの婚姻色いろいろ
ヤリタナゴの婚姻色はいろいろないろが有ります。写真で見ると背びれと尾びれは綺麗な朱色になっています。腹側は黒色に頭の周辺は紫色になっているのが分かると思います。このように綺麗な色になります。地域によっては違う色が出たりします。
ヤリタナゴの婚姻色はどこで見られるの?
ヤリタナゴの婚姻色は繁殖期になれば見る事ができます。ですが自然に泳いでいる所を見るのは難しいでしょう。そこで、飼育をすると簡単に見ることができます。ここでは、飼育の仕方や飼育について紹介していきます。