通常ナイロンより20倍の耐摩耗性能をもつ最高級ナイロンリーダー。根ズレに強いうえにしなやかで結節しやすいです。ナイロンにしては値段がやや高めに設定されているので、お財布と相談しましょう。
サンライン ショックリーダー ソルトウォータースペシャル システム ナイロン
特殊製法によりフロロカーボン並の低吸水率を実現し、高強力、高耐摩耗性を追求したモデルです。水を吸わないので通常ナイロンと比べて耐久性があります。急激なショックも吸収できるので、フッキング時のラインブレイクの心配はいりません。
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おすすめのショックリーダーの結び方
初心者がショックリーダーを使う妨げとなるのはその結び方です。難しいと思われがちですが、慣れれば簡単ですし、キレイに編み込めた時は、魚を釣り上げるのと同じくらいテンションが上がります。糸の摩擦を利用し編み込むことでできる摩擦系ノットと結び目を作るノットがあります。
摩擦系ノットと結び目を作るノット
摩擦系ノットはPEラインを道糸にした時に使い、結節強度はかなり高いです。また結び目を作るノットは細いライン同士を結ぶ時に使うことが多く、結節強度はあまり高くありません。
FGノット
- リーダーにメインラインを10から15回編み込む。
- リーダとメインラインを巻き付けて止める。
- メインライン先端でハーフヒッチで10回締める。
- メインライン先端でメインラインにハーフヒッチ5回
- 余分な糸をカットしライターであぶる
ソルトルアーで使う定番ノット。短時間かつ強度も高いです。摩擦系で結束強度は、ほぼ00%の強度をだせます。結び目のコブが小さいので、ガイドに干渉しづらくキャストしやすいメリットがあります。リーダーを長めにとりたい時やキャスティングゲームに使うとよいでしょう。
トリプルサージェンスノット
- リーダーとPEラインを重ねて輪を作る
- 輪の中に3回、束ねたラインを通す
- 両サイドから束ねて締め込む
- 一本ずつ締め込む
- 余分なラインをカットしほつれ防止でライターであぶる
簡単なのに強度をだせる結束方法です。初心者にもでき、摩擦系の約8割の強度。素早くできるので、釣り場でつくる時や地合いを逃したくない時の使用に向いています。キャストを繰り返し行うと結び目が締まり強度が徐々に落ちていきます。
ノーネームノット
- リーダーで8の字を作りその中をPEラインを通す
- PEラインをリーダーに8回巻いて9回目にハーフヒッチ
- ハーフヒッチを軽く締め込む
- PEラインを今巻いた所の上の反対方向に8回巻き、8の字リーダーの輪の中を通してリーダーを締める
- リーダーと輪を通した2本のPEラインを締め込む
- メインラインのPEとリーダーをPEラインの先端部で8回ハーフヒッチ
- 根元のリーダー部分をはずし、メインラインのPEに8回ハーフヒッチ
- 締め込み後、余分な部分をカットしてできあがり
摩擦系ノット。比較的簡単に結べます。船上など早く摩擦系で結びたい時やガイドの通りの妨げにならないキャスティングゲームが向いているでしょう。
電車結び
- メインラインとリーダーを重ねる
- メインラインで輪を作りリーダーと重ねて輪の中を3回巻き付け締め込む
- 反対側のリーダー部分で輪を作りメインラインに重ねて輪の中を6回巻きつけて締め込む
- 両サイドから引っ張り余分な糸をカットする
ラインとラインを結ぶ結束方法では最も簡単な結び方。結束強度はそれほどありません。現場でササットつくって手返しのよい釣りができます。細いラインを結ぶのにもよいでしょう。結束部が大きいため、ガイドとぶつかりライントラブルの原因となることがあります。
SFノット
- リーダーにメインラインを10から15回編みこむ
- リーダーでメインラインとメインライン先端部を3回ユニノットで巻き込む
- リーダーとPEを引っ張り締め込む
- 余ったラインをカットしライターであぶる
摩擦系ノット。PEとの接続ノットでは最も一般的です。途中までFGノットと同じですが最後リーダーを使いユニノットで結びます。結束強度は約100%。ジギング系の釣りに使う人が多いです。
トリプルエイトノット
- リーダーとPEラインを重ねて輪を作る
- 輪を3回ねじって輪の中に短いリーダーとPEラインを通す
- 両サイドから引いてキレイになるように締め込むのがコツ
- 余ったラインをカット
10秒もあれば結べる超簡単ノット。「シガーノット」ともいわれ、釣り場で素早く結べる手軽さで愛用されています。結節強度が出にくいので、ライトゲームなどラインブレイクの心配がない釣りで使うと良いでしょう。
PRノット
摩擦系ノット。PEラインと太いリーダーを結ぶのに使います。マグロなど大物釣りにも対応し結節強度は保証済み。専用の道具を使うことで強度を出します。結び方が複雑だったり、専用工具が必要だったりと初心者が取り組むには難しいでしょう。
ショックリーダーの長さってどうやって決める?
ショックリーダーの長さは何を基準に決めたら良いのでしょうか?船釣りで深場を狙ったり磯から岩礁地帯を攻めたりと、狙う魚の大きさや釣り場の環境など条件は様々です。状況、条件に応じてリーダーの長さを決めましょう。
場所
障害物の多いポイントや岩礁エリアでは必然的に根ズレを起こします。根ズレによるラインブレイクを防ぐためショックリーダーは長くするのが基本です。マメにリーダーをチェックしてダメージの確認を怠らないようにして下さい。
魚種
魚によっては歯が鋭くラインをかみ切ってしまう種類もいます。尾ビレや背ビレでナイフのように切ってしまうこともあり、接触を考え魚の大きさを参考にしましょう。長さはターゲットの魚の平均より2倍くらいが適当です。リーダーを長くしすぎても扱いずらいので丁度良い長さにします。
ルアーの重さ
ルアーを沈めてコントロールしたい時はリーダーを長めにします。比重の重いリーダーを使うことで水なじみが良くなります。ルアーの重さが軽いとPEラインの浮力も加わり全体的に浮いてしまうことがあり、そんな時に浮き上がりを押さえる効果を期待できるでしょう。
ライン表記の1号とか2号ってなに?
釣り糸のパッケージには1号,2号など数値表記がありますが、これは太さを表しています。20lbや30lbは重さです。釣り用語には独特な用語や使い方があるので、ラインの性能を表す用語をご紹介します。
強度
素材本来の強さを示す指標として「強度」があります。釣り糸の径の太さは関係なく材質自体の強さを表し、数値が大きいほど強いことになります。ナイロン、フロロは同程度、PEラインは数値が高くなります。
強力
製品の耐負荷性能を示し、2号より3号など糸が太ければ数値が高くなり、lb表記で「強力」を表します。1lb(ポンド)は約450gなので10lbは4.5kgの耐負荷性能の「強力」です。
結束する際の注意点!
気をつけないといけない超重要ポイントがあります。強度や特性の違うライン同士を結ぶと結束の不手際から強度低下が起こり、糸切れの原因になります。ショックリーダーの締め込みの時にラインを切ってしまったり魚がせっかくヒットしたのにラインブレイクしたり。注意点を守らなかったことが背景にあります。
しめこむ前にしめらせる
しめこむ前に十分に湿らせます。ラインは基本的に摩擦熱に弱く、リーダーのしめこみで切れてしまう理由は熱による強度低下を原因とします。釣り人はツバでしめらせるのが常識です。
ガイドに巻き込まないように調整する
結び目をガイドに引っかけないよう注意して下さい。ラインブレイクやキャストミスが起こります。結束部の小さなノットを使ったりリーダーの長さに余裕を持たせたり、ガイドに巻き込まないよう調整して下さい。楽しく安全に釣りをしましょう。
結束の便利アイテムを紹介!
ショックリーダーを作るには時間がかかり、結束強度も十分に出せないなど色々難しい部分があります。釣りビギナーや手先の細かい作業が苦手な人にも確実な結節強度が出せる便利アイテムをご紹介します。
第一精工 ノットアシストFG
ノットを簡単、確実に作るための製品です。PEラインとリーダーを素早く結束でき特許も取得済み。0.3号~6号のPEライン、3lb~70lbのリーダまで幅広い太さに対応しています。こういったアイテムを上手に使うことで釣果につながります。
釣りのスタイルに合ったショックリーダーをえらびましょう。
いかがでしたか?ショックリーダーの特徴から結び方まで解説しました。面倒くさいと思った人や難しいと感じてイヤになってしまった人もいるかも知れません。ラインシステムは釣り上達の第一歩。慣れればとても簡単に作れます。状況にあったショックリーダーを選んで安全に釣りを楽しんでください。