リールは正しく巻いて快適な釣りをしよう
糸巻きが初めてのことだと、これがそんなに重要な工程だとはあまり思えないかもしれません。しかし、何も考えずにただただ糸をリールに巻くだけだと、ライントラブルの原因になりかねないのです。
釣行中にライントラブルが発生すると、時間のロスに加え手間もかかってしまいます。ラインがブレイクしてしまったり、お気に入りのルアーが海の底へ沈んでしまうことも。釣りに行って魚と格闘するつもりが、ラインと戦うことにならないよう、リールの準備はしっかりとしておきたいところです。
ライントラブルを防ぐリールの巻き方を知ろう
ラインが絡まったりすることを防ぐのに、重要なポイントは何点かあります。その中でも、「糸巻きをする時は、程よい加減のテンションをかけながら巻く」ということは、最も大事なポイントのひとつです。
そしてリールやラインの種類に関わらず、共通して言えることがあります。それは、糸巻きを実行する前に異常がないかをしっかりとチェックし、また巻いた後にもズレやぶか付きがないか自分の目で確かめることです。ポイントやチェックしなくてはいけないところを押さえて、ライントラブルを防ぎましょう。
リールにラインを巻く前にラインの種類を確認しよう
ラインにも様々な種類があります。その中で、トラブルが比較的に少ないのがナイロンラインで、トラブルが多いのがPEラインといわれています。ラインにもそれぞれ長所・短所があるので、各種の特徴を覚えておきましょう。
ラインの種類:ナイロンライン
3種類の中で1番安価なラインです。初心者の方は手が出しやすいかもしれません。伸びやすく、素材が柔らかいです。長所としては、魚がかかった時に糸が切れにくく、急なテンションにも対応してくれます。短所は『スレ』に弱く傷がつきやすいので、劣化が早いところです。
ラインの種類:フロロカーボンライン
外傷に強い素材なので、岩場やテトラ周りの釣りに使いやすいラインになります。水中で目立ちにくく、感度も良いです。しかし、巻き癖が着きやすく、ライントラブルが発生する可能性も高いです。また、糸同士を結んだ時の強度も低いので、そこからラインブレイクを引き起こすこともあります。
ラインの種類:PEライン
PEラインの素材はポリエチレンです。1番の特徴は、強度の高さにあります。他のラインと比べて細くて強いので、様々な釣りに使えるでしょう。伸びない糸なので当たりは分かりやすいが絡みやすく、ラインの扱いが多少難しいので初心者向きでは無いかもしれません。巻き癖はつきませんが、劣化に気づきにくいという短所もあります。
リールにラインを巻こう!|準備編
きちんと下準備をしてから糸巻きに取り掛かりましょう。また、リールには糸を巻ける限界値があります。そこを間違えるとトラブルの元に繋がります。何メートルまで巻けるのか、スプールや取扱説明書を見てチェックしてから巻いて下さい。
まずはリールの不良がないか確認しよう
リールに大きな傷や損傷が無いか、チェックしておきましょう。また釣行時の古い汚れがあれば、糸を巻く前に拭き取っておいて下さい。そこから糸の腐食に繋がる可能性もあります。ハンドルはスムーズに回せるか、ベールやドラグもチェックしておきましょう。
リールをロッドにセットしよう
竿側のリールシートにリールフットをはめて固定します。緩みのないよう、しっかり止めましょう。竿に固定して糸を巻くことにより、糸を均等にそして綺麗に巻くことが出来ます。それにより適正量のラインが巻けて、釣行時のトラブルも減らせます。
スプールにラインを結ぶ
多様な方法があるのですが、こちらでは『ユニノット』をご紹介します。スプールにラインを回し、そのラインを折り返して輪を作ります。その輪の中にラインをくるくると3、4回ほど回し通し、締め込みます。
文章では分かりづらいので、上にある動画を参考にしてみて下さい。最後、ラインを締め込む時は、水やツバで湿らしてから締め込みましょう。結んだ後、余った糸は邪魔になるので切っておくのが良いです。
リールにラインを巻こう!|リールを巻く
出来ることならば二人でやることをおススメします。専用の道具があれば良いのですが、なければラインのボビンにボールペン等を指して、足で挟んで固定し巻いていきます。一人だとどうしてもグラつきやすいです。
二人なら、一人がボビンに通したボールペン等を片手で持ち、もう片方の手で糸にテンションをかけます。摩擦で熱くなるので、濡れタオルでラインを挟むように持つと良いでしょう。もう一方の人がリールのハンドルをまわします。ビギナーさんはこちらの方が綺麗な糸巻きが出来るでしょう。
ラインにテンションをかけながらハンドルを巻く
糸をピンと張りながら糸巻きをしていくのですが、これがとても重要です。といっても、めいっぱい引っ張りながら巻いてしまうと必要以上にラインが巻かれてしまい、許容範囲を超えて巻きすぎになってしまいます。