しっかりフッキング出来たら巻き上げです。巻き上げには相当な体力を要しますので、心の準備をしておいて下さい。巻き上げをする時に大事なのは、常にバラムツにプレッシャーをかけて反転されないようにロッドのテンションを緩めないことです。
最後の最後までまで油断しないで
最後の15メートル前後にになると、「あともう少し」と気が緩みそうになりますが、最も抵抗が強くなるので油断は禁物です。さらには、釣り上げた後も暴れますので無数のトゲに覆われた鱗には注意が必要です。
通常の深海魚より楽しめる
深海魚の浮袋
大型の魚を狙って釣りをするのは、苦労して引き上げた達成感を味わいたいというところです。バラムツのいいところは水深200メートル前後のところから船べりの最後まで、バラムツとの全力のやりとりができることです。
他の多くの深海魚は浮袋を持っています。浮袋を持っていると、途中から水圧の変化で膨張して浮力を発揮してしまいます。よって魚から勝手に浮いてきてくれるような感覚になってしまいがちです。しかしバラムツはその浮袋を持っていません。
浮袋の代わり
その代わりにとなっているのが、有害性の原因「ワックスエステル」です。ワックスエステルは水に浮きやすい性質を持っているので、これを筋肉内に多く溜めておくことで浮袋の代わりの機能を果たしています。ワックスエステルは有害ですが、そのおかげで楽しい釣りができる訳です。
バラムツの料理・レシピ・食べ方など
一番最初にも書きましたが、食用として流通することを法律で禁止されています。ただ食べること自体を禁止はしているけではないので自分で釣れば食べることは可能なのです。しかし、自己責任です。バラムツの有害性をくれぐれも忘れないでくださいね。
バラムツの刺身
もし食べるならやっぱり素材の味を知るという意味ではお刺身ですね。さばく時もトゲトゲ鱗には注意してください。皮も厚いので苦労します。バラムツの身は血合いはあまりなく、白濁としていて身は柔らかいです。脂ののった大トロと例えられることもありますが、脂がしつこすぎて無理という意見もあります。
茹でる・煮る
刺身で脂がダメだった人は、調理してみましょう。茹でると脂が落ちるので食べやすくなります。ただ鍋にはもの凄い量の脂が浮きますが。バラムツは茹でても多少身は縮みますが固くなりません。茹でたバラムツにネギを散らしてポン酢などで食べるとさっぱり目で食べられます。煮つけにするのも可能です。
焼く
では焼いたらどうなのでしょうか。焼くと表面が香ばしく、身はふっくらとしますので塩焼きで食べれます。ただ個体によっては焼いたら溶けてなくなってしまったという話もあるので、焼くなら溶けるの覚悟でお願いします。
バラムツのまとめ
バラムツは大物でたくさん生息しているので、比較的手軽にスポーツフィッシングをを楽しめるとして、人気のある有名な深海魚です。ただ1匹釣り上げるのに相当な体力を要するので、翌日の筋肉痛は覚悟してくださいね。体力づくりをしていきましょう。
それと共にその脂の有害性も同じくらいに知られています。たくさん食べて肛門から脂が出てきてしばらくオムツ履くなんて人もいますので、スポーツフィッシングとして楽しむにはいい魚かもしれませんが、あくまでも食べるのはおすすめしません。