ダブルフックとシングルフックの違いは針の大きさにあります。シングルフックの場合は針を大きくしないとジグの陰に隠れてしまいます。ハリが大きいのでフッキングしたらばらしにくい反面、魚に違和感を与える可能性もあります。ダブルは一つずつの針は小さくてもジグに隠れることはありません。
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メタルジグのカラーはローテーションが大切!
メタルジグは一種類をずっとキャストしていても釣れません。例えば昨日爆釣であたりカラーだったジグが、翌日には全く反応しないという事も起こりえるのです。その為にはいろいろなカラーをローテーションする必要があります。
活性が高いならアピールカラー
魚の食い気が立っているときはアピールカラーを使います。魚にルアーを見せてとにかく食わせる!ここに餌があるぞ!と魚にアピールするのです。水中でアピールする代表的なカラーは、赤、白、黄色、黒、蛍光色などです。
活性が低い時は静かにナチュラルカラー
魚の活性が低い時には静かに違和感を与えないようにします。代表的なカラーは青、緑、茶色、グレーなどです。水の中で馴染んで見分けがつかないようなカラーです。魚の誘い方もゆっくりと静かにダダ巻きが基本です。
メタルジグを自作しよう!方法は3つ!
メタルジグの既製品には飽きた!そんな方の是非チャレンジしてほしいのが「メタルジグの自作」です。メタルジグはその気になれば有名メーカーに負けないクオリティーの作品を作り上げることもできます。
ステンレスを削る方法
先ずはステンレスからメタルジグを削り出す方法です。一般的には鉛で作られていることが多いメタルジグですがステンレスの板から切り出す方法です。これは専門的な道具や外注が必要になる場合があります。
- CADを使ってメタルジグの形を設計
- 切断機で鉄板をレーザーカット
- 両端を削りフック用の穴を開けて完成
3Dキャド?レーザーカッター?絶対に無理じゃないか!そう思われるかもしれませんが、実は無料の3Dキャドはインターネット上に沢山あります。そしてホームセンターのレンタル工房でレーザーカッターの時間貸しもあります。本格的なジグ作りもやってやれないことはないのです。
ステンレスを削る方法のメリット
上記の方法はメーカーでステンレスジグを作る工程と全く一緒です。一度データを作れば量産も可能。更には1㎜以下の微調整でバランスを移動することも出来ます。慣れてしまえば最高のスキルになります。
もっと簡単にステンレス冶具を作りたい
もっと簡単にステンレスのジグを作るには、スプーンやフォークを使います。柄の部分を切って穴を開ければストレート。フォークの食材をすくう部分でスロータイプのジグができます。切って穴を開けるだけだから簡単です。
スプーンを使ったメタルジグの単価は100円以下
ステンレスのスプーンは100円ショップで売っています。大き目のスプーンなら柄の部分で何個かのマイクロジグが作れるでしょう。1個あたりの単価は100円以下。口に入れるステンレスだから質も高いです。
なんでステンレスを使うといいの?
ステンレスを素材にする最大の理由は比重です。鉛の比重は約11.3、ステンレスは約7.9です。ステンレスの方が鉛より比重が軽いんです。この差はフォールに現れます。つまりゆっくり落ちてしっかりアピールするのです。
シンカーを叩いて作る方法
次はシンカーを叩いて作る方法です。シンカーとは仕掛けに付けるおもりのことで、ナス型おもりを叩いてシンカーの形まで引き延ばす方法です。道具も少ないのでこの方法が最も手軽な方法です。作る手順は下記の通りです。
- 作りたい重さのナス型おもりを用意してください
- 出来れば鉄板の上でナス型おもりを叩きます
- ドンドン叩いて薄く引き伸ばします
- 叩く方向で細長くしたり卵型にしたり出来ます
- カラーリングで完成
シンカーを叩く場合は根気よく
シンカーを叩く場合は根気良くたたいてください。叩くハンマーは重めの鉄ハンマー。ガンガンと叩きます。コンクリートの上で叩くとコンクリートが割れてしまうので鉄の板の上で叩くのがおすすめです。
フックを穴を追加するとフッキング率アップ
ナス型おもりは頭の部分にラインを結ぶ金具がついているんでそのまま利用して、ここにアシストフックをひっかけます。これだけだと後ろにフックが無いので、電動ドリルでフック穴を開ければ前後に針が付きます。
シンカーを叩いて作るメリット
最大のメリットは安いことです。数十グラムのナス型おもりは1個当たり100円以下です。とっても安いです!更に左右のバランスを正確に作るなんて全く不可能。でもこのアンバランスが絶妙な動きをすることがあるんです。
シリコン型に流し込んで作る方法
シリコンの方を作って溶かした鉛を流し込んで作る方法です。いわゆる「鋳造」と呼ばれる方法で、最も本格的な作り方。しかし、最も高性能で計算した通りに緻密なメタルジグを作ることが出来ます。次項で詳しく説明します。
メタルジグ自作シリコン型編|準備するもの
シリコンで型でメタルジグを作る方法の道具を説明します。沢山の道具が必要だと感じるかもしれませんがそれは最初だけ!是非頑張って挑戦してみてください。この方法は素晴らしい品質のジグができます。
- 耐熱シリコン
- 元となるジグ
- 素材となる鉛
- 枠を作るブロック
- カラー用の塗料
- 型取りようの油粘土
- その他、手鍋、防護マスク、灰汁取りおたま、アイ用の金具、
- あると便利、ホログラム、ウレタンコーティング
耐熱シリコン
耐熱シリコンはメタルジグの型になる素材です。耐熱シリコンで型を作り、そこに溶けた鉛を注ぎ込んでメタルジグにします。鉛の融点は300度なのでそれ以上の耐熱性を持ったシリコンが必要です。
旭化成 耐熱ワッカーシリコン
コチラの商品は旭化成の耐熱シリコンです。このシリコンで元となるジグを挟みこみ型を作ります。作った型は何度でも使えるので作った型は大切に保管します。しっかりと撹拌して気泡を抜くこと、ゴミや埃の異物は表面が荒れる原因になるので要注意です。
元になるメタルジグ
元になるまたるジグを用意します。最初の原型は粘土や木材や発泡スチロールなどで削り出します。原型を作るのは少し手間で技術も必要です。そこで、お気に入りのメタルジグをシリコンで挟めば同じようなジグを作ることが出来ます。この方法で作れるのは個人で楽しむ範囲に限られているので注意してください。
素材となる鉛は質のいいものを
素材となる鉛です。鉛の融点はは300度と金属の中ではとっても低めです。そのため溶かしやすく加工が容易です。鉛は安価なものから高価なものまで様々あります。あまりに安価なものには不純物が多く、300度では溶けきらずに完成したジグにゴミのように残ってしまいます。
純度99.9%の高品質インゴット
コチラの商品は楽天で購入できる純度99.9%のインゴットです。ほぼ不純物が無い高品質な鉛です。必要なグラム分だけ切断して使用します。溶かした鉛は再加熱も可能なので少し多めに溶かすのがポイントです。
鉛の代用品は簡単に手に入る
上記のようなインゴットタイプの鉛以外にも純度の良い鉛は簡単に手に入ります。釣りに使うシンカーはほとんどの素材が実は鉛です。好きなグラムのシンカーを購入すれば必要な分量がすぐに手に入ります。最初はこの方がお手軽かもしれません。
枠を作るブロック
シリコンを流し込む型を作るブロックです。大きさを組み替えることが出来て何度でも再利用できます。ブロックがあればシリコン型を綺麗に作成することが出来て便利。必ず用意したいアイテムです。
耐水性のある塗装カラー
メタルジグの形が出来たら綺麗に塗装をしたいです。塗装は当然ですが耐水性の物を使用します。そして塗ったままだと艶が無いのでウレタンコーティングで表面を仕上げます。ラッカー系のスプレーはウレタンで流れ出してしまうので専用の塗料を使います。
ダイアカラーが色も豊富でおすすめ
コチラの商品は東邦産業が販売するダイアカラーという商品です。マニキュアのような小瓶でふたの先に刷毛がついています。ダイアカラーはウレタンに溶けにくく、コーティングした時に流れ出しません。また、カラーがとても豊富です。キラキラのラメ入りもあります。
型を正確に取る油粘土
油粘土はシリコンで型を取る際の土台となる部分です。最初に油粘土に元になるジグを押し付けて固定します。押し付ける油粘土の面は出来るだけ平らに整えておいてください。油粘土から飛び出している面をシリコンで型取りします。
メタルジグ自作シリコン型編|作ってみよう
シリコンの型を使ってメタルジグを作る方法を詳しく説明します。最初の段階から詳しく説明しますので、この通りにやっていけば、実際にお気に入りのメタルジグと同じものを自分で作成することが出来ます。
手順①粘土とブロックで枠を作る
先ずは型枠を作ります。ブロックを積んで必要な大きさに組み上げます。その中に油粘土を隙間なく敷き詰めます。ここにシリコンを流し込むので隙間があると大変です。きっちりと隅々まで粘土を詰めていきます。
手順②メタルジグをはめた型にシリコンを流す
敷き詰めた油粘土の上に型を取る元のメタルジグを埋め込みます。ジグを埋め込んだらシリコンを流し込み固まったら完成です。シリコンはこぼれると大変なので養生は念入りにしてください。ここは気をつけたいポイントがあるので詳しく説明します。
元となるジグを粘土に固定するポイント
斜めにならないように真っすぐ埋め込んで下さい。ストレートタイプのフラットなボディーが最初は簡単に型が取れます。フックなどは外してジグ本体だけにします。粘土から飛び出した部分がシリコンの型に残ります。
シリコンを混ぜるポイント
シリコンの多くは2液性です。はかりで正確にグラム数を測り配合をしてよく混ぜてください。よく混ぜた後は数分間放置します。これは中の空気を抜くためです。空気が残っていると気泡の跡がシリコン型にぷつぷつと残ってしまいます。
手順③固まったら枠を外す
シリコンが固まったら型から外していきます。固まる時間は上記で紹介した旭化成耐熱ワッカーシリコンは2時間となっていますが、余裕を持って半日以上放置するのがおすすめ。濡らした布巾や新聞紙などを被せて湿度をあげておくと綺麗に仕上がります。
手順④型が取れたら鉛を流し込み固める
固まったシリコンから元のジグを外すと型が出来上がっています。ココに溶湯と呼ばれる鉛を溶かした液体を流し込んでいきます。鉛を溶かすにはガスコンロと手鍋を使います。溶解する温度は約300度で400度に達すると完全に液状化しています。
必ず屋外でマスクをして作業する
鉛を溶解する作業には絶対に守らなくてはならないルールがあります。それは屋外で作業しマスクをする事。鉛は溶解すると人体に有毒なガスを発生させます。換気設備のない屋内では絶対に溶解作業をしてはいけません。
溶解鍋は小さくて厚いもの
溶解鍋は厚めで小さいものがおすすめです。キャンプ用品などで売っているソロキャンプ用の小さな鍋がベストです。型に注ぎ込むときは静かに傾けそっと注ぎ込みます。2回以上に分けるとつなぎ目が冷えて固まってしまいます。一度に注ぎ込むようにします。もちろんゴミ埃は大敵です。
鉛を溶解するとアクが出る
鉛を溶解すると中に含まれていたゴミやアクが浮き上がってきます。これらを巻き込んでしまうと仕上がりが悪くなります。小さなお玉で掬い取って除去してください。浅いザルおたまを使うと簡単に取ることが出来ます。
ラインを結ぶアイは最初にセットする
ラインを結ぶ金具の「アイ」は鉛を注ぐ前にシリコンの金型にセットしておきます。材質になるのはステンレスのピアノ線。釣具屋さんやホームセンターに売っています。太さは1㎜程度です。適当な長さに切りペンチの先で丸めます。
手順⑤鉛が固まったら型から外す
鉛が固まったら型から外します。どの位で固まるのかというと、僅か数十秒という早業です。ただし素手ではとても触れません。まだまだ大火傷する温度です。耐熱用の防護手袋とペンチを使って型から外してください。
手順⑥外したメタルジグに色を塗る
メタルジグはそのままでもいいですがカラーリングすると更に出来栄えが良くなります。カラーリングは耐水スプレーを使えば簡単。最も手軽に濡れるのはラッカー系です。綺麗に仕上げたい!塗装面がはがれないようにしたい!そんな場合はウレタンコーティングです。ウレタンコーティングはラッカーを溶かしてしまうので専用の塗料を使います。
ウレタンコーティングはドブ漬け
ウレタンコーティングは液の中に塗装したジグをそのまま沈める「ドブ漬け」という方法を取ります。乾かしては再度ドブ漬けをするという手順で3回程度ドブ漬けをすると、市販されているジグのように表面に光沢のある透明な被膜がしっかりとできます。
ホログラムを貼るとキラキラ感倍増
ホログラムを貼るとキラキラ感が倍増して如何にも釣れそうなジグに変身します。ホログラムは釣り具のメーカーから修理用として販売されています。全体にホログラムを貼ってもいいし、アクセントにしても良いです。見た目もカッコいいし、魚へのアピールもアップです。
メタルジグでアジングも楽しめる!
メタルジグは青物やヒラメ、その他船の大物狙いに使うイメージがありますが、実はアジングにも使えます。アジングは疑似餌を使ってアジを狙う釣りで、ゲーム性の高さから近年大人気です。堤防から簡単に狙うことが可能です。
小型のメタルジグでアジをゲット!
アジを狙うメタルジグは小型のマイクロタイプです。重さは3g~12g程度です。とっても小さくかわいいタイプです。自作するにもこのサイズからなら手軽にできます。夜釣りで狙うことが多いアジには、夜光の塗料を使ってもいいかもしれません。
メタルジグをもって釣りに行こう
今週末の釣行はどこに出かけますか?ルアーボックスの中にはメタルジグは入っていますか?メタルジグはメインルアーになる場合もアクセントになる場合もあります。どちらにしても、ボックスの中に入れておけば釣りの幅を広げることは間違いありません。是非メタルジグを使ってみて下さい。それが自作品だったら最高の釣行になります。
ヒラメを釣りたい方にはこちらの記事もおすすめ!ヒラメ釣りのワームに特化した記事です。