釣り餌とは
魚は基本的に餌なしでは釣れません。ルアー釣りであってとしても、魚はそれを餌であると認識し追いかけて捕食します。どんな餌を使うかは魚釣りをする上でとても大切なポイントなのです。狙う魚が好み、さらに魅力的な、より食いつきの良い餌を選ぶことが釣果に繋がります。
釣り餌とは釣りで使用するエサのこと
餌には撒き餌と付餌があります。撒き餌は、コマセというアミエビや集魚剤などをブレンドしたもので、ポイント一体に撒き魚を寄せるために使用します。付餌は、針につける餌のことです。魚がそれに食いつくことで針にかかり、釣り上げることができます。
釣りの種類によってエサを使い分けよう
人に味の好みがあるように、魚にも好みの餌があります。それはその魚の生態、住んでいる環境も大きく関係しています。フィッシュイーターつまり魚を食べる魚なのか、虫を好んで食べる魚なのか、プランクトンが主食なのか、仕掛けや餌を考える前にその魚の好む餌を調べておきましょう。
釣り餌の種類と付け方|オキアミ
オキアミはエビに似たプランクトンです。体長は3〜6センチ程しかありませんが、海中のプランクトンの中では大きい方になります。オキアミをつける釣り方はたくさんあります。釣り餌としては代表的なものと言って良いでしょう。大小様々なサイズや、生、ボイルなど市販されているものには豊富な種類があります。
オキアミとは
この大きなプランクトンは水揚げされた後、粉末にして養殖魚の飼料にされたり、観賞魚の餌として販売されています。もちろん、釣具屋さんに行けば釣り餌として売られています。冷凍してあるもや、乾燥して粉末状にされているものもあります。
オキアミの付け方
針の付け方としては、頭を取ってつける方法と、尻尾を取ってつける方法があります。どちらの場合も尻尾から針を入れます。オキアミの腹を針の外側、背中を内側にしてつけると外れにくく餌持ちしやすいと言われます。
頭をつけたままの場合は、尻尾を取り、そこから針を刺しあとはオキアミの方を軽く動かして頭までしっかり針が入るようにします。
オキアミに向いている釣り
ウキフカセ釣りの針につけたり、投げ釣り用の仕掛けにつけます。また、アジやイワシのサビキ釣りでもコマセだけでは釣れにくい場合に、針につけることがあります。投げ釣りでシロギスを釣り上げることもできます。遠投の場合は、投げる際に取れてしまうことがあるので、しっかり針につけておくことが大切です。
釣り餌の種類と付け方|アミエビ
エビの一種です。体長はオキアミに比べて小さく10ミリ前後です。最近はすでに集魚剤と混ぜたものがチューブに入っているものも販売されており、手が汚れないコマセとして女性や子供にも人気です。
アミエビとは
アミエビは、人も食用にすることができる小さなエビです。大きなものは乾燥したり、塩辛にして販売されています。またキムチの中に入っていることもあります。釣具店では、冷凍また常温で販売されています。
アミエビの付け方
主にパン粉や集魚剤に混ぜて、サビキ釣りのカゴに中に入れるコマセとして使用されます。多くの場合、ブロック状に冷凍されており、人によっては他のものと混ぜることなく、解凍したものをそのままカゴに入れサビキ釣りに利用します。
アミエビに向いている釣り
ウキフカセ釣りによる、クロダイやメジナ釣りの際の撒き餌、またサビキ釣りのコマセで使用します。撒き餌にした場合、適量を作って釣り場に着いたら早めに巻くことで魚を寄せることができます。
釣り餌の種類と付け方|ムキミ
アサリやホタテなどの貝類の殻をはずし、剝いて身だけにしたものを言います。ボイルしたものがパック詰され釣具店などで販売されています。食用として購入したものを釣り餌とすることも、もちろん可能です。
ムキミとは
種類は、アサリの他にハマグリ、ホタテ、アサツキなどがあります。貝のムキミを餌に魚を釣る人は多く、釣果を期待できる釣り方として有名です。もちろん貝だけでなくエビを剝いたものもムキミとされています。
ムキミの付け方
貝であればヒモを巻き込みながら、2回ほど縫うようにしっかり付けます。針先が少し出しておくのが良いでしょう。釣り針の大きさと餌のサイズを合わせた方が効果的です。
エビの場合も、殻付きの場合と同じように尻尾を刺したら力を抜いて、針が中心に来るようにしっかりと付けます。
ムキミに向いている釣り
磯や堤防でのクロダイやメジナ、グレ、カワハギ釣りなどに向いています。基本はエビなどと同じように使うことができます。ウキフカセやウキ釣りで使用します。ボイルは旨味が強く匂いも出て食いつきが良いので、一度は試してほしい釣り餌です。
釣り餌の種類と付け方|練りエサ
練り餌も人気の餌の一つです。市販のものは、自分で練って調整するものやすでに練ってあるものなどがあります。コンパクトで邪魔にならないので、常備しておくと便利です。ポイントや状況によって積極的に使ってみましょう。
練りエサとは
エビの粉とパン粉や小麦粉などを水で練ったものです。手作りをするのであれば、そのバリエーションは様々で、匂いの強いニンニクや香辛料を混ぜることもあります。色はアミエビを使用した赤や、黄色など魚によってアピールするための着色がされています。硬いペースト状や玉状で販売されています。
練りエサの付け方
まず餌を丸めます。丸い団子状になったら釣り針を刺し、針が団子の中心になるように整えます。針を中心にしっかり入れることで餌持ちがよくなります。ひびが入ってポロポロとしたものはすぐに取れてしまうので、しっかり練って強く押さえながらつけましょう。
練りエサに向いている釣り
練り餌は、クロダイやマダイなどの磯釣りや堤防釣りで活躍します。特に餌取りが多い時など、大きめに作った練り餌は速く沈み、狙っている低層の魚に効率よくアピールすることができます。川釣りでも活躍します。
釣り餌の種類と付け方|虫
虫も、釣り人にとっては人気が高い餌です。魚の食いつきがよく餌持ちも良いのが魅力です。初心者や女性で、そのグロテスクな見た目から、とても触れないという人は虫に似せたワームを使うこともおすすめです。リアルでフレーバー付きのものもあります。