落とし込み釣りとは
堤防などの際に沿って、餌がついた仕掛けを上から水面へ落とす釣法のことを指します。一旦落としてから反応が無い場合は、歩いてまた仕掛けを着手させ、堤防の上をアクティブに歩きまわります。
堤防でしている方は主に黒鯛やチヌを狙っています。堤防に潜んでいる魚は、警戒心が強いですが、大胆に餌に食いついてくるゲーム性があり絶大な人気があります。
落とし込み釣りとは釣り方の一種
基本的に、堤防などの際に、餌がついた仕掛けを上から落とす釣り方で、反応が無い場合は歩いて、アタリがあるまで歩きまわります。また船から青物を狙う落とし込みサビキという漁法もあります。
通常の落とし込み釣りは、黒鯛、チヌ、シーバスなどを中心に釣ります。船から狙うサビキでは、マダイやヒラメ、根魚などの青物を中心に釣ることができます。
仕掛けを落として釣ることが名前の由来
黒鯛などの多くの魚は防波堤の淵で波で壁から剥がれた貝やカニを狙っています。目の前に落ちてきた餌に対して魚は勝手に食いついてしまう習性を利用し、魚が潜んでいるであろう場所に上から仕掛けを垂らして、食いついた魚を引き上げます。このように仕掛けを上から落として釣ることが名前の由来とされています。
ヘチ釣りとの違いは竿の長さと目印の有無
他に、ヘチ釣りという似たような釣方もあります。どちらも基本は堤防の際にエサを垂直に落とし込んで魚を誘惑する点は同じですが、落とし込み釣りは3.2〜4.5m前後の長い竿を使い目印を水面に浮かべ、その下にハリスをつけ、水面の目印の動きでアタリをとる釣り方です。
対してヘチ釣りは2.1~2.7mの短竿に目印無しのラインを落とした後、ラインの動きを頼りに、アタリをとる釣り方です。
落とし込み釣りの時期
比較的一年中釣ることができると言われていますが、ピークは6月から9月くらいまでが良く釣ることができます。初心者はこの時期を狙って釣りに行けば釣りやすくなるでしょう。ノウハウが構築されているベテランは、ポイントや餌などを臨機応変に変えて、一年中釣っているようです。
一年中できる
ポイントを熟知していたり、それなりに技術があれば、一年中楽しむことができる釣りです。主にベテランになると、年中釣っています。2月のまだ寒い時期でも、50cm以上の魚を釣った人もいます。ただし、冬場の堤防は貝などが付着していなく魚が潜んでいることも少ないため、アタリは少ないと言われています。
特におすすめなのが夏から秋
一般的には梅雨明けくらいから落とし込み釣りが本格化するといわれており、6月から9月くらいまでの夏から秋にかけて良く釣ることができます。難しいこと考えずに簡単に捕れるのはこの時期なので、初心者はこのタイミングで釣りに出かけると良いでしょう。
落とし込み釣りに適した時間帯
一年中釣れるとして、釣れやすい時間帯はあるのでしょうか。おすすめの時間帯をご紹介します。
基本的に昼間
基本的に、明るい時間帯の釣りですが、夜釣りの場合は街灯の無い真っ暗闇なエリアがおすすめです。他の釣りにも共通しますが、朝夕のマヅメももちろん狙い目となります。ただ、やはり海風が吹いたりして波気がある方が、時間帯より大事な要素のようです。
落とし込み釣りのポイント
適している釣りのポイント(場所)はどこでしょうか。船に乗らずとも意外に身近で楽しむことができてしまいます。おすすめのポイントをご紹介します。
ポイントは足元!?
壁が垂直に切り立っているような、足場の広い防波堤が釣りやすいとされています。 波が穏やかな防波堤の内向きをポイントにしましょう。すぐ足元の水中に仕掛けを落とします。仕掛けは岸壁の際からできる限り離さないように落としましょう。壁から20cm以内が理想ですが、近づけすぎると引っ掛かることがあるので注意しましょう。
テトラポッドもおすすめ
テトラポットや敷石が入った防波堤もおすすめです。テトラや敷石の切れ目に仕掛けを落とし釣ります。防波堤にくっついている貝などを捕食していた魚が、上から落ちてきた美味しそうなエサに惹かれ、入れた後にすぐにアタリが来ることもあります。ただ、足場が狭く危険なので十分に注意して釣りましょう。
落とし込み釣りの仕掛け
必要な仕掛けはどのようなものでしょうか。実は初心者でも簡単に揃えることができ、今からでも揃えてチャレンジすることができます。必要な仕掛けをご紹介します。
初心者でも始めやすい
マニュアルで比較的にルーチン化された釣りです。いい意味でワンパターンな釣りなので、初心者でもパターンを学んでしまえば、それなりの釣果を手にしやすいです。
落とし込み釣りの仕掛け
目印を使って釣ります。竿は落し込み専用のものが良いでしょう。釣り場の高さを基準に考えながら竿の長さを決めます。リールは落し込み専用のリールがおすすめです。目印の長さは3mぐらいまでがポピュラーで初心者向きです。
道糸は浮力が強く視認性の高いものが使いやすいです。ハリスも短くとった方が良いですが、あまり短いと切れやすいので強度を優先しましょう。詳しく説明します。
落とし込み竿
竿は落とし込み専用のもので、釣行する防波堤の高さや形状によって3.3m~4.5mぐらいで使い分けます。 足場の高い防波堤や障害物が多い防波堤では長く、逆に足場の低い平坦な防波堤なら短くてOKです。 また、竿の重さも重要で、常に手持ちで釣るのでできる限り軽い竿の方が負担は軽減されます。
タイコリール
リールは片軸のタイコ型リールがおすすめです。糸に撚りぐせも付きにくく、スプールが軽い力で回転するので仕掛けも落としやすくなります。こちらも、持って歩き回るため竿と同様なるべく軽いものを選ぶと楽に釣りをすることができます。
ナイロンライン
ナイロンラインは2号程度で良いでしょう。フロートとかサスペンドとかも特にこだわりは必要がないため、安価なもので十分です。目印糸は3mで、25cm間隔で目印を取り付け、道糸の先に結束します。
ハリス
フロロカーボンの1.5号を50cm~1mに、特に落とし込み専用というものでなくて大丈夫なので、一般的なハリスを使用します。