キュウリウオって?「きゅうり」と呼ばれる魚をご紹介

みなさんは、「きゅうり」と聞くと何を思い浮かべますか?野菜の「きゅうり」を思い浮かべる方が多いと思いますが、実は魚の中にも「キュウリウオ」という魚が存在しています。今回は、「キュウリウオ」という魚について幅広く皆さんにご紹介いたします。

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キュウリウオの生態

キュウリウオは、沿岸域に群れで生息する冷水性の魚で、エビなどの小さな甲殻類の生き物やイカ類、小さな魚などを食べて生きています。2歳になると産卵の時期を迎え、だいたい4月~6月にかけて河川を遡り、産卵をします。生の状態では、きゅうりのようなにおいがするため、キュウリウオと呼ばれるようになりました。

キュウリウオは、シシャモやサケ、マスと同じように海や川を行ったりきたりして生きる回遊魚の一種のようですね。キュウリウオのように海で成長し、その後、川に戻ってきて産卵をする魚のことを遡河回遊魚といいます。

キュウリウオの特徴

口が大きく、あごは受け口

キュウリウオは、口が特徴的です。キュウリウオは、口が大きく、上あごよりも下あごの方が出ていて受け口のようになっています。また、受け口になっている下あごには、鋭い歯が数本生えています。

全長は20cm程度までが多い

キュウリウオは、いったいどのくらいの大きさなのでしょうか。キュウリウオの全長は、最大で30cm程度に成長するとも言われていますが、だいたい20cmぐらいでのものが多いのが実態です。あまり、大きな魚というわけではないようですね。

シシャモに似ている?

キュウリウオは、細長い体で、色は銀色をしているため、シシャモに似ているとも言われていて見分けがつきにくいかもしれません。しかし、キュウリウオは、下あごの先の方に鋭い歯が生えており、舌には犬歯があることなどから、シシャモと区別することができます。

キュウリウオの生息地

キュウリウオは、冷水性の魚であるため冷水域の海に生息していますが、産卵の時期には河川を遡ります。具体的な生息地は、朝鮮半島より北の日本海北部、オホーツク海、カムチャッカ、アラスカ、カナダの北太平洋沿岸、北大西洋、北海道の太平洋岸、噴火湾、オホーツク海の沿岸となっています。

主に、寒い地域での生息となっているため、北海道にお住まいの方々は手軽に手に入れることができる魚のようですが、その他の地域にお住まいの方々には、あまりなじみのない魚なのではないでしょうか。

キュウリウオの釣り方

キュウリウオを日本で釣ることができるのは、北海道です。北海道各地の港などで釣ることができます。ルアー釣りやミャク釣りが多いようです。8月~3月まで釣ることができ、ベストシーズンは12月~2月になっています。冬になると河口域や汽水湖などでアイスフィッシングを楽しむこともできるようです。

キュウリウオもワカサギのように、アイスフィッシングを楽しむことができる魚になっています。ワカサギ釣りは冬のアクティビティとして有名ですが、キュウリウオ釣りも子どもから大人まで楽しむことができそうですね。

キュウリウオの仕掛け

きゅうりのにおいがする不思議なキュウリウオですが、キュウリウオを釣るにはどんな仕掛けを使って釣るのがいいのでしょうか。2つの仕掛けをご紹介します。キュウリウオの仕掛けには、主にサビキ仕掛けとミャク釣りの場合に用いる胴付き仕掛けがあります。

サビキ仕掛けとは

サビキ仕掛けとは、仕掛けサビキ針を使って釣る方法で魚釣りの定番の釣り方です。餌を撒き魚をおびき寄せて釣ります。サビキ仕掛けは、様々なメーカーから様々な種類の商品が販売されています。獲物に合わせて選ぶといいでしょう。

胴付き仕掛けとは

胴付き仕掛けとは、釣り糸の先におもりを付け、着底させることで、その周辺に生息している魚たちをおびき寄せて釣る仕掛けです。小型の魚から大型の魚まで様々な魚を釣ることができます。キュウリウオを釣る場合には、この胴付き仕掛けを使用したミャク釣りが人気です。

キュウリウオの調理法

これまで、キュウリウオの生態や釣り方などをご紹介してきました。シシャモによく似たこのキュウリウオという魚は、食べることができるのでしょうか。さらに食べられるとしたらどんな風に調理すればいいのでしょうか。詳しくみて見ましょう。

キュウリウオは食べることができるの?

キュウリウオは、食べることができます。キュウリウオは、主に北海道で販売されており、比較的安価に購入することができるようです。お財布にも優しい魚ですね。しかし、その他の地域では、干物として販売される程度のようで北海道地域の以外に住む方々は、あまり目にする機会がない魚かもしれません。

どんな風に調理すればいい?

干物として食べられるほか、シンプルに塩焼きやから揚げ、南蛮漬けとして食べられることが多いようです。天ぷらやフライなどにしてもいいようですね。新鮮なキュウリウオを手に入れることができる北海道では、刺身で食べられることもあるようですが、青臭さのある魚のため、好みが分かれるようです。

キュウリウオのにおい

キュウリウオは、きゅうりのようなにおいがすることから、キュウリウオと名付けられました。その名の通り、キュウリウオには、独特の青臭さがあり、そのにおいを苦手とする人も多いようです。特に釣りたてはにおいが強いようですが、キュウリウオの独特のにおいを軽減するにはどうしたらいいのでしょうか。

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