魅了される人続出!冬の海のアイドル「ダンゴウオ」について調べてみた

冬の海にダイビングに行くと、高確率で出会えるダンゴウオ。その小さくて丸いフォルムは愛らしく、ダイバーからの熱い支持はもちろん、水族館でも人気のある魚です。一部では冬の海のアイドルとも呼ばれているとか。今回はそんなダンゴウオの生態や飼育方法についてまとめてみました。

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辛口の赤ワインが好物。アウトドアが好きな北に住むピアノ弾きです。

ダンゴウオってどんな魚?

目がクリクリとして可愛く、ひょうきんな表情と名前の通り、お団子のような丸っこいダンゴウオを一目見たら虜になるお魚です。冬のアイドル「ダンゴウオ」は硬骨魚類の一つ「カサゴ目」という魚類で海底であまり動かずにひっそりと暮らしてする海水魚です。

生息地はこんなところ

日本海近郊などの冷たい海を好んで暮らす傾向があります。日本全域に広く生息しているようですが、比較的暖かい南日本の海にも生息しています。12月から1月の厳寒の時期で観測されているようですが、多くは東北から北海道の海に居ます。

ダンゴウオの大きさは?どのくらいの種類いるの?

成魚のサイズは2、3cmで大きくて5cm程。赤ちゃんは豆粒サイズです。日本海の冷たい海を好んで暮らしていますが、南日本の比較的暖かい海にも生息しています。ダンゴウオの仲間はゴッコと呼ばれているホテイウオ、ナメダンゴ、フウセンウオ、イボダンゴ、コンペイトウなど日本近海で10種類程、世界では30種類程。

ダンゴウオの寿命はどのくらい?

自然界では1年、水槽で上手に飼育して2年ほどといわれていますので、短命です。グッピーやプラティの寿命と同じくらいですが、ダンゴウオは海水魚ですので、水槽での飼育は淡水魚より難しくなります。

ダンゴウオはオスが卵を守る

フジツボの穴や小さな穴を巣穴にするようですが、オスが巣を作ります。オスはメスに気に入られるように懸命に巣作りをしてメスとの出逢いを待ちます。やがてメスが巣穴を訪ねて卵を産みます。産卵後はオスが、お腹の吸盤で穴を塞ぐようにして張り付き、孵化するまでの約1ヵ何も食べずに必死に卵を守ります。

水槽でダンゴウオを飼育するときも、フジツボの穴などにメスが卵を産み、孵化するまではオスが卵を守り続けるようです。卵がかえるまで何も食べずに、卵につきっきりで守るオスは健気です。人間に例えたら子煩悩なお父さんのようです。

赤ちゃんには天使の輪がある

赤ちゃんの時には「天使の輪」と呼ばれる模様があるのです。まるで人間の赤ちゃんのモウコハンのような感じで、大きくなるにつれて消えてしまいます。ダンゴウオは丸っこいお魚ですが、赤ちゃんの時は尻尾が細くて「おたまじゃくし」みたいです。天使のようなダンゴウオの赤ちゃんを一目見たいと女性のダイバーにも大人気のようです。

ダンゴウオはどこで会える?

本来は冷たい海を好んで棲む魚ですが、比較的暖かい南日本にも生息していることが知られています。潮だまりや、浅い岩礁がある一帯にも生息しており、ガイドツアーもあるようです。少し暖かくなった3月頃にダンゴウオツアーに参加してみるのもおすすめです。

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