怪魚ハンターとは?
身の丈を越えるような巨大魚をこよなく愛し、追い求めるアングラ―が怪魚ハンターと呼ばれています。怪魚ハンターはより大きく、より刺激的なまだ見ぬ魚達とのアツい闘いを求めて、今日も釣り竿1本で世界中の怪魚に挑んでいます。
怪魚ハンターで有名な日本人
怪魚ハンターとして特に有名になった3人の日本人をご紹介します。彼らはなぜ怪魚を求め怪魚ハンターと呼ばれるまでになったのか?それぞれの人生観などもとても面白く、アグレッシブな生活スタイルもとても興味深いです!
小塚拓矢
小塚拓矢さんは怪魚ハンターとして、ドキュメンタリーからバラエティ番組まで数々のテレビ出演や、怪魚大全などの怪魚作家としても有名です。小塚さんは子供の頃から釣りが好きで、中学時代にはバス釣りで腕を鍛えていました。
なぜ怪魚を追い求めるようになったのかが気になるところですが、その理由は何と意中の女の子を落とすために海外で巨大魚を釣ると宣言した事が大きなきっかけになっているそうです。そして釣りの雑誌ライターとしての活動をしながら海外へも進出し、今ではモンスターキスという会社を立ち上げ釣り具の販売なども手掛けておられます。
- 出演 Earth Walker
- 有吉ゼミ
- アナザースカイ
- ビストロ・アース〜未開拓食材バラエティ〜
- 世界まる見え!テレビ特捜部
- 出版 怪魚大全
- 怪魚ハンター
- 怪魚を釣る
- 怪物狩り―世界“旅的”個人釣行ビジュアルガイドBOOK
- 企業 株式会社モンスターキス
武石憲貴
秋田県出身の怪魚ハンターで、大学卒業後2年半で会社を退社し怪魚を追い求めるライフスタイルを選択します。ユーラシア大陸・北米・南米・オーストラリア大陸・アフリカ大陸と人生を釣りに捧げて五大陸を釣り歩いています。
怪魚ハンターは主に魚をイメージしますが、武石さんはなんと巨大ワニやワニガメなどとの死闘を繰り広げています。現在は怪魚ハンターとしての傍らでモンゴルにて釣りのガイドや釣行記の掲載などをされています。
- 出演 情熱大陸
- 怪魚ハンターが行く!
- 出版 世界怪魚釣行記
- 新・世界怪魚釣行記
沖山朝俊
広島県出身の沖山さんは普段はサラリーマンとして働きながら、怪魚ハンターとして海外へも積極的遠征に赴き活動されています。お得意先では釣りの話でとても盛り上がる事もあるそうです!
釣り関連の動画制作や旅行業、釣り関連のグッズ販売なども手掛けるキングオクトパスという会社も立ち上げておられます。もともとは釣り自体に興味を持っていなかったという沖山さんが、怪魚ハンターと呼ばれる程に夢中になったきっかけはたまたま旅行で訪れた先で出会った世界最大級の釣り堀ブンサムランフィッシングパークでの大型ナマズ釣りでした。
しかし、その時は超大物とは出会えず、なんと3カ月もタイへ通い続けています。そして釣れない理由を調べ、より大物と出会える可能性の高い別の国へ挑戦し続ける行動力が、現在の怪魚ハンターへの道となりました。
- 出演 ワケあり!レッドゾーン
- 夢釣行
- 陸海空 こんな時間に地球征服するなんて
- 釣り百景
- 起業 King OCTPUS
日本の三大怪魚とは?
日本国内にも怪魚の異名を持つ巨大魚が生息しています。その中でも日本の代表的な怪魚はイトウ・アカメ・ビワコオオナマズの3種です。真実は定かではありませんが、その昔熊を飲み込んで喉を詰まらせていたという伝承が語り継がれていたり、その大きさ故の伝説を持つ怪魚の魅力をご紹介します。こちらではより詳しく三大怪魚についてご紹介しています。
イトウ
伊藤は日本最大の淡水魚で絶滅危惧種として指定されています。体長は1~1.5mにもなり、最も大きい捕獲報告は2.1mです。現在では数が減少し、北海道の一部の河川や樺太・南千島でのみ生息が確認されています。サケ科に分類され、サケと同じように降海性を持ちますが、サケとは違い何度も産卵する事ができます。
流れの穏やかな河川を好み主に水棲昆虫を捕食していますが、共食いも含めた魚食性も持ち、大きい個体ではカエルやネズミ・ヘビといった小動物などをも捕食する悪食としても有名です。
アカメ
黒潮が面する西日本の太平洋沿岸に生息し、体長1mを越えるスズキ目アカメ科の日本固有の魚です。アカメもレッドリストに絶滅危惧種として登録されていますが、高知県などでは沿岸に広く分布が確認されています。
見た目がスズキと似ていますが、背の色が褐色を帯びている点などで違いが確認できます。肉食性で主に小魚などを捕食しています。夜行性で警戒心の非常に強い魚ですが、汽水域や河口付近でも度々見かけることができます。最大で13.1mのアカメが捕獲されており、その重量は39kgにも達しています。
ビワコオオナマズ
その名の通り、琵琶湖・淀川水域にのみ生息している日本固有のナマズです。在来のナマズの中で最も大きく、最大1.2mに達します。また大きい個体の殆どがメスであると言われています。その生態は強い魚食性を持ち、外来種のブルーギルなども捕食するため琵琶湖での食物連鎖の頂点に君臨しています。
まだまだいる!日本の怪魚
三大怪魚以外でも、国内には巨大な魚達が生息しています。中でも特徴的な習性があり、釣りの対象魚としても人気のある3種の魚をピックアップしてご紹介します!
ハクレン
中国原産のコイ科の外来魚で、中国四大家魚として知られています。成長が早く、最大で1.3m以上にも成長すると言われています。ハクレンは豪快なジャンプが非常に有名で、何百という数のハクレンが競うようにジャンプする様子はとても圧巻です。現在日本では利根川と霞ヶ浦水域で自然繁殖が確認されています。食用に輸入された経歴を持ちますが、あまり日本では定着せず市場では出回りません。
ソウギョ
ソウギョも中国が原産で食用として日本に持ち込まれた外来魚です。ソウギョは草食の魚で、最大2mほどに成長されるとされています。日本では水草を食べてしまう事による食害が発生しており、要注意外来生物に指定されています。ソウギョ釣りは独特な仕掛けの釣りで、アシの葉などに針をつけて浮かべる草針釣りで狙います。
オオニべ
千葉県外房や相模湾より南の太平洋沿岸に生息するニベの仲間です。成長すると体長1.5mを越えてくる非常に大型の個体もおり、その重量は30kg以上とされています。温かい海域を好み、関東周辺ではなかなか見られず九州などの南方などの方が数が多いですが、天然の個体自体の数が少なく幻の巨大魚とも呼ばれます。
食欲旺盛で貪欲に魚を追い回し捕食するため、様々なルアーで狙うことができます!オオニベは味が絶品であるとしても有名です。
世界の怪魚
海外に目を向けると、人の背丈を越える超巨大魚が生息しており数々の伝説にもなっています。中でも、怪魚ハンター達に人気のある怪魚をピックアップしてご紹介します。
ピラルク
アマゾン川に生息する世界最大級の淡水魚として一躍有名になりました。ピラルクの全長は3mにも達し、その姿ははるか太古の白亜紀から変わっていない生きた化石だと言われています。ピラルクは食用としても知られており、アマゾン川流域の中でもその味は上位に入ります。しかし、そのために乱獲された結果個体数が激減しています。
バラマンディ
東南アジアやオーストラリア北部など東インド洋・西太平洋の熱帯域に生息する大型の肉食魚です。バラマンディの体長は2mに達し、同属で日本に生息するアカメと比較しても大きいです。淡白でクセの無い味わいで、これらの地域では食用として漁も盛んに行われています。
ナイルパーチ
アフリカ大陸の河川や塩湖・汽水域に生息する大型の淡水魚です。最大で2mになり、なんとその重さは200kgに達する最重量級の怪魚です。過去にアフリカ各地に放流された水域では、ナイルパーチの定着によって深刻な生態系への影響が確認されているため、世界の侵略的外来種ワースト100に指定されています。
ノーザンパイク
北アメリカやシベリアなどの北半球高緯度に広く分布する淡水魚です。水温が低く水が綺麗な所を好み、魚だけでなく両生類や鳥類、ほ乳類までも捕食する貪欲な食性を持ちます。成魚は体長1m程ですが、大きい個体では1.5mを越える事もあります。