コールマンのガソリンランタン代表作3種類を徹底比較!

古くから愛されるキャンプ道具の代表格といえば、コールマンのガソリンランタンです。最新ギアのような便利さはありませんが、独特の暖かい灯りに誰もが心を奪われます。コールマンのガソリンランタンの魅力について、現行モデル3種類を比較しながら徹底検証していきます。

この記事をかいた人

為せば成る・・・? 一つ一つお世話します!
Array

コールマンガソリンランタンが愛される理由

アメリカの代表的な製品に共通する、実用性と飽きが来ないデザインを兼ね備えているということです。実用的には質実剛健で頑丈な造りが好まれています。デザイン的なものも開拓精神が溢れるアメリカならではのランタンと愛されています。ちなみにコールマンのロゴにはランタンが描かれています。

コールマンガソリンランタンは長い歴史を持つアイテム

1914年に世界初の野外ランタンを発表したのがコールマンです。その時代の粗悪なガソリン式ランプから、メンテナンスが易しく耐久性に優れたガソリンランタンへと舵を向けました。このガソリンランタンを切っ掛けに、コールマンは世界的なアウトドアメーカーに成長します。ガソリンランタンの歴史はコールマン(Coleman)の歩みです。

ガスやLEDのランタンにはない暖かさがある

空気と燃料が混合されてマントルの中で燃えることからくるのがガソリンランタンの光です。最初の点火時は不安定だったマントルの灯りが、だんだんと安定した灯火になります。この灯火はガスやLEDのランタンにはない暖かさがあると好評となっています。

不便さを楽しむ

とてもシンプルな造りなのがコールマンの”ガソリンランタン”です。使い方に手順があって、メンテナンスも考えるとハードルが高く感じます。例えば着火に至るまでを説明すると、一番にホワイトガソリンを注入し、ポンピングをしてから後にマントルを取り付けます。そしてマントルを空焼きし着火します。追加でポンピングをしていきます。

このようにいささか難しく感じる手順となっています。ただ一度使いこなしてみると、それほど大変な作業でもないことが解ります。この特徴的な手作業であるポンピングも慣れてくると、その不便さを楽しめるようになります。

コールマンガソリンランタンの”現行モデル”はこの3種類

歴代のコールマンのランタンも多様な種類を手に入れることができますが、廃盤となっているものも多く部品も無くなっています。現行でコールマンジャパンから発売されているのは3種類です。”286A”と”290A”に”ノーススター”の3モデルとなっています。

種類① ノーススターチューブマントルランタン

出典:Amazon

Amazonで見る

ツーマントルの”290A”を超えた明るさを持つチューブマントルランタンです。その光量は360キャンドルパワーという極限の明るさです。290Aから操作性を高めたワイヤークリップのマントルワンタッチ取り付けも評判を呼んでいます。

ワンプッシュ点火も装備していて、点火の際に手間がかからなくしています。光量も操作性も常に時代の先を目指す、開拓者精神に溢れたコールマンの挑戦です。現在の答えがノーススターチューブマントルランタンとなっています。

スペック詳細

  • 明るさ:360CP.230W相当
  • 燃料タンク容量: 940cc
  • 燃焼時間:7-14時間
  • サイズ:直径17.3×34.3(h)cm
  • 材質:ABS樹脂他
  • 本体重量:1.8kg

種類② パワーハウスツーマントルランタン

出典:Amazon

Amazonで見る

創業者からコールマンが追求したのは明るさです。この大型のツーマントルはその一つの答えで、300キャンドルパワーの明るさを誇ります。大型なので重くなりますが、荷物量の多いオートキャンプなどに向いています。大人数のキャンプを華やかにする人気のツーマントルランタンです。

スペック詳細

  • 明るさ:”300CP.190W相当”
  • タンク容量:940cc
  • 燃焼時間:7-14時間
  • サイズ:直径18×35(h)cm
  • 材質:ABS樹脂他
  • 本体重量:1.8kg

種類③ ワンマントルランタン

出典:Amazon

Amazonで見る

歴史を刻むとまで謳われる、コールマンの定番でも特筆の定番がワンマントルランタンです。上記の機種と比べて小型となっていて持ち運びやすいメリットがあります。伝統的なスタイルを引継ぎ、キャンプサイトに安定感と安心感を与えてくれます。

上記の機種と比べて明るさが足りないという声もありますが、シンプルな構造でマントル交換の手間が掛らないいうメリットもあります。ソロキャンプなどにもお勧めで、持っておきたい一つになります。

スペック詳細

  • 明るさ:200CP.130W相当
  • 燃料タンク容量:590cc 、使用燃料:ホワイトガソリン
  • 燃焼時間:約7.5-15時間
  • 本体サイズ:16×31(h)cm
  • 重量:1.4kg

コールマンガソリンランタンの3種類を徹底比較① 明るさ

現行の機種では最小ワンマントルの”286A”にツーマントルの”290A”を比べると、マントルの数が倍になったからと言って明るさも倍ではないようです。3種類の中ではノーススターが一番明るい数値の表示です。

理論上はノーススターがもっとも明るい

ワンマントルランタンの倍近くのキャンドルパワーがあるのがノーススターです。ワンマントルの”286A”の明るさが200CPで、ノーススターの方は数値が360CPとなっています。これは理論上はノーススターがもっとも明るいということになります。

ノーススターは部品の影が影響して少し暗く感じることも

表面積の多いマントルなので明るさは最高のノーススターです。最もマントル近辺に部品のあるノーススターは、点灯すると影ができてしまいます。そのため、実感では数値よりも暗く感じることがあります。他の2種類より白っぽい色なので明るく感じます。

コールマンガソリンランタンの3種類を徹底比較② サイズ・燃費

燃費はマントルの表面積にも大いに関係してきます。もちろん1本より2本のマントルがある方が表面積が広いので、燃費的には悪くなります。チューブマントルはそれ自体の表面積が広いので、実質的には2本のマントルの扱いです。

大型サイズのノーススター・ツーマントルは燃費もかかる

チューブマントルで表面積が広いノーススターは、マントルが2本あるツーマントルと同じくらい燃費がかかります。両者とも大型サイズの分類になるので、それ相応の燃料が必要となります。その分重量が増えかさばることになります。

中型サイズのワンマントルは燃費も控えめ

上記の2社に比べると中型サイズのワンマントルは燃費も控えめということになります。マントルの数が1本ということで、中型サイズといっても小型のものと同じくらいの燃費効率の良さが際立ちます。こちらは重量も抑えられます。

コールマンガソリンランタンの3種類を徹底比較③ 使いやすさ

改めて考えてみると、使いやすさというのもガソリンランタンでは違った意味になります。着火に至るまでの順番のポンピングをしたり、マントルを空焼きをしたりとけっこう煩雑です。特徴的な手作業に慣れてくると、使いやすさが出てきてきます。そうガソリンランタンはいわゆる本質的に不便さを楽しむものなのです。

ノーススターは点火装置つきで使いやすい

この一見煩雑な手作業による着火の行程もノーススターでは、点火装置つきで使いやすく進化しています。そのため他の2機種と比べると、ノーススターは点火装置があるので使いやすさでは一歩抜きんでています。

ノーススターの点火装置は故障しても交換修理可能

NEXT ノーススターの点火装置は故障しても交換修理可能