デジャブの意味とは?体験することが多い人の特徴や原因は?詳しく調査!

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物事を認識する、このわずかな速度の差が懐かしく郷愁のような感じにさせているということです。つまり、効き目の方がわずかに速く物事を捉えて記憶していると考えられています。そのことで以前にも経験したことがある、見たことがあると脳は認識するからです。

予知能力説

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「予知能力」というと、未来を見通せる特殊な能力のことですが、実は人間は無意識のうちに見た映像や風景をまだ行ったことがないのに、まるでそこへ行ったかのように場所をイメージして記憶してしまうことがあります。興味のあることなら尚更です。

頭の中にイメージがいっぱいに広がって、海であれば波の音を聞くと映像や風景を予知してイメージ化し、懐かしい感じにさせるのではないかとう考えです。つまり、「予知能力」という特殊な能力ではなく、無意識のうちに刷り込まれた記憶が発生させるという説です。

自分に似た人が3人いる

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知り合いから「先日、知床五湖で会ったよね?」と言われて、そんな遠くに行っていないし驚いたことがあります。知り合いは、てっきり私だと思って、私と似た人に手を振ったそうです。だから別の人だと分かって、むしろ驚いていました。そして、「世の中には似ている人がいるものだと」感心したように言ったのです。

よく自分に似た人が世界に3人いるという話を聞いたことがありませんか?顔の特徴を決めるには遺伝子の数が限られているからだそうですが、同じ日本人ならもっとそっくりさんがいるのかもしれません。知り合いが少し離れた場所から私と特徴が似ていた人に手を振ったのも頷けます。

ドッペルゲンガー現象

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ドッペルゲンガーとは「ドイツ語」で重なって歩く者という意味です。自分には、もう一人の自分がいて、その分身は本人の意思とは関係なく、ある日突然現れて本人を驚愕させるといいます。「ドッペルゲンガーを見ると近いうちに死ぬ」という言い伝えがあり、縁起が悪いものと知られています。

実は、あの芥川龍之介もドッペルゲンガーを経験したとインタビューで話した記録が残されています。未完の小説「人を殺したかしら」の題材は「もうひとりの自分」で、芥川龍之介が自殺する前日に編集者の前で破り捨てたはずなのに、翌日に訪ねて目にしたものは、芥川の死体と、破られたはずの原稿が綺麗に残っていたということです。

デジャブはパラレルワールドを垣間見たものという説も

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パラレルワールドとは、時空から分岐し、並行に存在する別の世界のことです。パラレルワールドは魔界や四次元世界とは違い、私たちの宇宙と同じ世界が持った並行世界ということになります。並行宇宙、並行時空ともいいます。

日系アメリカ人の理論物理学者である、ミチオ・カク博士は自分の周りには無数のパラレルワールドが満ちていて、不意に訪れた脳の信号のエラーによって時空を超え一瞬別の世界に入ってしまい、パラレルワールドを垣間見てしまった、その現象がデジャブだという見解を示しています。

デジャブを題材にした作品

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デジャブを題材にした作品は色々とありますが、これまでも説明してきたようにデジャブを証明することが困難なので再現不能なのですが、それぞれの作品の中でデジャブをどのように受けとめ扱っているか、どのような説があるのかみていきましょう。

涼宮ハルヒの憂鬱

願ったことを無意識に現実化する能力を持った美少女の涼宮ハルヒ。同じシーンを8週にわたり15,000回以上も繰り返しループすることでデジャブの出現を映像にしたシーンは、視聴者までもデジャブを感じるようになると話題になりました。

「エンドレスエイト」では15,000回以上も夏休みを繰り返し、デジャブを鮮明に映像にしています。原作ではループを終わらせる方法が明記されていて、それは「宿題を終わらせること」でした。8週もループを繰り返す「エンドレスエイト」は、まさに耐久レースのようです。

時をかける少女

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筒井康隆のSF小説(1967年刊)。1983年の映画「時をかける少女」では、主演した原田知世が主題歌も歌い大変な話題となりました。2010年版は仲里依紗の主演で違う角度から映画化され話題になりました。ステレオドラマ(ドラマCD)になったりなど人気がある作品です。

時空を飛び越えることができる不思議な能力を持った少女が、2660年の未来からやってきた青年と出逢い、さまざまな経験をする物語です。この作品でのデジャブはラベンダーの香りが引き金になってタイムスリップします。

デジャブ(アメリカ映画)

2006年に公開されたアメリカのSF・サスペンス映画です。奇想天外なストーリーで、先が全く読めないスリリングさがあってグイグイと引き込まれていきます。映画「デジャブ」を観ていると、日常の中でデジャブはこのよに起こるのかと不思議な体感を得ます。

爆発現場で発見された女性の遺体から強烈なデジャブを感じた主人公ダグは、監視システム「スノーホワイト」を使ってタイムスリップし生前のクレアを監視することになり、やがて彼女を救う決意をします。「4日と6時間」の過去と現在をタイムトリップして、ダグは既に殺された彼女を救います。

デジャブは問題のない現象

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いつも誰かに見られたり、告げ口をされたりしているなど様々な妄想や幻覚の症状がある「統合失調症」の精神疾患が初期に発病する「側頭葉てんかん」の症状として「デジャブ」が現れることが少なくなかったので精神疾患に「デジャブ」が発生するといわれていました。

「デジャブ」の反対の「ジャメブ」が起こる人は、今まで知っていることを忘れたり、自分が誰なのか、家族の顔も忘れるなどの「記憶喪失」が原因であるといわれてましたが、「デジャブ」も「ジャメブ」も健康な人に起こること分かり、問題のない現象であると判明しています。

大学生72パーセントが経験!

驚いたことに「デジャブ」という現象を72%の大学生が経験していることが調査結果から判明しているのです。京都大学の教授で認知症心理学者でもある楠見 孝氏による1996年の論文による貴重な研究結果です。

1996年の調査で「デジャブ」を経験している人は、実はとても多いのです。なんと健康な人のおよそ3分の2もの人たちが、「デジャブ」を経験しているということが分かりました。それによって、「デジャブ」は精神疾患や脳疾患などの病気とは違うということが示されました。

記憶障害とは関係がない

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これまで記憶喪失や精神疾患、認知症などの記憶障害が既視感を見るといわれてきましたが、多くの健康な若者が経験しているということが分かっています。記憶の奥にあったものが、何かが引き金となって蘇って視るといわれています。初めて見るのに初めてではなく懐かしい感覚に感じるのは、実は遠い過去に経験している記憶だということです。

デジャブの反対語「ジャメブ」

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「ジャメブ」とは「デジャブ」の反対語になります。フランス語で「iamais vu」と書きます。「iamais(ジャメ)」は「決してOOない」「一度も〇〇ない」という意味を表す副詞で、英語では「never(ネバー)」にあたります。

「vu(ヴ)」は、「見る」という意味の動詞になります。「vu」は「見られた」「見られたもの」を意味する単語になります。「ジャメブ」とは、「一度も見られていない」「まだ見られないもの」という意味になります。

意味は「まだみていない」

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「ジャメブ」の意味は「まだみていない」ということが分かりました。日本語で表現すると「未視感」となります。「いままでにみたことがない」「未だ見られていないもの」「全く会ったことがない」という風に使います。

デジャブは多くの人が体験する現象だった

デジャブは、実は普段の生活の中において、どんな人にでも不意に起こりうる現象で、選ばれた特定の人や、特別な能力を持った人だけに起きる現象ではなく、誰もが体験する不思議な現象だったということがわかりました。ただ、人間の脳には秘められた謎がまだまだ多くあり、前世の記憶を本当に持っている人がいるのかもしれません。

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