ウロコ取りについて
魚を調理するにあたって一番始めに行う大切な作業です。お店で並んでいるものなら取って並べられていることもありますが、釣ってきたものではそうもいきません。そこで新鮮な魚を調理するための基礎知識についてご紹介します。
ウロコ取りとは魚のウロコをとる道具のこと
たまに魚を捌くのであれば、包丁の背などでなんとかすることもできますが、魚によっては思いのほか硬く作業に手間取ることも多いものです。慣れない方は包丁での怪我にも要注意です。そんなときは、専用の道具を使うことで、この厄介な前段階をクリアすることができます。
ウロコ取りは魚を食べるうえで欠かせない作業
ほとんどの魚は硬い鎧で覆われています。どうせ皮を剥いでしまうから、といっても捌くにはどうしても包丁が入りにくく、例え包丁が入っても滑って手を傷つけてしまうこともあります。また、タイなどは硬いウロコ自体も凶器になり得ます。
ウロコ取りを制すものは魚料理を制す!
しっかりと下準備をしてから調理にかかれば、その後の作業は簡単です。しかし、ウロコが少しでも付いたままになってしまった魚料理は、口の中でごわごわと残り台無しになります。硬い鎧を着た魚のウロコを取ることが、おいしさの第一歩となります。
ウロコ取りの選び方
硬いものをゴリゴリと除去する作業は大変です。魚のタイプ別にもまったく違う機能が必要となってきたりもします。取り扱いやすいだけではなく、それぞれの持ち味をしっかりとわかったうえでよい選択ができるよう知っておくべきことについて説明します。
ウロコ取りの種類
ウロコ取りの種類:ステンレス
耐久性に優れ長く使用できます。また、しみこむこともなく衛生面にも優れた素材で扱いやすさも人気です。しっかりと洗って乾かせばいつも気持ちよく使えることが、この素材のよさでもあります。しかし、ゴム製のものと比べると硬く鋭いため滑って手を傷つけないよう注意が必要です。
ウロコ取りの種類:ABS樹脂
プラスチックの一種であるこの素材は、なんといっても軽くて比較的お手ごろなわりに、十分使えるところが人気です。しかし、傷が付きやすいため生ものを扱うものなので特に雑菌などの侵入には気をつけたいところです。
ウロコ取りの種類:食品用ゴム
ゴムでできた製品は、うろこがよく引っかかりこそげ取るのに適する素材です。たくさんの魚を調理する場合は、楽にウロコが取れて便利です。また素材がやわらかいため間違って手を傷つけることもなく扱いやすい製品です。しかし、ゴムは割れやすいので、耐久性や衛生面においては注意が必要です。
ウロコ取りの種類:真鍮
昔から人気の定番アイテムに真鍮が使用されています。しかし、真鍮は錆びが出やすく、また、一般的なものは柄に木が使用されているため水濡れに弱く、よく拭いて乾かすなどの注意が必要です。