人間の体は生きている限り完全に停止することはありません。それを不覚筋動と言います。その僅かな力が参加者の思考を代弁してしまうことがあります。「こっくりさん」が質問に答えることを無意識に想像し、その方向に力が作用して10円玉が動いてしまいます。参加者に動かしている意識はないので、降霊術の成功と勘違いしてしまう例の一つです。
⑤こっくりさんが帰らないときは
質問が終われば「こっくりさん」に帰っていただかなければいけません。ですが、帰っていただけない場合があるのでその時の対処法について説明していきます。
実は帰らないことは多い
「こっくりさん」では意外にもお帰りいただけないことが多くあります。これは参加者の誰かが勝手に10円玉を動かしていた場合や自己暗示にかかっていた場合にも起こります。すべてを悪霊のせいにせず、とりあえず落ち着いて参加者と話し合いましょう。
とりあえず冷静に落ち着く
降霊術が成功している場合、お帰りいただけないばかりか恐ろしい言葉を繰り返したり、激しく10円玉が動き回ることがあります。決して指は離さないようにし、参加者に深呼吸をするよう冷静に声をかけつつ落ち着くようにしましょう。
帰ってくれるまでお願いし続ける
参加者を落ち着かせたら「こっくりさん」にお帰りいただくまでお願いし続けましょう。こちらの都合で呼び出し帰っていただくわけなので、その非礼を詫びることは大切です。しかし力強い意志をもってお帰りいただきましょう。弱さを見せることは危険です。「お帰りください」という言葉に力をこめましょう。
⑥こっくりさんに聞いてはいけないこと
「こっくりさん」への質問事項にも注意すべき点があります。けっして聞いてはいけないことがあるので、質問事項を用意する時の参考にしましょう。
こっくりさんの正体について
「あなたは誰ですか?」と聞いてはいけません。返答がないばかりか、その場の空気がいっきに悪い方向へと転向してしまいます。理由はわかりませんが、「こっくりさん」の正体を探る行いはタブーとなっているので絶対に質問してはいけません。
こっくりさんの好きなもの
好きなものを尋ねるのもいけません。一般的な人間の趣向とはかけ離れている場合があるので、その返答を聞いたために呪われてしまった例があります。
とにかくこっくりさんに関する情報はNG
とにかく「こっくりさん」に関する情報は尋ねてはいけません。「こっくりさん」の怒りに触れる可能性があることと、参加者が感情移入してしまう可能性があるからです。感情移入するという優しい心が、低級霊を憑りつかせるきっかけとなってしまうことがあるのです。