グレ釣りについて
グレ釣りは奥が深い、なんて言われていますが本当にその通り!ただ釣り場に行って何も考えずに竿を出しているだけでは、なかなかグレは食いついてくれないのです。だからこそ、釣り人の心を動かす力があるのかもしれません。
グレとは
真っ黒ではないけれど、深い青や緑の混じったような綺麗な黒い魚体のグレ。よくみると、真っ青の目を持っていて少し可愛らしい顔つきをしています。『メジナ』と言われた方が分かる人も多いかもしれません。
グレの生態
国内では東北地方〜沖縄までの広い地域にいる魚です。グレは日中、まだ明るいうちは主に海底を泳いでいます。岩の間等に積みつく魚です。海藻が好きなようですが、雑食の為、鋭い歯で小魚や甲殻類までも食べてしまいます。
グレ釣りは釣って食べるのも魅力
身近なスーパー等ではあまり見かけないグレ。夏のグレは、色々な物を食べて成長する為、身に少し臭みがあるといわれています。しかし、冬の寒い時期には海藻が主食となる為、臭みも気にならない美味しい魚です。新鮮ならお刺身もいけますし、煮ものや揚げ物のしてもうま味が感じられます。
グレは状況変化を楽しむことができる
釣りは大自然の『海』が相手です。その自然の変化に対応できるようにならないと、魚を上手く釣ることはできません。まず、風はどの方角から吹いているか、強さはどうか。潮の流れはどちら向きなのか、速いか遅いか。釣り場の水深は何mあるのか。
これらを計算した上で、グレをどうやって釣ってやろうか考えるのです。難しそうに感じますが、これを考えた上で釣れたグレは特別な一匹になります。そしてそこからグレの魅力にハマっていくのです。『自分の場』を作り出し、グレを釣る。何だかカッコよさも感じられる釣りです。
グレの種類
釣り物のグレは、大きく分けて3種類に分けられます。よく対象魚となる『口太(クチブト)グレ』は、海藻を主食としています。全体的に黒っぽい『尾長(オナガ)グレ』は、アミエビやプランクトンを捕食している魚です。最後の一種類は、南の地方にいる『オキナグレ』です。鹿児島地方などでは冬場に釣果も出ているようですが、あまり釣れることのない魚です。
グレ釣りの時期
では、グレ釣りに適した時期はいつなのでしょうか。グレの美味しい冬場が良いか。それとも産卵期が良いのか。みていきましょう。
グレ釣りは一年中行える
結果的に言えば、釣りに行けばいつでもグレは釣れるんです。しかし、よく釣れるといわれる時期時期は6月あたり。その理由として、3〜5月に産卵するグレは、その時期餌をあまり食べません。産卵後、体力を産卵前の状態に戻そうとグレ達が餌をドカ食いします。それが、『梅雨のグレはよく釣れる』という仕組みに繋がるのです。でも、身が美味しいのは冬場のグレです。どちらを選ぶかは、あなた次第ということになります。
グレ釣りは季節によって仕掛けなどが変わる
梅雨場は『サラシ場』を狙うのが主流です。サラシ場とは、岩に波がぶつかり波が泡だったところのことです。そこにプランクトンが集まり、それを小魚が食べる、それをメジナ等の魚が狙いに来る、という流れになります。潮の流れの速い少し浅場を狙います。
夏場は夕方を狙い、秋はエサ取り対策を。冬場は水温が低くなるので、その中でも前日と比べて高い日を狙いましょう。敏感なグレは餌の動きを読み取り、少しでも変だとその餌は食いません。食わせのコツも必要になってきます。それらを研究し、工夫をして釣る楽しみがあなたを夢中にさせてくれるでしょう。
グレ釣りの種類
主にグレを釣ることのできる釣り、3種をご紹介します。お手軽な方法もあるので、あなたに合った釣りの仕方を見つけて、グレとの釣りを楽しみましょう。
グレ釣りの種類①ウキフカセ釣り
グレ釣りと言えばコレ、王道のウキフカセ釣りです。岸壁から、オキアミやアミエビを混ぜた「マキエ」を柄杓で巻いて釣りをします。磯竿にスピニングリール、ウキを付け、グレ針で釣ります。エサ取りの魚用にマキエを巻いて、そのもう少し沖の方に本命のグレ用のマキエを巻き、そこを狙って竿を投げ入れます。これは釣り方の一例であり、その時の状況により釣り方を変えていきましょう。
アタリがでれば、ウキがスッと沈み、糸にピンっと張りがでます。そこでアワセましょう。早アワセは厳禁、食い込むのを待ってからのアワセがばらしにくいでしょう。
ウキフカセ釣りについて、詳しい記事はこちら!
グレ釣りの種類②かご釣り
カゴ釣りは、より遠くに投げることが出来ることが特徴の近くです。コツを掴めば100m以上飛ばすことも出来ちゃいます。カゴ釣り用の竿に、両軸リール、遠投ウキをつけます。マキエをロケットカゴに入れて、そこに付け針につけた付けエサを入れて、思いっきり飛ばします。沖を狙えるので、大型のグレや思わぬゲストも釣れるかもしれない楽しい釣りです。
グレ釣りの種類③サビキ釣り
アジやイワシだけではなく、サビキ釣りでメジナも釣れるんです。なんといっても、お手軽なのがサビキ釣り。『下カゴ』と『上カゴ』の仕掛け、好きな方を選びましょう。竿を上下させるだけで意外と良い型のグレが釣れる時もあります。小魚が釣れることが多いですが、グレが釣れるように針を大きめのものにしたり、工夫をして楽しみましょう。
グレ釣りのタックルと必要な道具
釣具屋さんに行くと本当に沢山の仕掛けがいっぱいで並んでいるので、迷うこと間違いなしです。こちらでは基本的なウキフカセ釣りの道具をご紹介します。
グレ釣りの竿
磯竿の1.5号あたりが良いでしょう。そして、長くて扱いにくいと感じるかもしれませんが、5m前後の長さがおススメです。慣れないうちは、1号くらいの竿の方が軽く、使いやすいでしょう。
グレ釣りのリール
リールはスピニングで、ダイワなら2000〜3000番、シマノでいう2000〜4000番くらいを選びましょう。ウキフカセ釣りでは、このくらいのリールが丁度良いです。大物グレに対応できる、レバーブレーキリールがあると役立ちます。